24日にNRI未来創発フォーラムを聴いてきた。震災後の日本の現状をしっかりと見据え、直面する困難を乗り越えて希望ある未来を切り拓こうと、NRIの専門家が講演を行った。
場所は、東京国際フォーラムのホールAだったが、妙な具合にこれでABCホールを踏破した。このAが一番広く5千席という。
第1部 講演会
①「東日本大震災からの復興に向けて」前岩手県知事 増田寛也氏
東日本大震災は日本全部が被害者。
主に短期的課題を指摘し、自治体はいわば戦争状態であるにも関わらず平時規律を順守したためギクシャクした。
しかし、自治体間での支援活動は、阪神大震災等で学んだことが役立った。未曾有の震災だったとはいえ、ハザードマップの安全地帯の方で押し流された者が多く、防災教育の行き届いた地区は少なかった。
②「岐路にたつ日本人―覚悟と希望―」野村総合研究所 取締役 谷川史郎氏
今度の未曽有の震災は、明治維新、敗戦に次ぐ大転換期だ。
構造改革への期待が徐々に萎んでいく中で、「国民1人1人の当事者意識の無さが構造改革を困難にしている」と指摘。
金融資産の6割を60歳以上が保有し、選挙で投票する6割が50歳以上だ。複雑に絡み合う日本の課題は「次世代の仕事」づくりだ。
いま、雇用環境が大きく変化し、25~34歳層における正規職員比率は1988年比で14%もダウンしている。更に、15~24歳層の100万人が根腐れする危険性がある。そうならないように、次世代が誇りをもって働ける仕事の創造が求められる。しかも量より質に着目すべきで視野の広い新産業の育成、一次産業の再生が必要。マネジメントで個性ある農漁業が活躍している。
例えば、介護ロボット産業でも製造からサービス及び金融まで含んで20万人の雇用を創出できる。そして、グローバルに活躍できるよう世界に羽ばたけ(10万人)。この3つの事例だけでも50万人の雇用が創出できる。
遺産相続が年間50兆円あっても相続を受ける60代はそのまま貯蓄に回すから、生前贈与すると1%でも消費すれば5兆円が生きる。生前贈与しやすい法整備が望まれる。
非生産人口(15歳未満、65歳超)の割合の推移をみると、団塊世帯が全て後期高齢者となる2025年迄に対応を考えないと大変なことになる。残された時間は、約10年だ。
第2部 パネルディスカッション
「次の世代、未来のために今できること」
【モデレーター】
・池上 彰氏(ジャーナリスト)
【パネリスト】
・伊東 豊雄氏(建築家)
・玄田 有史氏(経済学者)
・中村 桂子氏(生命誌研究者)
・齊藤 義明氏(野村総合研究所)
筋書きなしの討論は、白熱し笑いもとりながら流石な名司会役が池上流に進行。
「わからないこと」を意識することが大切。歴史を顧みないで希望は語れない。集団内でのコミュニティが仮設に入ると分断される。つまり都心のワンルーム・マンションに住むようなもの。
必要なことは、勝手にはじめてしまえば善い。大丈夫と押してくれる仕組みがない。
3つの「カン」が必要。感動、六感、人生観の「カン」。
過去1週間の閲覧数・訪問者数とランキング(日別)
日付 閲覧数 訪問者数 ランキング
2011.10.29(土) 2944 PV 291 IP 2376 位 / 1648419ブログ
2011.10.28(金) 2489 PV 293 IP 2421 位 / 1648127ブログ
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2011.10.25(火) 5668 PV 382 IP 1745 位 / 1647204ブログ
2011.10.24(月) 4436 PV 381 IP 1864 位 / 1646858ブログ
2011.10.23(日) 2303 PV 307 IP 2488 位 / 1646497ブログ
過去3週間の閲覧数・訪問者数とランキング(週別)
日付 閲覧数 訪問者数 ランキング
2011.10.23 ~ 2011.10.29 25367 PV 2329 IP 2113 位 / 1648419ブログ
2011.10.16 ~ 2011.10.22 21060 PV 2419 IP 2090 位 / 1646139ブログ
2011.10.09 ~ 2011.10.15 27610 PV 2452 IP 1972 位 / 1643805ブログ
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訪問者 564,983 IP
場所は、東京国際フォーラムのホールAだったが、妙な具合にこれでABCホールを踏破した。このAが一番広く5千席という。
第1部 講演会
①「東日本大震災からの復興に向けて」前岩手県知事 増田寛也氏
東日本大震災は日本全部が被害者。
主に短期的課題を指摘し、自治体はいわば戦争状態であるにも関わらず平時規律を順守したためギクシャクした。
しかし、自治体間での支援活動は、阪神大震災等で学んだことが役立った。未曾有の震災だったとはいえ、ハザードマップの安全地帯の方で押し流された者が多く、防災教育の行き届いた地区は少なかった。
②「岐路にたつ日本人―覚悟と希望―」野村総合研究所 取締役 谷川史郎氏
