12月2日大阪国際ガンセンターで前立腺がん摘出術後5年の検査を受けた。
検査は血液と尿検査だけだが、ここの採血窓口は10個ぐらいあり、今回若い男性看護師の窓口にあたり悪い予感がした。そして予感は的中、針を左手血管に刺された途端激痛と痺れが走り思わず声を上げる、その看護師は針を抜いて止血テープを貼り他の看護師に交代。今度は右手で採血して貰うがさすがベテランほんのチクりで終わる。
それから約1時間以上(検査結果が出るのを待ち)して予約時間の手術担当中井医師の診断。さっきの血液と尿検査の結果をコンピューターで眺めながらの診察だがPSAも0.008、尿もきれいなので術後5年過ぎてひとまず「完治」となりますと言われた。それでも今後は1年に一度経過(血液、尿検査)を診ていくので来年の12月1日が予約された。
診察が終わると質問表が渡され回答して窓口に渡して帰る。質問表の内容は主に尿漏れ状態、性障害などだ。以前紹介したがここの会計はメディカルゲート登録をしておくとクレジットカードで自動的に支払いが済み、会計窓口で並ぶ必要はない。
5年前の私の前立腺がんの発見から治療までの経過。
西宮市の年一度の定期健康診断でPSA(血液検査)4.5(4以上がガンの疑いあり)が出て精密検査を受けるように指示を受ける。車で20分ぐらいにある済生会病院泌尿器科で市の検査結果を提出して、MRI検査でやはり影があり直腸から前立腺へ針生検を行い、その結果癌細胞確認。他の部位への転移検査(CT)では問題なし。下図の最初のイラスト限局ガンに該当。
治療のために大阪国際ガンセンターに予約を入れてもらい紹介状と検査結果CD貰う。
予約した大阪国際ガンセンターでもう一度検査を受け、担当医(中井先生)から家内とともに治療法の説明を受ける。
前立腺がんの主な治療法は、手術(外科治療)、放射線治療、内分泌療法(ホルモン療法)、化学療法などがあるが私は手術を選択。その時合併症の説明も受ける。
手術では前立腺と精のうを摘出し、その後、膀胱と尿道をつなぐのだがこの病院ではロボット手術が整っていて中井先生が自ら施術。下腹部に小さな穴を数カ所開け精密カメラや鉗子を持つ手術用ロボット(ダヴィンチ)を遠隔操作して行う方法で、微細な手の震えが制御され、拡大画面を見ながら精密な手術が可能で創が小さく、合併症からの回復が早い。1週間の入院で済んだ。
手術後の主な合併症には、尿失禁と性機能障害がある。
尿失禁は手術後3カ月続き半年ほどでほぼ正常に近い状態に回復。
10年生存率は57%となっている。
あと5年でこの57%の部類に入りたいものだ!