女を捨てず・女に甘えず・らしさを活かす

女性スタッフがビジネス社会で実際に体験したことを中心に「見たこと」「聞いたこと」「感じたこと」をありのままお伝えします。

街頭販売の女の人

2013-10-29 | インポート

辛島です。



自転車通勤の私。

毎日自転車で10分ほど谷町筋を走って通勤しているのだが、

ここ1週間ほど、

帰りにその谷町筋を走っていると、毎日同じ場所から

「甘栗売ってまーす!よかったらどーぞー!

という元気な女性の声が聞こえるようになった。

早めに帰った時はもちろん、遅めに帰った時も。



声の正体は街頭販売。

歩道の街灯の下でリアカーに商品を積んで、女の人が街頭販売をしていた。




「街頭販売で甘栗て・・・売れるんかいな・・・

「女性やし、危なくないかなー。寒くなってきてるのによーやるわー

くらいのことしか思わず、目もくれず前を通り過ぎる日々が続いた。



ちょうど一週間くらい経った雨の日の夜

「さずがに今日は・・・」と思って近くまで行くと、

・・・いた今日も

しかも雨にも負けず、いつも通りの元気な声

よく見るとレインコートを着て、商品の上には透明なビニールを被せている。



いつも通り、通り過ぎたものの・・・

気になる・・・。

毎日毎日立って。しかも今日は雨やのに。今日くらいやめといたらえーのに・・・

・・・やっぱり気になる




走って戻って「一つ下さい!」と、初めて声をかけてみた。

(ちなみにここで初めて商品ラインナップが甘栗だけでなく、チーズケーキもあったことを知る

どんな商品なのか説明してくれて(味が濃厚で日持ちするチーズケーキだ、とか、

皮が剥きやすいよう加工してある栗だ、とか)、栗を選んで、

ずっと気になっていたことを伝えてみた。

「毎日立ってて、大変ですね」



てっきり「そうなんですよ~」と言われるとばっかり思っていたら、

「結構やりがいがあって、おもしろいんですよ

と言われて、ちょっと面喰った。



街頭販売のやりがい=声をかけたら結構人が足を止めてくれる
 ・・・??

と思って質問すると、




「成果主義なんですけど、売り上げが高い人は店長になれて、自分で考えて

 海外に買い付けに行ったりできるんです

 私将来は海外に自分で商品選びに行きたいんです




そうか、この女性は大きな夢を持っているから雨の日に立ち続けることなんて、

特に気にしてなかったのか・・・

・・・なんだか、私は小さな見方しかしていなくて・・・恥ずかしい



もう少し話を聞きたかったけど、気がつけば隣に2~3人いて、

接客に忙しくなりそうだったので、リアカーの前を去った。




「来週はまた違うところに行って(販売)しようと思うんです

と言っていたから、今週はもうその女性はいないけど、毎日その場所を

通る時「今日も頑張ってるんかなー」とか「夢を持った人って素敵やなー」とか思う。



よし、私も頑張ろーー


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