鶴岡地区医師会だより

三原一郎目線で鶴岡地区医師会の活動を配信しています。

No.580 (第34回 庄内医師集談会)

2015-12-01 16:37:03 | 日記
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庄内医師集談会 第34回
日時:平成27年11月29日(日)13:00~17:30
会場:鶴岡地区医師会3F講堂
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34回目となる鶴岡と酒田の合同勉強会です。
今年は、鶴岡が当番となり、11月29日に開催されました。

以下、演題と簡単なメモを記載しておきます。


1)他院より経皮内視鏡的胃瘻造設不能として紹介された症例の経管栄養の転機について
  鶴岡協立病院 ○高橋美香子 菅原真樹

2)当院における冠動脈、下肢CTOインターベンション
  庄内余目病院 循環器内科 菊池 正
  糖尿病、透析患者、高齢、寝たきりが多い、喫煙
  
  多数の冠動脈、下肢CTOインターベンション事例を画像を交えて報告
  高齢者、合併症をもつ患者が大部分
  生命予後にはあまり貢献していない
  あくまで症状緩和

3)糖尿病に合併した壊死性筋膜炎の一例
  鶴岡協立病院 森村 広子
  
  打撲後に生した右母趾の壊疸病変
  抗生剤とデブリートマンで治癒
  細菌培養から壊死性筋膜炎と診断
 

4)食物アレルギー研修に参加して
  日本海総合病院 小児科 田辺 さおり

  2週間にわたる食物アレルギー研修に参加しての方向
  食物経口負荷試験で、食べると症状ができる食物だけを制限する
     
5)肩石灰性腱炎に対する鏡視下手術
  鶴岡協立病院 整形外科 北本 亮一

  内視鏡下の手術についての報告、
  肩板修復が重要

6)がん患者の口腔機能管理を目的とした医科歯科地域連携の取り組み
  鶴岡市立荘内病院 鈴木 聡

  がん治療前後の口腔ケア
  1年間 53例 平均67歳
  胃がん、大腸癌、乳がん に限られる
  歯科診療所、連携歯科医 92%
  歯科での処置、歯周病>クリーニングのみ>抜歯>虫歯治療>義歯調整
  口腔管理計画書 作成率 50%と低いのが課題
  診療報酬上にメリットがあまりない
  
7)県立こころの医療センター受診患者の実態について
  山形県立こころの医療センター 大石 祥
  
  特徴的な治療
   電気けいれん療法
   クロザピン
  特徴的な病棟
   こども病棟
   ストレス病棟
   医療観察法病棟
  初診患者数が2倍 (予約化に移行)
  外来延べ患者数:増加
  時間外受診、新入院患者数は増減なし
  認知症の入院は、思ったより少ない
  医師の負担増、常勤9名、医師不足

8)当院での在宅医療の状況
  石橋内科胃腸科 石橋 学

  5年間訪問診療をした176名(末期がん:23名:現在訪問中:41名を含む)
  何らかのかたちで訪問終了した112名を分析した
  女性:63%、
  在宅医療の理由:病院からの紹介64%、 通院困難:36%
  年齢:
疾患:脳血管>精神疾患>ADL低下
  介護度:5:31%、4:26%、3:22%
  主介護人、嫁:40%、配偶者:25%
  訪問看護利用:41%
  褥創:29%
  胃瘻:21%

  終了理由
   病院へ紹介:53%、死亡:30%、施設:17%
   病院紹介理由:肺炎、食欲低下、マヒ・意識障害

  分析
   病院からの紹介は、在宅から病院、施設入所へ移行例が多い
   通院困難での在宅移行例は、自宅で亡くなるケースが多い
   介護人は、圧倒的に女性が多い
   訪問看護利用者は、死亡グループに多い

9)脳ドックで発見された疾患について ~7年半の経験から~
  くろき脳神経クリニック 黒木 亮

 脳ドック 4つのコース 
 全:528例、
 偶然見つかった無症候性脳疾患:172例

 未破裂脳動脈瘤:16例19個
 腫瘍性病変:11例 (髄膜腫、下垂体腺腫、ラトケのう胞、くも膜のう胞、松果体のう胞、)
 深部白質変化:130例
 その他疾患:14例

