昨日の富山県は西部(新潟県側)が晴れて、東部(石川県側)は曇り一時小雨だった、外歩き体感的には暑くも寒くも無かった。
富山県は東西170km、南北は最長部(氷見から五箇山、岐阜県境まで)で150km
最短部は(富山市から高山線沿いで)75km
面積は全国33位の4247㎢で山梨県より狭く、福井県より広い、そのうち1241㎢は富山市である、全国の市町村でも11番目の広さという、広島県庄原市より少し狭く、福島県いわき市より少し広い
富山県の人口は99.5万人で山形県より少なく、香川県より多い、そのうち40万人が富山市に住んでいる、富山市は高松市より少なく、豊中市より多くて全国都市の42位
県庁所在地の富山市が県面積の29%、人口が40%を占めている
北は全域が富山湾に沿っていて、南は2000m~3000mの立山連峰、北アルプスを形成して西端部だけが庄川渓谷に沿て岐阜県飛騨地方に開けている
地形的には深さ1200mにも及ぶ富山湾から始まり、標高5~20m程度の平野部が半分ほどを占めて、そこから穏やかな丘陵地帯が広がり、そのあと一気に1500~3000mの山岳地帯に駆けあがる見事な水平な四重構造になっている。
富山湾に流れ込む大河は、東から黒部川、常願寺川、神通川、庄川、小矢部川と並んでいる
県の東部は漁港が多く、西部は工業港が並ぶ、そして能登に食い込む氷見、新湊の辺りからまた漁港が点在する
県の主要都市である富山市、高岡市はどちらも富山湾に面しているが市街地が内陸にある
内陸は平野部の中に100m前後から300m前後の丘陵地が点在する、高岡市の二上山、富山市の呉羽山が代表だ
どちらもドライブウェーがあり観光スポットあるいは市民の憩いの場になっている
二上山は万葉ラインと言って万葉集にゆかりあるスポットである
平野部は平坦で県の中央部くらいまでは標高10mくらいしかない、だから狭い県であるがかなりの部分を平野と住宅地で占めている
昔からの農家は広い水田を持っていて、その中央に大きな家を構えて周囲を防風の為の杉の木などで囲っていて、隣家とも距離があり独特の富山の農村風景を醸し出している
富山県は蝶ネクタイのような形で、東西、南北のバランスがとても良い
人口密集地帯がコンパクトに集中していて規模は違うが東京都心のように効率的だ
主要な市町は富山湾沿岸に適度な感覚で並び、連携が良い、高速道、鉄道も無駄のない配線ができる
高速道路は東西に抜ける北陸道と、小矢部から南に名古屋へ抜ける、東海北陸道、小矢部から北、能登へ向かって高岡、氷見へ続く能越道がある
北陸道に並行して北陸新幹線、三セク鉄道が走り、高岡、富山を中心にローカル鉄道(万葉線、富山地鉄、富山ライトレール、市内電車)も網の目のように走っている。
富山地鉄は三浦友和主演の映画にもあったが、宇奈月温泉まで走っている
宇奈月温泉からは黒四ダムを作った時のトロッコ路線を改良した、黒部峡谷鉄道が黒部峡谷の奥深くまで観光列車として走っている
秋の紅葉時が最高である。
また水上でも、運河があって、海王丸パークからは新湊の内川を巡って日本海に出る観光遊覧船、富山市内と岩瀬浜を結ぶ富岩運河の遊覧、庄川にも遊覧船が走っている
岩瀬はかっての松前船で日本海を自在に往復して富を得た海鮮問屋が並ぶ地区である
そうした豪商の館を観光の一環として見学できる、街並みも一見の価値あり。
富山県の東部は新潟県に接続している
戦国時代は上杉謙信の侵略を受けて戦た地域であり、謙信が死ぬと、今度は西方から織田信長の軍団が攻め寄せてきて魚津まで占領した
江戸時代は金沢の加賀藩前田家の支藩となった、その富山城には櫓などがあって見学できる、アクセスも富山市の中心部で便利良い。
富山市、富山インターから10分ほどで富山空港にアクセスできる
ここからは韓国仁川、中国大連ー北京、中国上海、台北への東アジア路線が発着している
