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マーケティング研究 他社事例 736 「株主優待を廃止!?2」 ~株を買わないのに優待品が届く?~

2021-01-25 08:34:54 | マーケティング
マーケティング研究 他社事例 736 「株主優待を廃止!?2」 ~株を買わないのに優待品が届く?~


日証協とは別に、個別企業として似たような仕組みを築いているのが大和証券グループ本社です。

株主として受け取った優待品の内、クオカードや図書カード、株主優待航空券などはチケット業者を通じて換金し、運用益として差し入れる一方、換金不可能なものは社会福祉協議会やNPOなど多方面に寄付しています。

中には品物で寄付先をひもづけているものもあります。

優待で届いた飲料水は江東区で障害を持つ子の学童保育を担うこぴあクラブに、冷蔵品や生鮮品はNPO法人のファミリーハウス(東京・千代田)にといった具合です。

ファミリーハウスは遠方の自宅を離れて都内の専門病院で治療を受ける子供とその家族のための滞在施設を運営しています。

大和証券はこれまでイクラや数の子などの海産物、ハムやチーズなどの冷蔵品、生鮮品をファミリーハウスに滞在する家族に寄付しており、喜ばれていると言います。

経営企画部SDGs推進室では「換金できない優待品は以前も寄付していたが、生鮮品は寄付するまでに腐ってしまうため廃棄していた。」と振り返ります。

現在では生鮮品・冷蔵品が届くと送料も大和証券負担ですぐにファミリーハウスに送る仕組みが構築されていると言います。

株主優待で日々の暮らしをほぼ完結させる「優待名人」の桐谷広人氏が有名になるなど個人投資家の間で株主優待への関心は非常に高いですが、機関投資家にとって株主優待は「なくても困らないというか、あると取り扱いに困ってしまう」と大手生命保険でも上がっています。

機関投資家も、自らが株主の場合はまだいいのかもしれません。

自分のお金で株を買ったわけではないのに、株主優待が届いてしまう人たちもいるんです。

日本マスタートラスト信託銀行(MTBJ)は、有価証券の保存や管理など、資産管理業務を専門に取り扱う日本初の信託銀行として2000年に業務を開始しました。

2020年3月末の資産管理残高は412兆円と、日本の国家予算の何倍もの規模となっております。

もう少しその仕事を具体的に言うと、年金基金や投資信託などの信託資産を預かって管理することです。

年金基金や投資信託など資金の出し手、つまり投資家は一般的に投資顧問などの運用会社に運用を委託します。

彼らは「資産運用のプロ」です。

対して決済業務、有価証券の保管、残高管理、配当の受け入れなどの管理業務を手掛けるMTBJは「資産管理のプロ」というわけです。

こういった管理のプロは、「保管」を意味する英単語から別名「カストディバンク」「カストディアン」とも呼ばれています。

そして株主名簿に名義人としてその名前が載る事も多く、例えばトヨタ自動車の2020年3月末時点の大株主上位10名を見ると、一番上に日本トラスティ―・サービス信託銀行(現・日本カストディー銀行)、次が豊田自動織機、3番目にMTBJが来ます。

日本カストディ銀行もMTBJと同じカストディアンです。

MTBJは投資家の資産を管理しているわけではなく、自分たちが投資している訳ではありません。

しかしお金を出している実質株主に代わって株主名簿に載る名義人になるため、株主優待は企業からMTBJに送られて来ます。

しかしあくまで管理人の立場ですので、株主優待という経済的利益を本来受け取る権利は資金の出し手にあり、MTBJは優待品を「信託財産」として厳重に管理しています。

東京都港区にあるMTBJの本店では、株主優待品が届くとオペレーション係、チェック係という2人体制で開封して中身を確認、管理台帳システムに登録し、セキュリティーが厳重な金庫で保管しています。

その扱いは優待品がコメだろうと缶詰だろうと、小切手と同様に預かっており、冷蔵や冷凍で届きものもあるため、冷蔵庫も冷凍庫も完備していますが、届く量が多いため、外部の倉庫も活用しています。

前述の証券会社のように廃棄することはありません。

「届いた優待品は大事な信託財産だから、しっかり管理している」という事です。

そして基本的な考え方として優待で届いた品は換金することになっています。

面談などで適正と判断した複数の買い取り業者による入札を年に5~6回実施し、最高値を示した業者にクオカードや航空券などを売っています。

出来るだけ高く売る努力は惜しまず、換金して得たお金は即、信託契約を結んでいる顧客の口座に配分しています。

こうした年間換金額は3億~4億円に達するといいます。

街中の金券ショップで株主優待の航空券や入場チケットなどを購入した事がある人も多いと思いますが、NTBJのようなカストディアンは、こうした金券ショップにおける最大級の供給者となっているのです。

個人株主も不要になった優待券を売りに来ますが、カストディアンはその量が桁外れに多く、金券ショップで株主優待関連チケットの値段が一定に保たれているのは、カストディアンが常に大量にタマを供給しているからでもあります。

しかし当然、MTBJに届く優待は換金できるものだけではありません。

冷蔵、冷凍で送られてきたものや保管期限が早朝に切れてしまう食料品などは換金できない為に寄付する決まりになっています。

早期に消費しなければいけないものは、すぐに電話して寄付先に引き取りに来てもらうと言います。

(続く)



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お問合せ https://www.fuudokaikaku.com/ホーム/お問い合わせ/

成長クリエイター 彩りプロジェクト 波田野 英嗣 
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