10)日本海総合病院における脳死臓器提供病院としての取り組みの経緯と展望について
 日本海総合病院 外科 

  我が国の移植実績は極めて少ない
  日本海総合病院でもまだ事例はない
  「脳死は人の死という認識」が普及していない

11)リスク評価を導入した酒田市の対策型がん検診
  ほんま内科胃腸科医院 本間 清和

  酒田での胃がん検診受診率:31-32%程度で推移
  ピロリ菌検査を併用したリスク検診の導入で
  受診率は増加しなかったものの、発見胃がんは増加した
  内視鏡での胃がん発見率は、レ線の2-3倍 
  集約的胃がん検診の方途
  リスク検診
   BCD群 →  内視鏡検査(医療保険)へ 
   A群  →  レ線(市検診) → 内視鏡検査(医療保険)

○特別講演
 座長 荘内病院 院長 三科 武

 演題:「世界をリードする日本の大腸内視鏡医療」
 講師:昭和大学横浜市北部病院 消化器センター 教授 工藤 進英


大腸内視鏡の分野で世界的にも高名な工藤先生の講演を拝聴しました。
幻のがんと言われた陥凹型大腸がん(Ⅱc)の発見の経緯などを含む多くのエピソードと内視鏡写真を交えた講演は壮大なものでした。講演後、懇親会、二次会とご一緒させて頂きましたが、世界的な権威にも関わらず気さくに接して頂き、素晴らし先生だなと改めて感銘を受けました。





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No.579 (第9回 緩和ケア市民公開講座)

2015-12-01 11:06:20 | 日記



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第9回 緩和ケア市民公開講座
日時:平成27年11月28日 14:00~16:10
会場:三川町 いろり火の里 なの花ホール
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庄内プロジェクトの市民啓発WGの企画で毎年行っている市民向けの公開講座です。

今年は乳がんをテーマに、パネルディスカッションと乳がんサバイバーである園田マイ子氏による講演が行われました。


○緩和ケア「庄内プロジェクト」について
  緩和ケアサポートセンター鶴岡・三川センター長 鈴木 聡 氏

 庄内プロジェクトの成果について報告
 
○パネルディスカッション
「この地域の乳がん検診について考えてみよう」
 コーディネーター: 荘内病院外科医長 鈴木 聡 氏
 パネリスト
  ・荘内病院乳がん看護認定看護師 竹内 梨沙氏
  ・荘内地区健康管理センター検診踝放射線係 五十嵐ちづる氏
  ・鶴岡市健康福祉部健康踝 成人保健主査 増田 冨美子氏

 山形県のがん受診率 全国2位と高いが、
 それでも20%台、欧米(70-80%に比べ極めて低い 精検率は80%台
 受診率向上のための鶴岡市の取り組み
  無料クーポン券
  節目検診、
  電話勧奨(精検)
  日曜がん検診 年3回程度 乳がんのみは年1回、
  ピンクリボン運動(ライトアップ)ピンクリボン鶴岡
  事業所訪問

 マンモグラフィー検査
  40歳以上、2年に1回
  2方向撮影
 マンモグラフィーの課題
  痛み、女性の検査技師や女医の要望、
 最後のひとこと
  大切な家族のためにも勇気をもって検診を受けて欲しい
  がん征圧のため啓発活動を活発化したい
  健康を守るための意識の向上
  検診を生活のリズムに

○講演 「乳がんが教えてくれた 私らしい生き方
 演者:園田 マイコ 氏 (モデル)

 39際で、乳がんの診断。
 温存手術を受ける。
 以後5年間におよぶ化学療法、ホルモン療法などを経て、治療を卒業。
 家族、仲間の支えに感謝、
 病気をしたことで、生き方が変わった
 神は乗り越えられない試練を与えない
 一日一日を大事にする気持ち、
 経験したことを伝えることが使命
 元気と勇気を与えられたらいい
 健康で笑顔で輝ける毎日を送ってほしい