国内線は北海道札幌、東京羽田、そのほかチャーター便が飛ぶ
便数、路線数も少なく不便だが、ローカルならではのスムーズな出入りは魅力だ、駐車場も無料(一部有料)、交通アクセスが良いのも長所だ
富山市内は市街地がぎゅっと圧縮されていて駅周辺を中心に都会的な雑徒の雰囲気を醸し出している
また日中の市街地は広々とした景色の中で地方都市の魅力がたっぷり味わえる
文化施設やスタジアムなどもそこそこあるが、開催内容はいまいち満足できるものが少ない
富山県の狭さを考えれば、周辺人口80万は新潟市並なのだから、もっと積極的な大型施設を作って、大物を時々呼んだり、有名作家の作品を誘致するとか考えた方が良い
新潟市と比べても交通の便はかなり良いと思う、何より地鉄と市内電車網があるのが良い、これを活かさぬ手はない
新潟市に次ぐ日本海側の都市、金沢も40kmほどなのだから、ここまで商圏として組み込むことも考えた方が良い
金沢は観光都市、富山は商業都市としての性格はあきらかである。
新幹線開通で東京も2時間を切った、もう田舎だと引っ込んでいる必要はない、越中商人の根性を再爆発させるがや。
富山県は地震が無いという、無いわけではなく震源地にならないということだ
震源地で無いから揺れても大被害になることが無かったのだろう
だが周囲は能登、福井、新潟、長野北部と大地震が頻発している
怖いのは津波だ、富山市は20km近く平地が続くので、例えば10mの津波が来れば住宅地や市街地は大被害を被るだろう
いま注目されている南海トラフの大地震が起きれば富山でも震度5~6の強震が予想されている
富山は日本海と言えども湾なので素人の私は大きな津波は無いと思っている
こんな時、能登半島の存在に感謝するのである
新潟市沖に佐渡島があって風よけになり、新潟市はあまり雪が降らないのに等しい、能登半島でも東側湾側は積雪が少ない、富山湾は日本海側では珍しい地域なのだ。
何度も書くが、富山湾は最良の漁業基地だ、それも沿岸漁業的で新鮮な(キトキトと言う)魚が水揚げされる。
寒ブリ、アンコウ、鰆(さわら)、ホタルイカ、白エビ、ベニズワイガニなどが代表的だ・・・長くなるので、ここらへんでやめておきます。
Astrud Gilberto and Stan Getz - The Girl From Ipanema (1964) LIVE
何十年も前にツアーで 風の盆のときに一度行った富山県です。
今でも行きたい県は富山県です。氷見港に寒ブリが揚がるころ行きたいと毎年思いつつ
まだ実現していません。
それと富山の昆布文化です 昆布の取れない富山県の昆布消費量を見ると
北前船から延々と続く食文化が受け継がれています。
昆布で〆たお刺身は美味しいでしょうね。
かつてNHK特集でやっていましたが 娘の嫁ぎ先に里の親が 1尾何万円もする寒ブリをお歳暮に届ける番組でした。
家庭のまな板には乗らない大きさのためか ブリとともに料理人も出向き 魚をさばくという
なんとも豪快で贅沢なお歳暮でした。
昆布文化があり 脂ののった寒ブリが揚がる富山県いいですね
食べ物の美味しい県が 住むには一番ですよ。
富山県は海の幸に恵まれたところですよね
北海道の昆布を使った昆布巻かまぼこ、とろろ昆布、そしてなんでも昆布締めにしてしまう文化
私も料理人の時には、マダラや平目、タイなどを昆布締めにしていました
一晩おいたくらいのも美味しいですが、水分が抜けた薄い白身の昆布締めも珍味です
おにぎりも、とろろ昆布や朧昆布で包みますし、書いていると食べたくなってきます。
ぶり文化の富山は、鮭文化の新潟より高くつきますね
寒ブリも年越しには欠かせません
魚屋をやっている時は10㎏の寒ブリを一本10万円で売ったこともあります
さすがにこれは高かったですね、4~5万円くらいが普通でしょうが、近年は魚全般に不漁なので10万円級も出てくるかもしれませんね。