なんでも人生

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トリチュウム Tritium

2019-09-19 | 日記

訳の分からない隣国が地震と原発事故に苦しんだ福島(日本)に意地悪している。弱いものいじめはこの国の文化と風習のようだ。今度は日本の放射能汚染水処理についてとんでもない(非科学的)いいがかりをつけ始めた。

非科学的な人種に物事を正しく説明するのは科学的には困難だ。

今回、原田前環境相が原発処理水は「希釈して海洋放出しかない」と発言したことを問題と大騒ぎしている。

まずは2011年(平成23年)3月11日 の東京電力福島原子力発電所事故の経緯。

地震発生時、1号機は直ちに制御棒が挿入され、設計通り自動で原子炉が停止。しかし地震により外部電源を全て失い、復水器などは使用できない状況になり非常用ディーゼル発電機が起動し炉心の冷却が始まる。ここまではとても良い。しかしお粗末なのは地震から約50分後に津波で浸水し非常用ディーゼル発電機やバッテリー(直流電源)すべての電源を失う。これは原発では絶対に起きてはならないことだ。この後、圧力容器内の水は蒸発し続け、炉心損傷、水蒸気爆発(津波襲来から約24時間後の3月12日午後3時36分)に至る。

私はこの事故処理を夜も寝ずにTV中継を見て、家の中でが大声で叫んでいた。自衛隊や大手企業などの自家発電機をヘリで緊急輸送して電源確保しろ。海水を海上保安庁、消防艇、自衛藍ヘリから掛けろと。当然私の大声は届かないし、最悪だったのは菅直人首相がええカッコするため現場に行ってしまい、東電幹部、報道陣、訳の分からない身分だけ高いのが大勢来たため事故処理が滞る。

この事故原因は停電で溶解炉に冷却水が回らなかったという単純なことであった。その事故(原因)の要因となったのが地震、津波、緊急発電機の防災(浸水)未対策、堤防高さが十分でなかった等になる。地震津波(天災)の発生は防止できないが、その対策がされてなかったのは完全な人的(組織)要因で、国と東電が津波の高さを過小想定(あってはならないミス)したことである。リスクアナリシスが甘いというより出来てなかった。
今回東電の当時の経営陣が裁判で無罪判決となったが、これは彼らが意図的にこの事故を起こした訳ではないので刑事犯罪とはならないのは当然だが、危険業務を行う事業者のトップとしての資質(モラル、安全意識欠如、適格処理能力)に欠けていて、無知、無能であったと非難されるのは免れない。
 
当時私は退職2年目だったが、頭の中は現役であった。 現役最後の任務はスイス化学会社の北東アジアの安全責任者で、世界の先進的なリスクアナリシスとリスクマネジメント(対策管理)、事故原因究明、安全規則や研修等に深く携わっていたので、この事故は他人事ではなく、事故処理のお粗末を心から嘆いた(今でも)。

原発事故の後、日本国民は恐れおののいて原発反対(廃止)運動が始まり、前総理大臣の小泉純一郎もこの旗振りの先頭に立っている。 彼は他人事のように振舞い相変わらず人気取り(扇動)をしているが、一時、日本のリスクマネジメントの総責任者であったことを忘れている。

あれから8年間日本は同じ事故が起きないよう全部の原発で対策が進んでいるが、この前代未聞の事故処理に追われている(将来も)。 中でも廃炉と放射能汚染処理が最大の難問である。

日本は必死で事故処理を続けている中、意地悪隣国はオリンピックの食事や汚染水対策に(あらゆることにも)いちゃもんつけてきた。

原田前環境相が原発処理水は「希釈して海洋放出しかない」と科学的に正しいことを言ったのだが、韓国をはじめとする扇動集団(グリーンピース)は非科学的な人達に恐怖心を植え付けようとしている。

そこで一番問題になっているトリチウム(濾過除去できない)について。

トリチウムは「水素の仲間(同位体)」の放射性物質で原子核は陽子1個と中性子2個から構成「三重水素」とも呼ばれる。自然界では宇宙線と大気中の窒素、酸素が反応することで発生し主に水の形態で存在(降雨中に1~3ベクレル/リットル)。原子力発電による核分裂(三体核分裂)や中性子とリチウム6との反応によって発生するのもある。トリチウムの放射能半減期は12.3年、放射線の一種であるベータ線を出すが、そのエネルギーは非常に弱く、皮ふの表面で止まる。水と同じく新陳代謝などによって排出されるため、人体や魚、貝などの海産物に蓄積されることない。1ベクレルのトリチウム被ばく量は、1ベクレルのセシウム被ばく量の1000分の1程度。

原田前環境相が原発処理水を「自然界と同じレベルに希釈して海洋放出しかない」発言したが、私にはまったく当然としか聞こえない。原発所有する世界中の国(韓国も)がやっている方法である。
放射能と聞くだけで拒否反応をする人が多い(最悪なのはマスコミと韓国)が、私たちは太陽と宇宙から降り注ぐ放射線の中で生きている。 宇宙(地球)に存在する物質に無害なものはない。危険性はその物質の有害性X被ばく(暴露)量で決まる。どんなに有害な物質でも被ばく量が小さければ危険回避はできるし、逆に有害性が低くても被ばく量が高ければ危険性は高くなる。砂糖でも食べ過ぎると健康障害を起こす。

福島第一原発に貯留されているトリチウム総量は760テラベクレル(2016年3月時点)、一方、韓国の月城原子力発電所はこれまでに累積で6,000テラベクレルを超えるトリチウムを日本海に放出(累積放出量は福島第一原発の約8倍)している。 韓国は福島県産水産物をいまだに輸入禁止している(WTOもそれを認めている)。日本政府は宮城、福島、茨木近海水物の放射線モニターを週1回実施して安全性の確認をしている。民間で韓国産水産物の放射線量測定をした結果、福島県産より高い数値であったと報じている。日本人は韓国産海苔は美味しいとバリバリ食べているし、高級すし店も韓国産海苔を使っているらしい。私は絶対に高級寿司屋には行かないぞ(金銭的な理由で行けない)。 
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