今度の未曽有の震災は、明治維新、敗戦に次ぐ大転換期だ。
構造改革への期待が徐々に萎んでいく中で、「国民1人1人の当事者意識の無さが構造改革を困難にしている」と指摘。
金融資産の6割を60歳以上が保有し、選挙で投票する6割が50歳以上だ。複雑に絡み合う日本の課題は「次世代の仕事」づくりだ。
いま、雇用環境が大きく変化し、25~34歳層における正規職員比率は1988年比で14%もダウンしている。更に、15~24歳層の100万人が根腐れする危険性がある。そうならないように、次世代が誇りをもって働ける仕事の創造が求められる。しかも量より質に着目すべきで視野の広い新産業の育成、一次産業の再生が必要。マネジメントで個性ある農漁業が活躍している。
例えば、介護ロボット産業でも製造からサービス及び金融まで含んで20万人の雇用を創出できる。そして、グローバルに活躍できるよう世界に羽ばたけ(10万人)。この3つの事例だけでも50万人の雇用が創出できる。
遺産相続が年間50兆円あっても相続を受ける60代はそのまま貯蓄に回すから、生前贈与すると1%でも消費すれば5兆円が生きる。生前贈与しやすい法整備が望まれる。
非生産人口(15歳未満、65歳超)の割合の推移をみると、団塊世帯が全て後期高齢者となる2025年迄に対応を考えないと大変なことになる。残された時間は、約10年だ。
第2部 パネルディスカッション
「次の世代、未来のために今できること」
【モデレーター】
・池上 彰氏(ジャーナリスト)
【パネリスト】
・伊東 豊雄氏(建築家)
・玄田 有史氏(経済学者)
・中村 桂子氏(生命誌研究者)
・齊藤 義明氏(野村総合研究所)
筋書きなしの討論は、白熱し笑いもとりながら流石な名司会役が池上流に進行。
「わからないこと」を意識することが大切。歴史を顧みないで希望は語れない。集団内でのコミュニティが仮設に入ると分断される。つまり都心のワンルーム・マンションに住むようなもの。
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3つの「カン」が必要。感動、六感、人生観の「カン」。
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真剣に考えないと、日本沈没丸になりそうですね。
常に未来を見据えて、今出来る事、考えます!
私のAホールでの体験は、五木ひろしの歌謡ショウでしたが、あの広さで席が後ろだったため、楽しくなかったです。
財務官僚の自分達だけよければいいという
考え方です。
故田中首相じゃないけれども・・日本にはまだまだお金はありますよ。
当時の食料自給率は50%は維持していたと思います。
これは食料を外国に頼り過ぎると、仮に紛争が生じて食料輸入がストップした時、たちまち日本人の生命に影響が出てくることを危惧したものです。
しかし、政府や官僚たちは何も手を打たず、ずるずると時を過ごして、現在では自給率40%を割り込んでいる状態です。
講演で言われているように、雇用創出の面からも、また、私たちの食の安全と量の確保の観点からも一次産業の就業者を増やし、自給率の向上を図る必要がありますね。
昨日の報道では、今月末の世界人口は七十億人を超えるとのことです。
世界では貧困層の食糧不足が心配されています。
先進国では食糧を無駄にせず、自国の自給率を上げて、世界全体の食糧不足を解消するよう努力する必要がありそうですね。
ギンナンを取るのも大変ですね。
人口構成は変えられないので、長い時間が必要です。しかし、フランスやスウェーデンは
意識改革をして出生増になった事例もあるので、策を講じる必要がありそうです。
(ippu) さん へ
休肝日にしょうと思っていたのに、つい手が伸びて飲んでしまうことがあります。そんなとき
に、ノンアルコールも可です。それを良しとするか飲まぬかは人さまざまですね。
東京国際フォーラムでは、前から6席目に座れました。歌でも唄ってくれたら最高でした。
去年は、さだまさしのフォーラムでCDを流しましたが、音響は抜群によかったです。
(ハイジ) さん へ
事情があるとはいえ、世界のお金が日本に集まって円高になるほどに、日本の信用力は高いです。
お金を持つ者がお金を使うと、世の中をお金が循環して潤うのですが・・・。
(らいちゃん) へ
いつの世も、時代にあったトラブルが多発します。騙されぬよう気をつけねばなりません。
一次産業で生計が立ち魅力ある産業にすれば人は集まるのですが、そんな仕組みを構築する
必要を感じます。
講演では、企業化してマネジメントすると立ち行く産業に育てられると申していました。
例えば、定置網で上がった魚を高級魚は東京の料亭に、高級魚を自分の店に、その他を網を
張った近くの卸売市場に卸す等 効率を求めたマネジメントするといった具合です。
(鷲谷芝嵐) さん へ
親が食べてはダメというのは、本当に食に悪いのと戒めの意味がありますね。
梅といえば、亡き父母が梅酒やブドウ酒を造っていますが、大量の自家酒が残り、いま少しずつ
飲んでいます。いま飲んでいるのが、S57年産の梅酒です。体調にも好いようです。
はい、仏壇にも供えてます。