幼いころ、ビー玉を“ランチン”と呼んでいた。
ソーダ飲料ラムネ瓶の栓用にガラス玉(ビー玉)が使われていたので、バカチンの「チン」と同じで、ラムネにチンをつけてランチンと福岡では呼んだらしい。
このランチンの遊びの中でも、小学生のころは「いんきょ」という遊びが一番面白くてしょっちゅう遊んでいた。
地面に2メートルほど隔てた塁に穴を掘り、野球のようにビー玉を一塁、二塁、三塁と進めて本塁を目指す。
塁の穴に直接カップインを狙う。
進塁の途中に、自玉(自分の玉)から手の平2つの領域内に友玉(友の玉)がいれば、自玉を当てて弾き飛ばして友の進塁を邪魔する。
ビー玉を友の玉にぶつけたり、穴に入れたりするので、ビー玉を弾くコントロールが重要だった。
ゲーム開始の仕方を覚えてないが、本塁近くで参加者の玉を弾き飛ばし、飛ばされたそれぞれの位置からまず一塁を目指したか❔
自玉を強く前後させて友玉を弾く。より遠くへ弾き飛ばすには、左手の親指を玉があった所に置き、手の平を一杯に広げ、小指同士を絡めたボースから玉を弾く。手の恰好は、タイトル絵の下枠のようにビー玉を親指と中指で軽く挟み、中指で強く弾く。
その場所から次の塁に自玉を進める。
本塁に達すると、参加者のビー玉を全部ゲットできた・・・❔(これも覚えてない)
このビー球遊びは、野球のようでありながら、道中でビリヤードのような所作もあり、シンプルでエキサイティングなゲームだった。
一人にビー球一個あれば二人でも何人でも遊べた。
ただ、“インキョ”という遊び名の由来は、判らない。ネット検索してもヒットしない。
他のルールもあるらしい。例えば、
十字(東西南北と中央の合計5個)に、直径5センチほどの穴を、約3~5メートルの間隔で掘り、
手前(南)を出発点として、ビー玉を各穴に入れて帰るとゴール!!(*スゴロクのようなもの)
加えて、相手(敵)のビー玉に当てれば、連続してはじけるが、当たらねば、進路から外れる。
最初にゴールすると、出し合ったビー玉をゲットすることが出来た、腕と度胸と作戦が必要!
穴を順番にクリアし、二順したら「殺し屋」に成長し、他人のビー玉に当てると相手はゲームオーバー(死ぬ)となり、最後に残ったプレーヤーが優勝というゲームである。
ビー玉ランチンの遊びには、たくさんの種類があった。次のようなのもよく遊んだ。
地面に一辺が30センチほどの逆三角形を描き、参加者が何個か出し合い、三角の中に入れ、それをビー玉ではじき出すと自分の物となる。
一つだけ色の異なる親玉を決め、それを弾き飛ばすと全玉をもらえた。
もっとも、親玉の周りにビー玉を防ぎに置くので一玉だけを当てるのはかなり難しい。
それでも、イッキに親玉を狙うと当たることもあった。失敗すると囲っていた親玉の囲みが解けて狙いやすくなり、後の友が有利になる。
雨の日には、屋内で数個のビー玉を握り、相手との合計の数を当てた者が全部をゲットした。
子供版の博打である、勝てば、ズボンのポケットが、ビー玉であふれて得意顔で家に帰った。
地面での遊びなので、ズボンは砂だらけになっても平気の平左だった。
感謝:きんとさんの写真などを使わせていただきました
一般道を100キロ超で走行すれば、常識的には「危険運転」だと思います。
大相撲の勇み足と死に体のハナシなども、英さんはややこしい話題を よく採り上げています。
> 殺し屋にビー玉を当てられたら「インキョ」になり、ゲームから離脱 一度だけ復帰出来た
なるほど「隠居」状態になりますから、「インキョ」ですね。この解釈がもっともでありそうです。
私のところでも「インキョ」と呼んでいました。
ルールは「他のルールもあるらしい…」の箇所の最後のモノに似ています。
野球のベースの位置の穴に1塁⇒ホームに順々に入れて、ホームにビー玉が入ったら「殺し屋」に昇格?(「ギャング」とか「ギャドレン」とも呼んでいました)
その殺し屋にビー玉を当てられたら「インキョ」になり、ゲームから離脱。「インキョ」は「隠居」だと思っていました。(どんな漢字かは誰も言及しなかった)。
隠居だと思ったのは、ゲームから離脱するので「隠居」状態になると連想。しかも、ゲーム復帰のルールがあって、一度だけ復帰出来た記憶があります。なので「死亡」ではなく「隠居」かなと。
復帰条件の詳細は覚えていません。隠居状態になると、進塁できていた穴に入って待機していたような記憶があります。
殺し屋になる条件は、一巡達成だったと思います。皆を隠居させ、一人状態になれば終了。ビー玉層取りのルールはなかったです。
他のプレーヤーの進塁妨害も同じです。ビー玉を弾く所作(イラスト)も同様だった記憶があります。
懐かしい…。