通勤は読書時間と心得ていて、芥川賞を受賞した青山七恵さんの『ひとり日和』を読み終えた。
通勤は直行することがなければ、始発なのでいつも同じ車輌に座る。隣では母子が勉強時間に充てて足し算をしたり英語を読んだりしている。小学校1年ほどの男の子は、苦手と思われる演算をはじめは、手を折って数えていたが、いまではそんなこともなくなった。英語の発音はなかなか巧い。iinaよりもイントネーションは上手いと思える
。
遅れて乗り込む若者は、当方がその方と同じ駅までの1時間を座ることを心得ているはずなのに、iinaの前を陣取る。その車輌の端っこなので居心地はいいのだろうが、絶対に座れない
。
今日iinaの前に立つ別の人は、時々咳をしてその空圧が当方に当る
のが、ちと不快だけどお互い様でもあり辛抱するしかない。会社に着いたら、うがいをし 手を石鹸で洗うことに。
きのうは、隣に座った若い娘が、こっくりこっくりと当方にもたれかかる
。重くなるとさりげなくさとすけど、持ち直しはするもののこっくりはつづいて、下車駅では突然降りていった。
ふむ、下車駅の意識はしっかりしているらしい・・・。

『ひとり日和』は文藝春秋三月特別号に全文登載している。淡々と進行して読みやすい。どこが評価されるのかよくわからないので、専門の選者のご意見を載せることにします。
芥川賞選評にはいつも辛口の石原慎太郎が珍しく褒めている。今回の東京マラソンにも都知事選を意識したものという噂も飛んでいるらしい・・・。
都会で過ごす二十歳のフリーター女性の変化を四季を追って、その虚無感を、あくまで都会的な軽味で描いている。住む場所の設定が巧みで、その家から眺める視線は印象的で、作品全体のモニュメントにもなり得ている。
大人の域に一歩踏み出す手前のエアポケットのような日々が淡々と描かれる。
要点が押さえられているのに作意は隠されている。主人公の抑えた感情が終始一貫していて、それがこの小説に静かな哀しみの調べを奏でさせている。しかも、その調べは現実の社会という基盤から遊離していない。
・・・23歳の弾ける才能と激賞しています
。


通勤は直行することがなければ、始発なのでいつも同じ車輌に座る。隣では母子が勉強時間に充てて足し算をしたり英語を読んだりしている。小学校1年ほどの男の子は、苦手と思われる演算をはじめは、手を折って数えていたが、いまではそんなこともなくなった。英語の発音はなかなか巧い。iinaよりもイントネーションは上手いと思える

遅れて乗り込む若者は、当方がその方と同じ駅までの1時間を座ることを心得ているはずなのに、iinaの前を陣取る。その車輌の端っこなので居心地はいいのだろうが、絶対に座れない

今日iinaの前に立つ別の人は、時々咳をしてその空圧が当方に当る

きのうは、隣に座った若い娘が、こっくりこっくりと当方にもたれかかる

ふむ、下車駅の意識はしっかりしているらしい・・・。

『ひとり日和』は文藝春秋三月特別号に全文登載している。淡々と進行して読みやすい。どこが評価されるのかよくわからないので、専門の選者のご意見を載せることにします。
芥川賞選評にはいつも辛口の石原慎太郎が珍しく褒めている。今回の東京マラソンにも都知事選を意識したものという噂も飛んでいるらしい・・・。
都会で過ごす二十歳のフリーター女性の変化を四季を追って、その虚無感を、あくまで都会的な軽味で描いている。住む場所の設定が巧みで、その家から眺める視線は印象的で、作品全体のモニュメントにもなり得ている。
大人の域に一歩踏み出す手前のエアポケットのような日々が淡々と描かれる。
要点が押さえられているのに作意は隠されている。主人公の抑えた感情が終始一貫していて、それがこの小説に静かな哀しみの調べを奏でさせている。しかも、その調べは現実の社会という基盤から遊離していない。
・・・23歳の弾ける才能と激賞しています


