8月30日NHK BS③で放映された1964年公開のアメリカ・イギリス合作の白黒映画。
米ソ冷戦下における核戦争の恐怖を、スタンリー・キューブリック監督が徹底的に皮肉ったブラックコメディ。
アメリカ空軍基地の将軍が突然発狂し、ソ連の戦略核基地攻撃命令を出してしまう。
大統領しか発令できぬ核攻撃を、敵の先制攻撃によって政府首脳が混乱した際にのみ実行できる攻撃命令「攻撃R作戦」を発令したのだ。
部隊はあり得ぬ発令の真偽を確かめるため、将軍に電話すると演習ではなく実践である旨、何度も念を押される。
R作戦開始に伴い部隊は暗号装置によって総ての通信を遮断されており、暗号装置を解除できる暗号は将軍しか知らない。
一方、アメリカ政府首脳部はペンタゴンにあるウォー・ルーム(戦略会議室)に集まっていた。
R作戦の発令を知った大統領は、中止を伝えるため将軍の基地に空挺部隊の派遣を要請。また、反対を押し切りソ連大使を召喚、ソ連の首相とホットラインで連絡を取る。
ソ連の首相の話によれば、ソ連が核攻撃を受けた場合「皆殺し装置」が自動的に作動し、地球上の全生物が放射性降下物によって死滅してしまうという。しかも、「皆殺し装置」は一旦作動開始されると解除できない。その方が安上がりだという。
基地守備隊は緊急時には何者であっても進入者を基地に入れてはならいという命令を守り、味方の空挺部隊軍と激しい戦闘を繰り広げていた・・・。
10機の部隊は、遂にソ連領内に侵入した。大統領は中止命令を発動できぬので、やむを得ずソ連に部隊の撃墜を要請する。
将軍の話を分析した戦略会議室内の大佐によって爆撃機のCRM装置の暗号が解読される。
撃墜を免れた爆撃機は攻撃を中止して基地へ引き返しはじめた。しかし1機のみは対空ミサイルの爆発が原因で機密保持装置が作動し暗号装置が破壊され、帰還命令を受信出来ない。
その1機は、燃料漏れのため、目標を最も近いミサイル基地への攻撃に切り替え、ソ連への核攻撃地を目指す。
目的近くに迫るも、断線によって爆弾の投下口が開かない事態に、核攻撃回避されたかにみえた。
熱血漢の少佐が配線直しするや否や、発射ボタンが押されたので、爆弾にまたがったまま落ちてゆく。
皆殺し装置が起動し核爆発の映像が繰り返し流され、人類滅亡を暗示させるシーンで終わる。
北のバカ殿に、この映画を見せて感想を聞いてみたい。
報道番組で北の横暴ぶりを解説するときに、この映画が引き合いに出されるから、NHKもそれを意識して放映したかもしれない。
本作は、『2001年宇宙の旅』(1968年)、『時計じかけのオレンジ』(1971年)と合わせて「SF3部作」と呼ばれる。
また、「ピンク・パンサー」で有名な喜劇俳優ピータセラーズが3役を演じている。
覚えています
歴史は 繰り返され
今まさに 同じ状況の様ですね
しかも
今回は 一方が 「○○○○に刃物」が ゆえに始末が悪い
この後、どのような結末が待っているのでしょう?
アクターにアク(灰汁)の強い二人が演じてますから、この映画のような結末にならぬことを祈ります。
狂ったバカ殿の思惑一つで核戦争が勃発しかねません。
アメリカの斬首作戦で自分の首が取られるなら、日米韓を始めとする敵対勢力を道ずれにしてやろう、と思っているかも知れません。
バカ殿の首だけを差し出す方法はないのでしょうかね。
>「松虫塚」には、その音色(伝説)に誘われて、また伝説が創られるといった風情でしょうか。
松虫の澄んだ美しい音色は、美しい伝説作りには不可欠な要素のようです。
松虫塚伝説も多分そうだったのでしょう。
秋の夜長を松虫の音色を聞きながら過ごしたいですね。
「下駄を履くまで結果はわからない」とは、よく聞きますが、少しニュアンスは異なるでしょうね・・・。
映画「博士の異常な愛情」も、放った核爆撃機10機の内、2機はソ連に撃墜され、7機が攻撃を中止して戻ってきましたが、
1機はトラブルのため暗号を受信できず、命令を遂行します。 ―核爆発―
一旦、戦闘開始されると収拾するのが困難になります。
この映画の題名は知っていましたが、内容まで識らず、はじめて観ました。
ここ数日は特に怖いけれど、何が起きても何もすることができないでしょう。
逃げることも無理だろうし…
この映画は、キューブリックの監督の作品でしたか、
昔、時計じかけのオレンジは見た記憶がありますが。
国民は雑草を食べて、兵隊さんは白米を食べて戦った、
と言うのですが、・・・・。
どこまで本当でどこから嘘であったか、ボクは子供であったから解りませんが、
翻って、福島の原発の対応の時も、嘘で塗り固めた気がします。
米国は日本在住の米国民に、福島から80kmの外に出るように指示を出しましたが、それが正解だったようです。
> 昔、時計じかけのオレンジは見た記憶があります
『2001年宇宙の旅』を当時日本一の大スクリーンだった有楽町のテアトル東京でシネラマ方式で見ました。
『時計じかけのオレンジ』も見ましたが、時計仕掛けのオレンジなんてあり得ませんが、人間を従順化させようと試みる風刺映画でした。
戦後生まれのiinaもそんないきさつは書物で識るばかりですが、情けなくも そんな気になります。
一旦、戦端が開かれると殺し合いですから、怖い事態に陥ります。
戦争は、当事者双方のトップ同士で戦ってもらいたいものです。米朝でいえば、トランプ✖金正恩です。
自分が考えたアイディを悦に入って自尊心に満足するばかりです。
平和貢献することをアタマに置いてもらいたいものです。
博士の出自はドイツです。
しかも、彼の右手は勝手に上がってしまい、ナチス式の敬礼をしようとしているのです。
そのうえ、アメリカ大統領のことを時どき「総統」と呼ぶことからも彼はナチズムの信望者であると風刺し、茶化します。