マーケティング研究 他社事例 714 「GAFAという巨人6」 ~アマゾンは、すでに政府も敵ではないのかもしれません~
多角化を図りながらコストを共有し、会社全体として経済圏を広げるのがアマゾンの勝利の方程式なら、政府が進める「分割論」が実現したときに強みが消えてしまうのではないかという点は今後の焦点になるのではないでしょうか?
アマゾンのネット通販とその他の事業を分割すべきだと唱えるのは左派のバーニー・サンダース上院議員やエリザベス・ウォーレン上院議員などです。
2020年10月中旬にも、アマゾンが従業員への行動を不当に監視しているとしてベゾス氏に手紙を送り、圧力を強めています。
しかし、実際にアメリカ政府や議会議員がアマゾンを徹底的に弱体化させる手段に出るとは考えづらいのではないのでしょうか?
理由としてそうすることが、今やアメリカ全体の弱体化につながりかねないからです。
アマゾン自身もアメリカ政府が自社の強みを奪いかねないことは理解しています。
同社が連邦議会議員に投じた政治献金の額は、ここ数年で急増していて、4年前は民主党に57万ドル、共和党に34万ドルだった献金額は、2020年には民主党270万ドル、共和党75万ドルに跳ね上がっているのです。
また両党への割り振りを見ても、アマゾンのしたたかな戦略が見えて来ます。
GAFAの政治献金先を政党別に示すと、アマゾンだけが、共和党にも相当額の献金をしているのが分かります。
起業分割の必要性を議論するのはアメリカ議会です。
上院と下院で多数派の政党が分かれるため、両方の政党に一定の発言権を持っておいた方がいいという事です。
さらに言えば、『個人の信条よりビジネスの損得』がアマゾンの方針なのです。
そして新型コロナウイルスで浮かび上がったのは、「アメリカの雇用がアマゾンで支えられている」という事実でした。
アメリカで雇用する従業員は2020年7月~9月期時点で80万人、さらに物流など派生ビジネスで78万人、同社サイトの出店者が生み出す雇用は110万人にも上ります。
国内のほとんどの企業が新型コロナウイルスで人員削減に踏み切る中、アマゾンだけが毎月のように新拠点の設置と新規雇用を発表しています。
今年に入ってその数は北米24カ所、雇用総数は発表しているだけでも2万2000人以上になります。
もはやアメリカとアマゾンは運命共同体とも言えるのです。
猛スピードで肥大化するアマゾンにブレーキをかけられる人はいないかというと、そうではありません。
社内の事情を良く知る同社の幹部や従業員です。
5月に同社に抗議してAWSを退社した元バイスプレジデントのティム・ブレイ氏は「アマゾンは従業員の声に耳を傾けるどころか口を塞いでいる」と話しています。
解雇された従業員によると、アマゾンは会社に背く行動を取る従業員は容赦なく切ると言います。
サンダース議員らが問題視する「不当な監視」も、労働組合を立ち上げる動きを技術を駆使して事前に察知し、食い止めるためだと見られているのです。
従業員にも疎まれる状況で、果たしてアマゾンの快進撃は続くのでしょうか?
(続く)
下記は彩りプロジェクトのご紹介です。
ご興味があればご一読下さい1
彩りプロジェクトでは、ビジネススキルに特化した、オンラインセミナーをサブスクリプション制(定額制)でご案内しております。
毎月定額(基本価格10,000円(税抜)※企業規模(パート社員含む社員数)で価格は変動します)をお支払いいただく事で、何人でも何回でもご参加いただけるビジネスセミナーを開催しております。(別途カレンダー参照)
内容は、多岐に渡るものの、求められている役割毎に設定した内容となっています。
基本的なコースは、R29コースで、PDCA、コミュニケーション、情報収集、イノベーション、ファシリテート、コーチング、意思を伝える、フォロワーシップ、チームワーク、マネジメント、報告・連絡・相談、ビジネスマナーの12種類(2020年11月現在)となっております。
R35コースで、PDCA、リーダーシップ、傾聴力、ビジョン、コーチング、マネジメント、ファシリテート、チームビルディング、イノベーションの9種類でR29コースよりも上級編の内容となっております。
最後に、R43コースが最上位クラスで設定されており、リーダーシップ、傾聴力、ビジョン、コーチング、マネジメント、イノベーションの6種類となっております。
R29コースの特徴は、まずは個人にフォーカスしています。今更聞けないといった内容を中心に構成されており、現在の課題克服の為、またはこれから身に付けなくてはならないスキルとなっています。
R35コースの特徴は、視座を高くした構成で専門的な役職要件に応じた内容で構成されております。そして指導する立場になったあなたが身に着けるべきスキル集になっています。
R43コースの特徴は、それこそ会社全体を見回せるスキルの構成となっており、幹部候補にとっても必須の内容になっております。
セミナー名の一部をご紹介します。
・パラダイムシフトが必要なあなたのマネジメント力
・影響力から見るあなたのチームワーク力
・求められているそれを知り意見を伝える力
・創再共イノベーション力
・予定調和じゃ無い方のPDCA力
・非認知的アプローチから入るコーチング力
・笑顔がもたらす効果コミュニケーション力
受講にあたっては各自の選択制(年齢が20代だから、R43は受講できないといった事ではありません)となっており、先んじて学びを深めたい、今更聞けない事だから、といった様々な動機にお答えする内容となっております。
ちなみに、R〇〇のとなりは年齢をイメージしておりますが、例えば、R43は43歳以上の人は受けられないという事はありませんし、大卒1年目の方でもR43を受講する事は可能です。
定額制で何人でも何回でも受講が可能です!!