以下、FB、MLへの投稿を引用しておきます。

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庄内プロジェクトの皆様
いつもお世話になっております。

≪第9回緩和ケア市民公開講座≫ 
~地域で支えるがん緩和ケア~ 「乳がんが教えてくれた 私らしい生き方」
が、平成27年11月28日(土)三川町いろり火の里 なの花ホールで開催されました。
関わってくださいました多くの皆様のご協力おかげで、無事に終了いたしましたのでご報告いたします。

主催者あいさつを三原一郎先生に、来賓あいさつを三川町阿部誠町長にいただいた後に緩和ケア「庄内プロジェクト」についてを、鈴木聡先生からお話いただきました。

パネルディスカッション「この地域の乳がん検診について考えてみよう!」では鶴岡地区医師会健康管理センターの五十嵐ちづるさん、荘内病院乳がん看護認定看護師の竹内梨紗さん、鶴岡市健康課の増田富美子さんの3名にパネリストとして登壇いただき、地域の乳がん検診の受診率についてなど改めて知ることができました。

その後休憩をはさんでいよいよ園田マイコさんの「乳がんが教えてくれた 私らしい生き方」の講演となりましたが、会場に登場するところからもうすでにプロのモデルさんの素敵なオーラを感じさせながらも気さくで可愛らしいマイコさんの笑顔に、一同は魅了されてしまったようでした。そこまででこの講演会にきたご利益の半分はゲットした感じでした。

そして最後は三科荘内病院院長に閉会のあいさつで閉めていただき会を終了いたしました。

前日から庄内地方は暴風警報でしたので、飛行機が着陸できるのか?心配しましたが上記のとおり、無事に開催することができてほっとしております。そんな天候の中でしたが、会場には事前の申し込み数よりも多い165名の一般の方から来場していただきました。そして講演ではスタッフも含めて会場の180名が、マイコさんのひと言ひと言をかみしめて語るご自分の体験談に思わず涙ぐんだりして感動の講演会でした。

アンケート集計はもう少し時間がかかりますが、感想欄には「今日の話を聞いて検診の必要性を感じました。必ず検診は受けます」というご意見なども書いてあり、やはり経験者の話が何よりも説得力があるなあと感心致しました。

最後になりましたがお忙しい中ご協力くださいました庄内プロジェクト運営委員の皆様ポスター、チラシの配置などの協力くださいました各機関の皆様当日参加できなくても公開講座の成功をお祈りしてくださっていた方々ご挨拶を頂戴したご来賓の皆様そして当日のスタッフの皆様、本当にありがとうございました。

メールで大変恐縮ですが、皆様のご協力のおかげで無事に終了することができましたこと心より御礼申し上げます。

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ご講演いただいた園田マイコさん🍀とっても素敵でした🌹💐💓

現役のモデルさんなんて初めて拝見しましたが、すらっとスレンダーな175㎝の身長、細くて長い手足、超小顔でbeautiful、そして可愛らしい笑顔😉もうびっくりぽんや~😍でした~(笑)

7年前の39歳の時に乳がんが見つかり、サードオピニオンの医師に命を託したそうです。

中学二年生の時から、ずっと支え続けてくれている、かけがえのない息子さんとのエピソード、復帰後の仕事仲間の温かい出迎え、患者会の先輩のアドバイスやお互いの支えあい、マイコさんはそんな周りの皆さんに感謝の気持ちで毎日を大切に生きていらっしゃるんだな~と、ひしひしと伝わってきました。素敵な笑顔の裏側にある涙、誰しも持っている一面ではありますが、マイコさんのお話で、改めて命の重さを実感しました。

私も先日、乳がん検診を受けました。マンモグラフィは女性の優しい技士さんで、その声がけもあってか、さほど痛みを感じませんでした。ホットしました。がんの家族もいるので、せめて検診は受けようと思います。





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