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マーケティング研究 他社事例 724 「アート業界の課題改善」 ~芸術作品の流通インフラの開発に取り組んでいます~

2021-01-13 08:42:08 | マーケティング
マーケティング研究 他社事例 724 「アート業界の課題改善」 ~芸術作品の流通インフラの開発に取り組んでいます~


「アート作品の贋作は、偽札をつくるよりも効率がいい」

そう話すのは、スタートバーンの施井代表です。

同社はアート作品の製作情報や売買履歴をブロックチェーン(分散型台帳)で管理するシステムを開発したスタートアップです。

作品によって億単位の値が付くこともあるアート業界では、贋作製作者がアーティストを脅かして本物と認めさせようとする事例すらあると言います。

「美術品の2次流通市場の半分は贋作だという説もある」

業界では定説となっているそうです。

深刻な贋作問題の一因は、アート作品の来歴の管理が、改ざんが難しくない紙の証明書に依存していることにあるようです。

「美術品とお金は古くから密接な関係があったが、従来は紙の証明書の紛失やコピーが横行していた」といい、高額な取引に関わらず、業界の管理体制は厳密ではありませんでした。

そこでスタートバーンはそれを改革し、アーティストにも買い手にも公平な取引の仕組みを確立することに挑んでいます。

スタートバーンが開発したアート業界向け共通インフラ「Startrail(スタートレイル)」は、アート作品の製作情報や売買履歴をブロックチェーンで管理する仕組みです。

ブロックチェーンは、簡単に言えば暗号技術を用い、複数のコンピューターに同一の取引を記録する技術で、あるコンピューターで過去の記録を変更しようとしても他のコンピューターにある記録との整合性がとれなくなり、改ざんが判明するものです。

ブロックチェーン上の証明書で、どこにあるアート作品が「本物」でどのような取引履歴があるかが分かります。

2019年9月に本格稼働して、証明書の発行数は約1万件に上ります。

スタートレイルを公共インフラにするべく、世界中のアート関連業者が作品の来歴を管理できるようになることを目指します。

公平を促す為に、複数の企業などによる任意団体がスタートレイルを共同運営する体制に移行する予定です。

もっとも、創業から現在に至るまでには試行錯誤がありました。

施井代表は現役の芸術家で、2001年に多摩美術大学絵画科を卒業し、油絵などを中心に創作活動をしてきました。

「情報革命とアートがテーマ」と話す施井氏は作品制作と並行して、アート流通のインフラを作ることは大学卒業時から考えていたと言います。

当初は、作品の2次流通以降もアーティストに利益が還元されるシステムを構想していましたが、それは一度手放した作品は、転売されて価格が高騰しても、アーティストに追加の収入は入らない事に疑問を持っていたからでした。

最初に高く売りたいアーティストと、将来性が不確定なので安く仕入れたい買い手との間で値段が折り合わないことが多かったのです。

「2次流通以降の値上がりに応じてアーティストに利益を還元できるシステムがあれば、若いアーティストも比較的安価で作品を手放すことができるはず」と考え、施井氏は2014年にスタートバーンを創業し、2015年に作品の売買ごとに制作者に利益が支払われるオークション機能付きウェブサービスを立ち上げました。

しかし、このサービスには重大な欠点があり、事業としては全く成功しませんでした。

自社サービス以外の、別のオークションサイトなどで作品が販売されてしまうと履歴が途切れ、アーティストにはその後、利益が一切還元されなくなってしまったのです。

そこで施井氏は作品の売買履歴を共通で管理するシステムを、業界全体に行き渡らせる必要性に辿り着きました。

そのためのツールがブロックチェーン技術を用いたスタートレイルだったのです。

2020年9月には、ICタグをスマホで読み込むと、ブロックチェーン証明書を閲覧できる自社サービス「Startbahn Cert」も本格的に運用し始めました。

作品の額縁などにICタグを貼っておけば作品の所有者が代わってもすぐにスタートレイル上で売買履歴が確認できるのです。

既に約30のギャラリーやオークションサービス会社が導入しています。

もちろん、世界のアート市場に共通のインフラとして普及させるまでには、」途方もなく長い道のりがありますが、出来るだけ多くの作品に使ってもらわなければ、紙の証明書への依存という業界の慣習を変える事は出来ません。

施井氏は「今は少しでも使いやすいサービスにして、できるだけ価値のある作品を登録してもらうことが大切。有名なアーティストなどのインフルエンサーも使いつつ利用を広げていきたい」と意気込みます。

ICタグは既に約5000枚発行しており、1枚数千円する価格を、普及のために何とか100円程度まで下げたい考えです。

スタートレイルを利用した企業・団体の流通システムの共同開発やICタグの販売が収入源になっているものの、同社の直近の売上はまだ約5000万円程度となり、今後は自社サービスの機能を充実させそれらをすべて使える有料会員プランをつくるなどの形でマネタイズしていきたいと展望を語ります。

ICタグの発行枚数や利用会員をどんどん増やして、自社サービスだけで収益を確保できるのが理想ではありますが、一筋縄ではいかなくとも、挑戦する価値は十分にあると言えますね。



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お問合せ https://www.fuudokaikaku.com/ホーム/お問い合わせ/

成長クリエイター 彩りプロジェクト 波田野 英嗣 
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