チェロ弾きの哲学ノート

徒然に日々想い浮かんだ断片を書きます。

物は置き場所、人には居場所(その3)

2016-09-26 07:51:03 | 哲学

  物は置き場所、人には居場所 (その3)   日常をデザインする哲学庵  庵主 五十嵐玲二


2.物についていくつかの分類方法について

 a. 耐用年数による分類

  ① 常に消費される物

    食べ物、飲み物、石鹸、電池

  ② 洗って再使用される物

    食器、衣服 

  ③ 2,3年~数年で更新される物

     衣服

  ④ 数年~数十年に渡って使用される物

     電気製品、家具


 b. 自分にどのように役立つか

  ① 自分の体を支えるための物

    食べ物、飲み物

  ② 自分を暑さ、寒さから守り、輝かせる物

    衣服、靴、石鹸

  ③ 自分に必要な情報を供給する物

    新聞、雑誌、テレビ、ラジオ

  ④ 自分の心の支えになる物

    本、CD

  ⑤ 自分の能力を伸ばすための物

    絵筆、楽器、絵筆、万年筆、ゴルフ用品

  ⑥ 自分を楽しませる物

    テレビ、インターネット、雑誌、CD

  ⑦ 自分を経済的、社会的に支えるための物

    預金通帳、不動産権利書、株券


 c. 生きるために必要とするレベル

  ① 命をつなぐために、必要最低限なレベル

    水、食べ物、暖房

  ② 社会生活を営む上で必要なレベル

    衣服、学問、仕事

  ③ 自分のアイデンティティを保つために必要なレベル

    自分の居場所、趣味

  ④ 家庭を支えるために必要なレベル

    仕事

  ⑤ プチ贅沢のレベル

    旅行

  ⑥ 豪華なレベル

    別荘


 d. 自分の可能性をひらくための物

  ① 自分の足の可能性を引き出す物

    歩く、走る、泳ぐ、自転車、サッカーの技術を磨く

  ② 自分の手の可能性を引き出す物

    ピアノを弾く、絵を描く、ギターを弾く、機織りをする、木工工作をする

  ③ 自分の頭の能力を引き出す物

    文章を書く、絵コンテを書く、名著を読んで感想を書く、俳句をつくる、短歌を詠む、歌を歌う

  ④ 自分の得意なものを指導する(自分の能力に磨きをかける)

    公民館活動などを通して

  ⑤ インターネットを活用して、経済を分析する(自分の能力がどの程度かを把握する)

    3ヵ月~3年先を予想し、文章にして置き、何故はずれたか、今後精度を上げるためにはどうすべきかを、考える


 e. 自分の家庭内に持ち込むルールと家庭内から廃棄するルール

   ① 家庭内に不要なものは持ち込まない

   ② 特別な場合以外は、重複する機能のものは、原則として、一つにする

   ③ 使えるのか、使えないものか、直して使うものかの一定の基準を設ける

   ④ 家の中に、合成樹脂のものは、極力持ち込まない

   ⑤ すぐに飽きの来るものは家の中に持ち込まない

   ⑥ 本は極力図書館を利用する(本を置くスペースがない、その空間を他の用途に利用したい)

   ⑦ 税金のかかるもの、置いておくだけで経費のかかるものは持たない。(お金をほかに使いたい)

   ⑧ 物が家の中に、どのような体系であり、それぞれがどのように機能を分担しているかを、把握しようと努力する(さらに言えば、自分の家をどのような物で構成されるのが、理想なのかをイメージする)

   ⑨ まず、自分の家の冷蔵庫の中を、把握し、理想の形態をイメージして、それに近づける

   ⑩ 家庭内の物が、家族全員がどこに何があり、使い終わった時、同じ場所し戻す、そしてそれぞれの置き場所に担当者を決める

   ⑪ 家の中の物の秩序は、エントロピーの法則で、常に乱れますので、毎日、毎週、毎月、シーズンごと、毎年、3年に1回、十年に一回、30年に一回見直し、直したり、洗ったり、補充したり、廃棄したりします

   ⑫ 家の中に、常にスペースとゆとりを確保する


  このようなに、取り止めのない事を書きましたが、家庭内の物を体系的に捉えるための試みを行ってみたつもりです。ただし全体像は把握されてなく、かと言って体系的にもよく解かりませんが、試行する価値は十分にあると考えます。(第3回) 


コメントを投稿