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「羊」の話

2013年03月16日 | ことば遊び
「羊」は、羊の上半身を前から見た象形文字。


大昔、中国では羊はまだそんなに飼われてなく珍しい動物だった。
あるとき、羊の大好きな王様が、珍しい羊がいると聞くとどんなところへでも見に行った。
珍しい羊を求めて、王様の一行は西へ、西へと旅を続けた。とうとう王様や家来たちはお腹をすかせて歩けなくなった。
そこで、仕方なく旅に連れて来た羊を食べることにした。
 羊+食=養  【羊の肉は栄養満点。それを食べれば体が養われると言う意味】

 その夜、満足した王様は、大きな黄金色をした羊の夢を見た。
 羊+大=美  【大きな黄金色の羊は美しい】

 そして王様は、ついに羊の群れを見つけた。その様子は、次のようだった。
 君+羊=群  【羊が丸くまとまっている様子。(君は、「まとまる」の意)】
こうして羊は、はるか西の国から中国へと続々と入ってくるようになった。

羊は、昔の中国では食用にされたほか、神様の供え物としても使われた。だから、「羊」の字を含む漢字には「おいしい」「形が美しい」「めでたい」などいい意味に使われることが多い。   
    「羊」を含む漢字
     鮮 洋 義 儀 議 犠 遅 善など・・・  「義」は、形が整っているという意味







「鮮」は、魚+羊 から象る。
神への捧げ物や悪霊を払う儀式は獲れたてピチピチな「魚」と丸々肥えた生きた「羊」が使われた。
お供えものは新鮮でなければならず、特に血は新鮮なものが必要とされた。

あらためて、「美」に着目すると、
・羊の後ろ足まで加えて上から見た形が美である。
・美の下部の大は、子羊が生まれ落ちる形で、雌羊の腰の形であるから、羊の角から後ろ足までの全体を写した形が「美」。
成熟した羊の美しさを「美」といい、すべて「うつくしい」の意味に用いる。
羊と我(鋸の形)とを組み合わせた形の「義」は、犠牲(いけにえ)として供える羊に欠陥がなく、完全で正しいものであることを示す。生け贄として神に供える羊は、美しく完全であることが求められたが、その羊が美しいことを示すのが「美」なのである。


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2 コメント

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RE:羊のお話 (「のべR山会」のK)
2013-03-16 20:09:20

 >羊+大=美  【大きな黄金色の羊は美しい】
 >「羊」の字を含む漢字には「おいしい」「形が美しい」「めでたい」などいい意味に使われることが多い。   

実に意外でした
そう言われればそうなのかな?~と思う次第です。
「羊羹」は、美味しくて羊がいっぱいなので納得


神話の像は~?
今日の記事「山の会の会報」について、投稿者の「会長」に確認しましたが
「落ち水滝」登山後、近くの「美人の湯」という温泉に立ち寄った時
そこで見かけた神話の像なのですが、詳しくは分らないそうです。

私も、大崩山登山後等に「美人の湯」に立ち寄らせてもらいますが
今度よく調べておきます。
個人的には「ニニギノミコト」ではないかと思うのですが・・・?
宿題とさせてください。

当ブログ冒頭のタグ
会長(管理者)も「なぜ表示されるかわからない」ということでした。
私の投稿記事では全く表示されていませんのですが・・・・
返信する
(「のべR山会」のK) さん へ (iina)
2013-03-17 10:23:07
【瓊瓊杵尊/邇邇芸命 (ににぎのみこと) 】 を調べてみました。
「日本神話で、天照大神の孫。天忍穂耳尊(あまのおしほみみのみこと)の子。
天照大神の命令で、葦原の中つ国を統治するため、高天原から日向高千穂峰に天降ったとされる。木花開耶姫
(このはなのさくやびめ)を妻とし、彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)を生んだ。」とありました。
・・・高天原から高千穂に天孫降臨した神ですから、像である可能性は高いです。 お手数でした。 m(_ _)m

余計なことまで首をつっこんでしまい恐縮しています。
置いてないタグが現れるはずはありませんから、別のブログ等の原稿をコピーしたのかも知れません。

きょうは、’登山のことを忘れて’ コメントしました。
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