詳しい、資料のご請求や、ご質問等は以下にメールをお待ちしております。
メール info@irodori-pro.jp
HP https://www.fuudokaikaku.com/
お問合せ https://www.fuudokaikaku.com/ホーム/お問い合わせ/
成長クリエイター 彩りプロジェクト 波田野 英嗣
多角化を図りながらコストを共有し、会社全体として経済圏を広げるのがアマゾンの勝利の方程式なら、政府が進める「分割論」が実現したときに強みが消えてしまうのではないかという点は今後の焦点になるのではないでしょうか?
アマゾンのネット通販とその他の事業を分割すべきだと唱えるのは左派のバーニー・サンダース上院議員やエリザベス・ウォーレン上院議員などです。
2020年10月中旬にも、アマゾンが従業員への行動を不当に監視しているとしてベゾス氏に手紙を送り、圧力を強めています。
しかし、実際にアメリカ政府や議会議員がアマゾンを徹底的に弱体化させる手段に出るとは考えづらいのではないのでしょうか?
理由としてそうすることが、今やアメリカ全体の弱体化につながりかねないからです。
アマゾン自身もアメリカ政府が自社の強みを奪いかねないことは理解しています。
同社が連邦議会議員に投じた政治献金の額は、ここ数年で急増していて、4年前は民主党に57万ドル、共和党に34万ドルだった献金額は、2020年には民主党270万ドル、共和党75万ドルに跳ね上がっているのです。
また両党への割り振りを見ても、アマゾンのしたたかな戦略が見えて来ます。
GAFAの政治献金先を政党別に示すと、アマゾンだけが、共和党にも相当額の献金をしているのが分かります。
起業分割の必要性を議論するのはアメリカ議会です。
上院と下院で多数派の政党が分かれるため、両方の政党に一定の発言権を持っておいた方がいいという事です。
さらに言えば、『個人の信条よりビジネスの損得』がアマゾンの方針なのです。
そして新型コロナウイルスで浮かび上がったのは、「アメリカの雇用がアマゾンで支えられている」という事実でした。
アメリカで雇用する従業員は2020年7月~9月期時点で80万人、さらに物流など派生ビジネスで78万人、同社サイトの出店者が生み出す雇用は110万人にも上ります。
国内のほとんどの企業が新型コロナウイルスで人員削減に踏み切る中、アマゾンだけが毎月のように新拠点の設置と新規雇用を発表しています。
今年に入ってその数は北米24カ所、雇用総数は発表しているだけでも2万2000人以上になります。
もはやアメリカとアマゾンは運命共同体とも言えるのです。
猛スピードで肥大化するアマゾンにブレーキをかけられる人はいないかというと、そうではありません。
社内の事情を良く知る同社の幹部や従業員です。
5月に同社に抗議してAWSを退社した元バイスプレジデントのティム・ブレイ氏は「アマゾンは従業員の声に耳を傾けるどころか口を塞いでいる」と話しています。
解雇された従業員によると、アマゾンは会社に背く行動を取る従業員は容赦なく切ると言います。
サンダース議員らが問題視する「不当な監視」も、労働組合を立ち上げる動きを技術を駆使して事前に察知し、食い止めるためだと見られているのです。
従業員にも疎まれる状況で、果たしてアマゾンの快進撃は続くのでしょうか?
(続く)
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基本的なコースは、R29コースで、PDCA、コミュニケーション、情報収集、イノベーション、ファシリテート、コーチング、意思を伝える、フォロワーシップ、チームワーク、マネジメント、報告・連絡・相談、ビジネスマナーの12種類(2020年11月現在)となっております。
R35コースで、PDCA、リーダーシップ、傾聴力、ビジョン、コーチング、マネジメント、ファシリテート、チームビルディング、イノベーションの9種類でR29コースよりも上級編の内容となっております。
最後に、R43コースが最上位クラスで設定されており、リーダーシップ、傾聴力、ビジョン、コーチング、マネジメント、イノベーションの6種類となっております。
R29コースの特徴は、まずは個人にフォーカスしています。今更聞けないといった内容を中心に構成されており、現在の課題克服の為、またはこれから身に付けなくてはならないスキルとなっています。
R35コースの特徴は、視座を高くした構成で専門的な役職要件に応じた内容で構成されております。そして指導する立場になったあなたが身に着けるべきスキル集になっています。
R43コースの特徴は、それこそ会社全体を見回せるスキルの構成となっており、幹部候補にとっても必須の内容になっております。
セミナー名の一部をご紹介します。
・パラダイムシフトが必要なあなたのマネジメント力
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・予定調和じゃ無い方のPDCA力
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ちなみに、R〇〇のとなりは年齢をイメージしておりますが、例えば、R43は43歳以上の人は受けられないという事はありませんし、大卒1年目の方でもR43を受講する事は可能です。
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