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海賊とよばれた男

2016年12月19日 | 映画
2013年に「本屋大賞」を受賞した小説の映画化。たまたま8月に読んでいたが、まさか映画化が進んでいたとは知らなかった。
読後の興奮がまだ覚めてなく、家族と一緒に映画を観に行った。

主人公の国岡鐵造は、出光興産の創業者 出光佐三がモデル。その主人公を演じるのはアイドルグループ「V6」のメンバーの岡田准一

読んだところによると、
神戸高等商業学校(現・兵庫県立大学)の校長に師事して心酔し深い感化を受ける。校長は「人間尊重」と「愛」を説き「士魂商才」「黄金の奴隷となるな」と力説した。
また、そこで「商業の社会性」に影響を受け、後の出光の商売の形態となった『大地域小売業』を構想するようになる。

映画は、次のように展開する。
後発会社には信用がなく、知恵を絞って実のある技術で闘う。そこに理不尽な仕打ちが待っているが士魂商才を礎にして乗り切っていく。
諸々の既得権益、石油配給統制会社(石統)、そして石油メジャーを相手にせざるを得なくなる。

時は世界恐慌、日中戦争、石油の禁輸から大東亜戦争に向っていく。石油は戦争の生命線となり、彼は日本のために石油確保に大陸で奔走し、出光の店員の6割の7百名が徴兵されて、南方の石油政策に狩り出されて行った。

敗戦のわずか二日後の8月17日、佐三は出光の全店員を集めて演説をした。その内容は以下の三点。
   一.愚痴をやめよ。
   二.世界無比の三千年の歴史を見直せ。
   三.そして今から建設にかかれ。
そして、馘にはせず全員の雇用を守る。



いま、やはり「本屋大賞」受賞の「村上海賊の娘」を読んでいる。
これを映画化するなら、主人公の醜女な娘に しずちゃんこと山崎静代が頭にチラチラ浮かんで苦笑い。^_^;

   
  

コメント (21)    この記事についてブログを書く
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21 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
人生は、めぐり会い (和佐田克己)
2016-12-19 06:06:11
どの世界、人も良い方にめぐり会いで
その、機会を己で実行する事が
成功に繋がると思います。
私利私欲の経営者は破綻しますね。
人を大切にする方は、どの世界でも
愛され、後世に名を残すようです。
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お早うございます (延岡の山歩人K)
2016-12-19 06:34:26
昭和の時代は 日本企業は「終身雇用制」で
社員は大切にされ
世界が見直すほどの生産性をあげてきましたが
派遣法 規制緩和後の現在は・・・
どの時代も 一番大切なのは「人財」なのに~
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海賊と呼ばれた男 (らいちゃん)
2016-12-19 07:26:16
難しい業界である石油業界に挑戦状を突きつけて創業した出光石油の奮闘が描かれている興味深い作品のようですね。
「村上海賊の娘」も映画化されて、主人公の醜女な娘に しずちゃんこと山崎静代になると最高ですね。
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 (和佐田克己) さん へ (iina)
2016-12-19 08:29:56


群馬は、かかあ天下と空っ風と申しますから、火の用心が肝要ですね。
iinaも、若いころに住んでいた隣の家が火事になり、怖かったことを思い出します。幸い敷地が広かったため火の粉は
飛んでこなかったです。

>どの世界、人も良い方にめぐり会いで その、機会を己で実行する事が成功に繋がると思います。
「海賊と呼ばれた男」では、
学生時代に子供を家庭教師していた日田重太郎という地主が、佐三の苦悩を知り、京都に持っていた別荘を売って
六千円(現在では6千万円以上)を作ってタダでくれました。佐三26歳の時。
その後、再び経営が苦境に陥ると、自宅さえ売り払って援助してくれました。もし、失敗したら二人で乞食でもしようと
励まされました。

自前ではどうしようもない時に、手を差し伸べてくくれた恩人でした。その恩人も日本を救った救世主といえると思います。
石油利権を日本に渡すまいとする覇権主義のイギリスから勝ち取ったのですから・・・。

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 (延岡の山歩人K) さん へ (iina)
2016-12-19 08:49:46
目が覚めるような沓掛山の霧氷越しに眺める三俣山です。むしょうに霧氷を見てみたく思いました。

これらの景色をものにできるなんて、Kさんは果報者です。


>派遣法 規制緩和後の現在は・・・どの時代も 一番大切なのは「人財」なのに~
一億総中流社会といわれた日本はどこに行ったのでしょうネ? グローバリゼーションが曲者でした。
国際競争力に勝つため、物を安くするために、国外の安い労働力を頼り、国内の正規雇用者を減らし、派遣社員を
増やした結果、国内の個々の経済力は疲弊していきました。
一旦手に入れた安易な雇用形態を崩すのは難しいですから、どこまで正規雇用者を増やせるでしょう・・・。

敗戦の時に、仕事がないのに余った社員を馘にせず全員の雇用を守ったのは、士魂商才の精神とはいえ、なかなか
実践できることではありません。いまの経営者たちに 出光佐三の爪の垢でも飲ませたいです。

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 (らいちゃん)  へ (iina)
2016-12-19 09:22:23
大河ドラマ「真田丸」人気で、縁のあるところでは訪問者が増えたことでしょう。

