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マーケティング研究 他社事例 713 「GAFAという巨人5」 ~アマゾンは会社全体でコストを共有しています~

2021-01-01 18:56:53 | マーケティング
マーケティング研究 他社事例 713 「GAFAという巨人5」 ~アマゾンは会社全体でコストを共有しています~


創業当時、創業者のジェフ・ペゾスCEOがサイト名候補として「Relentless(情け容赦ない)」を考えていたことは広く知られています。

目的達成のためなら情け容赦なく突き進み、描いた世界を必ず実現するという意味だったようです。

そこまでして達成したい目的が「顧客満足」であることも有名な話です。

2020年7月~9月期の売上高構成を見ると、ネット通販が50%、サイトの出店者向けサービスが21%、「アマゾン・ウエブ・サービス(AWS)」のクラウド事業が12%、有料会員「プライム」向けのサブスクリプション(継続課金)が7%、食料品店「ホールフーズ」などの実店舗が4%、その他の事業としてデジタル広告が6%でした。

それぞれは全くの異業種ですが、共通項があります。

主力のネット販売の利用者の満足度向上を目的としている点です。

例えば、AWSはクラウドサービスを企業や政府機関に提供して急成長を遂げており、今ではアマゾンの利益率を支える事業の柱に育ちました。

AWSの利益はアマゾン全体の約半分を占めるようになり、ベースは、ネット通販の利用者がいかにスムーズに商品を検索比較できるかを突き詰める中で開発した技術です。

通販サイトのコストでしかなかった技術を「再利用」しているから利益率が高く、一見、関係ないようで、実はオンライン通販の利用者拡大に貢献する事業を見極めて参入し、相乗効果を出しながら全体としてコストを下げています。

これがアマゾンの「勝利の方程式」です。

コロナ過で特に注目されているのが、有料会員サービス「プライム」向けに2006年に事業化したビデオ最新サービスです。

娯楽を自宅で楽しもうとする消費者が増え、業界トップのネットフリックスとのシェア争いが激化しています。

通販サイトが映画やドラマを制作しても既存の強豪に勝てそうもないと考えるのが普通ですが、ところがアマゾンは、ここでも強豪を追い上げています。

イギリスの調査会社カンターの調べによると、ビデオ配信サービスの新規契約者のシェアは2020年4月~6月期、アマゾンが23.2%でネットフリックスの15.1%を大きく上回りました。

アマゾンが2020年1月~3月期の14.1%から飛躍したのに対し、ネットフリックスは15.6%から横ばいを続けています。

アマゾンの追い上げの結果、2020年4月~6月期時点のアマゾンのビデオ配信サービスの会員は1億5000万人とみられ、ネットフリックスの1億9000万人に迫ろうとしています。

やはりここでもアマゾンは、単一事業ではなく会社全体を見ています。

2016年にロサンゼルスで開催された技術コンファレンスで創業者のジェフ・ベゾス氏は、こんな話を披露しています。

「プライム向けに制作したドラマがゴールデングローブ賞を受賞すれば、アマゾンのサイトで靴が売れる」

アメリカのドラマシリーズは数年間にわたって話が進行するため、ビデオを鑑賞する会員は他の会員に比べて契約期間を延長する確率が高いと言います。

つまりベゾス氏はビデオ配信を、より多くの消費者に「アマゾン経済圏」に長く滞在してもらうためのコストと捉えているのです。

だから利益度外視で強豪を攻めて立てられます。

これぞ、情け容赦ないベゾス氏の経済「ベゾコノミー」の真骨頂です。

新型コロナウイルスを追い風に、どこまでアマゾンがネットフリックスを追い上げられるかはこれからが見ものですね。

(続く)


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成長クリエイター 彩りプロジェクト 波田野 英嗣 
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