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マーケティング研究 他社事例 720 「電子サインと電子署名の今後2」 ~公開鍵と秘密鍵とは??~

2021-01-08 07:36:09 | マーケティング
マーケティング研究 他社事例 720 「電子サインと電子署名の今後2」 ~公開鍵と秘密鍵とは??~


電子サインは電子決裁や電子契約のサービス会社のシステムに利用者のメールアドレスやパスワードを登録し、それによって利用者本人を認証し契約意思を確認する仕組みです。

ハンコでいえば認印や三文判に近く、送受信に使ったメールアドレスの利用者が本人であることや、契約者が改ざんされていないことを証明するのは難しいと言えます。

これに対して電子署名は印鑑証明書を取得して使う実印に近く、公開鍵と秘密鍵のペアによる公開鍵暗号基盤(PKI)を用います。

秘密鍵で暗号化したデータはペアとなる公開鍵でしか復号出来ません。

電子署名を使うには、法務局や市区町村に印鑑登録をするのと同じように、利用者が電子契約サービス会社を通じて電子認証局(CA)に申請します。

電子認証局は秘密鍵と公開鍵のペアを作成して、秘密鍵を電子署名の利用者に渡します。

さらに公開鍵の持ち主が利用者本人であるとの情報を記載した電子証明書を利用者に発行します。

電子署名を使う契約書を取引先と互いに交わすには、取引先も秘密鍵や電子証明書を取得する必要があります。

かつての電子署名は秘密鍵を格納したICカードなどを使う「ローカル署名」が主流で、秘密鍵を無くさないように管理するのに手間がかかりました。

この問題は「リモート署名」で解決出来ます。

リモート署名では電子契約サービス会社がクラウド上に利用者の秘密鍵を保管します。

利用者は多要素認証などでサービスにログインし、自分の秘密鍵によって署名生成できます。

2020年4月に印鑑の完全廃止を決定したGMOインターネットグループは、電子サインと電子署名の使い分けを検討しました。

電子契約サービスにはグループ会社のGMOグローバルサイン・ホールディングスが提供する「GMO電子印鑑Agree」を用います。

GMOインターネットグループは秘密保持契約(NDA)なら電子サインでも可能ですが、M&A(合併・買収)や株式譲渡契約、取締役会で決定する一定金額以上の重要な契約には電子署名を利用する方針と言います。

GMOインターネットグループはその方針を決定するに当たり、「契約の種類によって証拠力をどこまで求めるかで悩んだ」とも話しています。

(続く)



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成長クリエイター 彩りプロジェクト 波田野 英嗣 
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