風上でガムを噛む人の吐く息を自分も吸っているのは不快です。
なのでiinaは、電車ではガムを噛まぬようにしています。
しかし、通勤しなければなりませぬ。
iinaは座れるので"読書タイム"にしていますが、立ち通しなら"体育の時間"にしますよ。また、窓枠を額縁に見立てて動く景色を観賞すると息抜きにもなります。
要は、iinaの場合 "思い方"を置き直します。
嫌厭、物事をしなければならないことほど、詰まらないことはありません。
視点を変えて耐えることです。それも、前向きにとらえ直すことです。
ちなみに、朝は始発に座るべく早目に出かけるため2時間20分要し
帰りが2時間で一日4時間20分も通勤に使っています。
トラックバックの仕方をURLに置いたので、参考にしてください。
(よくわかりませんので わたしの場所を示しました。)
「通勤」ということで わたしがほぼ毎日思うことを
記しますが聞いてください。
まず ほんとぅに口臭にはウンザリです。(涙)
どうしてあんなに加齢口臭がするのでしょうか。
またどうしてあんなにご自身で気が付かないのでしょうか。
タバコの煙同様に とっても「有害」です。
だからとても寂しい名演技なのですが わざとプチタオルを
鼻元にあてます。(わざとというかほとんど必要にかられて
です。)
朝の通勤では「うつくしい」ものを見たことがありません。
なにかこれがうつくしかったというものがあったら教えて
ください。それだけで癒されます。(グッタリ)
通勤が短ければ、読書をたっぷりできると思いきやできぬものです。
強制的な通勤も本を読めると思えば、また可です。
そのように思うことにしています。
(ハリ天狗マネージャー)さん へ
確かに前衛的な「刺激的な材料」がないので物足りなくはありますね。
芥川賞は6ヶ月ごとに文藝春秋に発表になるのでたのしみにしています。
悪い癖や意地悪なところは幼さがあり頼りなさ気が現れ、
でも、それなりに現代っ子らしい欲もあればと、大人になる前が
描かれていて、それ故にこの後どうなるのだろうと気に
なってしまいます。
鍼灸とは、ひょっとして仕置き人だったりして・・・(ご免!ペコリ)。
(くらら)さん へ
読みやすい本でした。
それもまったく理解できないこともなく、その分刺激は薄かったですね。
780円で読め、さらに沢山の記事にも目を通せ、好い気分転換になります。
iina通勤は、片道2時間もかかるため、読書タイムにして有意義に使っています。
もっとも小説は佳境に入る前では、その半分は寝ています。
(あやのすけ)さん へ
人気のお店で食事するのはたのしみですが、満員だと
独り占めできないのがちょっぴり癪でもあります。
かといって自分の味覚を自慢もしたくて人気なお店で
あって欲しいという我がままな気持ちももたげます。
芥川賞は、6ヶ月ごとに文藝春秋・特別号に全文登載していますよ。
780円とお手ごろ価格です。
(勿忘草)さん へ
漢文にも春らしさがあふれています。
通勤風景ウォッチングだけでも愉快なブログを
つづれそうですね。
もっとも、iinaは読書にいそがしく熱心なウオッチャー
ではありません。
(その)さん へ
芥川賞を文藝春秋で読むのは、iinaと同じです。
今回は、直木賞が該当なしなのは寂しいですね。
吟子さんの生き方には 若いのによく老人の事書けるな?と感心いたしましたが、石原慎太郎があそこまで絶賛するのが理解できませんでした。
ということは私は 本の読み方が悪いのかな?と思ってしまいました。
興味深いものがあるでしょうね。
通勤電車の過ごし方
それぞれで面白そう♪
座ったら即、爆睡。隣の方にご迷惑おかけしているかも(笑)
しんどい通勤の楽しみはもちろん毎日のランチ!!
おすすめのひとり日和も文庫になったら読んでみます。本、高いですよねえ。
淡々と進む小説は好みのわかれるところでしょうが、題材で勝負していない分、文体とか描写とかとかが問われるんでしょうね。
ところで、私も始発電車族。行きは爆睡、みなさまにご迷惑をかけないように、端っこに座ろうとはしてるんですが。帰りは読書、です。
文藝春秋の「ひとり日和」を読みまして・・・
私も、「芥川賞」というものが、どういったところを
評価するのかと興味深く、選者の評もよく読ませていただきましたが、
んー、どうもこう淡々と進むお話はピンと来ず・・・
やはり「推理小説」や「サスペンスもの」の好きな私には
「刺激的な材料」がなさすぎてもう一つでした。
でも、読書の好きな私です。これからもどうぞ宜しくお願いいたします。
「ひとり日より」はともかく
このページを拝見して、私の通勤時代を思い出しました。もう10年ほども前になります。当時も隣の座席の女性が居眠りを始めて、押し返しても押し返しても戻ってくるので、イヤになってしまった記憶が懐かしいです。何時も同じの始発電車に乗るのはいつも同じ人。継続は力なり。頑張って通勤してください。