近所で一緒にゴルフをしているUさん(84歳)からポーチの基礎部分(鉄骨)が腐食しているので修理して貰えないかと相談があった。
確かにかなり腐食が進んでいる。大袈裟な工事でなく簡易修繕と今後の腐食止めができないかという内容である。
ここまで腐食すると進行を止めるのは難しい。私ができる応急処置では根本的な問題は残る。
Uさんは定年後に自分でいろいろやり出し、錆びた鉄骨の上から錆止め剤の入った塗料を数回は塗っていたようだが穴が開いてしまい手が付けれなくなってしまったというのが実情のところだろう。工務店に頼めばよいのだろうが大がかりな工事になるのは間違いないし、引き受けるところを見つけるのも難しい。
とにかく私にできる範囲(応急措置)でお願いしますとのことだった。
Uさんも自ら何か手伝いたいと言うので、ひとまずコテで鉄骨に浮いた錆をできるだけ落として貰い、強力錆止め剤 (亜鉛90%)ローバルを塗って貰う。
その後、私が変性シリコーンで穴埋めをして5㎜厚の鉄板をこのローバル塗装処理してアーク溶接。なにしろ母材が薄くなっているので厚く盛るのが困難、点付け連続溶接。その後もう一度周囲を変性シリコーンコーキングする。最終的な塗装もUさんにお願いしたが、その前にしっかりマルチプライマーで前処理もやって貰う。
下は5㎜厚鉄板を当て溶接、さらに8㎜厚のLアングルで補強(溶接)。
これでしばらくは大丈夫だろうがどこまで(何年)持つか? なにしろ腐食は内部からも始まっている。これだけ腐食するなんてポーチのコンクリートは脱塩不十分な海砂でも使ったのか?
ps. 今回は苦手なアーク溶接を多用。理由は鉄板(あての)が厚いのとSZUKID溶接棒を調達したら溶解が早く引っ付きが少ないからだ。