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日本海総合病院の自治体立優良病院会長表彰
並びに 「日本海総合病院の挑戦」出版記念祝賀会
期日:平成27年9月19日(土)
会場:ベルナール酒田
出席者:酒田市長始め庄内町、遊佐町、三川町町長など行政の皆様、
酒田地区医師会の会員、卸さん、訪問看護ステーションの皆さんなど60名ほど
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栗谷先生の自治体立優良病院会長表彰および「日本海総合病院の挑戦」出版記念の祝賀会に招待頂き、祝辞を述べてきました。
祝辞を述べるに当たり、早速アマゾンで「日本海総合病院の挑戦」を購入し読んでみました。
なかなかドラマチックで興味深い内容でしたので、少し紹介します。
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平成5年頃から、酒田市立病院は近くに県立病院がオープンしたという影響もあり、経営状態が悪化していた。その立て直として院長に抜擢されたのが当時外科科長だった栗谷氏である。栗谷氏は、院長就任後さまざまな改革を断行し、平成12年には黒字転換させ、内部留保が50億近くになるまで経営を改善させた。
一方で、酒田市立病院の老朽化は深刻で、建て替えは待ったなしの状況であったが、改築のための資金の調達はままならず、八方塞がりの状態に追い詰められていた。万策尽きた栗谷氏は資金繰りの相談のために自らが総務省に乗り込むという大胆な行動に打ってでた。対応に当たった担当官は、「まずは改築のために利害関係のない外部委員会つくって、そこで報告書を出してもらって下さい」とのアドバイスを行なった。そこで、栗谷氏は当時地方公営企業経営アドバイザーだった長氏を委員長とした酒田市立病院改築ための外部委員会を立ち上げた。検討開始後わずか4ヶ月で市に提出された答申は「市立酒田病院と県立日本海病院と経営統合するのが望ましい」という驚くべきものであった。
そこから市立病院と県立病院の統合という、全国のどの自治体病院も経験したことがない大事業が始まることになるが、酒田市や山形県など関係団体との利害調整、基本構想の策定、独立行政法人化への移行、住民への丁寧な周知、医師や看護師などの離散、労組との関係、など多くの課題を克服する必要があった。
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市立病院と県立病院との統合には、多くの困難があったことを改めて思いしり、栗谷先生の経営能力、情熱、リーダシップには改めて感服した次第です。本のタイトルは、「日本海総合病院の挑戦」ですが、もちろん多くの関係者の皆さん尽力があったのでしょうが、栗谷先生なくしては実現できなかった、まさに「栗谷義樹の挑戦」であったと思いました。栗谷先生には、庄内医療圏のリーダーとして、益々のご活躍とご貢献を期待します。
雑誌「財界」の表紙を飾った関連記事をアップしておきます。