こどものころは、マンガ「猿飛佐助」の主が真田幸村でしたから、すごく親しみがあります。
つい先日は、「真田三代風雲録」を読みました。
真田幸村のお爺さんと父親と兄弟までを描きますが、兄の真田信之が徳川時代末まで信濃松代藩として長らえます。


出光興産の創業者 出光佐三は、努力家で魅力があったのでしょうが、理解者がいて 運も味方したようです。

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はじめまして (小父さん)
2016-12-19 13:15:49
映画ごらんになったんですね。

この本を読んだ時はショックを受けるくらいの面白さでしたね。

監督が山崎貴氏なんできっと見応えのある作品だと想像します。

今こそ合併問題で揺れている出光石油ですが、日本作り上げてきた人たちには凄い人がいるもんですね。
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(小父さん) さん へ (iina)
2016-12-20 08:32:40
>戦争の痛手から立ち直れないでいた昭和28年、「七人の魔女」と呼ばれる強大な力を持つ国際石油メジャーと大英帝国を敵に回して、堂々と渡り合い、世界をあっと言わせた「日章丸」というタンカーがあった
いま、「村上海賊の娘」を読んでいますが、偶然タイトルに「海賊」がついています。娘の方は、ハチャメチャな行動派ですが、
出光佐三は知恵を絞って、立ち向かう侍でした。

小説は、胸のすく展開でとても面白かったです。

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4トラックバック に コメントします (iina)
2016-12-20 08:54:57
 (京の昼寝~♪) さん へ
>岡田准一が演じているが、役者としての彼の成長ぶりと力量は間違いなく発揮 ・・・ 老いていく姿は怖いほどのものも感じた
『永遠の0』 のときの岡田准一は、主役なのに存在力が薄かったですから、巧くなりました。

「V6」のメンバー内での岡田准一も、前面に出るのが苦手なのか、イマイチな印象です。
歌番組では映画やドラマのインタビューをするので注目されている感じでした。^_^;   もちろん、iinaの勝手な印象です。
http://blog.goo.ne.jp/iinna/e/5a1838e2b866d4431371a5cf541cfd6d




 (12時間Blog) さん へ
「本屋大賞」を受賞した小説「海賊と呼ばれた男」を、たまたま8月に読んだばかりでしたから、それをなぞるようで面白く鑑賞しました。

小説に描かれるエピソードは、ほぼ事実であると傍証されているようです。
https://matome.naver.jp/odai/2134335480693983501



 (ひろの映画見たまま) さん へ
石油と言えば中東というイメージが強かつたですが、石油産業はアメリカで始まったのですね。小説「海賊と呼ばれた男」を読んで知りました。

調べると、イランの石油をイギリスが独占していたため、イギリス人だけがBPとシェルによって莫大な石油利権を手に入れているのではなく、
ロンドンのロスチャイルド家が利益を手にして、ヨーロッパ全土のロスチャイルド家に分配したといわれているそうです。

また、石油問題はヨーロッパでの2度の大戦の始まりにも関与しています。




 (信州諏訪発気まぐれ親父のブログ) さん へ
>昨今のブラック企業とは正反対で、こんな会社なら仕事頑張れるだろうな~    ★★★★
敗戦時に、仕事がなければ専門外でも何でもやると、余剰社員を馘にせず全員の雇用を守ったのですから、いまの経営者たちに
出光佐三の爪の垢を煎じて飲ませたいです。

どれほど惚れ込んだか、次期後継者に年間165億円も支払い、1年後には去られた会社がありましたが、その分を社員に廻して欲しかったです。

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4トラックバック に コメントします  (iina)
2016-12-20 09:28:36
 (パピとママ映画のblog) さん へ
>どんなに絶望的な状況でも決して諦めず、それまでの常識を覆す奇想天外な発想と、型破りの行動力、何よりも自らの店員(=部下)を大切にする
>その愛情で、新たな道を切り拓いていった。その鐡造の姿は、敗戦後の日本において、さらなる逆風にさらされても変わることはなかった



 (西京極 紫の館) さん へ
>あれほど原作では心が熱くなったシーンもまるっきり感動出来ず。僅かながら緊張したのは日昇丸がマレー沖で英フリゲート艦とニアミスするところくらい。
きびしい評価でしたネ。^_^;
原作を読んだため、なかなか面白く鑑賞しましたが、ドラマチックな原作を完全に映画化するのは難しいようです。

読んで見るか読まずに見るか、いろいろです。




 (徒然なるまま”僕の趣味と遊ぶ”) さん へ
>岡田准一は20歳代から90歳代までを演じています。
メーキャップも本物志向でした。^^

>限りなくノンフイクションに近いフィクション
原作は、まさにそんな印象でした。




 (映画1ヵ月フリーパスポートもらうぞ~) さん へ
>・実は最も手に汗握ったシーンは2万トンタンカーのイラン航海のところ。
> 英国戦艦とのチキンレースに挑んだ堤真一船長も“もうひとりの海賊”なのだ^^
この日章丸事件は、クライマックスでありハイライトでした。船長もおとこ気がありました。^^
イギリスがイランの石油を搾取していたのに風穴をあけました。

偉人といえば、最近に読んだ「横浜をつくった男」も明治期に生きたひとでした。
いま本屋に「高島易断」が置かれていますが、その易聖・高島嘉右衛門の物語ですが、横浜に「高島」の地名に残すほどな偉人でした。
http://blog.goo.ne.jp/iinna/e/107990bc173e4bc22ca5e20009c36b90

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