認知症の疑いがあるものの、たぶんそれで「要介護1」と認定されたと思われる実家母Yこさん。
Yこさんも、オット母Bこさんに違わず、「旧家のお嬢様」育ち。
「私は他の人とは生まれも育ちも違うんだ」という高~~いプライドの持ち主。
障害を持つと言う事を、持っている人を、異常に排除する傾向が強い人です。
自分が肩の手術で長期入院中も、寝巻ではなく「普段着(私から見ればよそいき)」を御召しになり、「入院ではない」とのたまっていたお方。更に交通事故での入院・リハビリ病院入院中も、同じくでございました。
肩(上腕部)を半年ほど吊っていた時は、それが外から見えないように上からガウンを羽織り、見えないようにして歩く。入院中、あるいは通院中に人に会うのを嫌がり、誰かが来たからと隠れようとする。と言うような事をする人です。
最近はさすがに、杖は仕方がないと思うようになったようですが、自分の認知機能が衰えてきた、あるいは老いてきたという事は、とてもとても認められないのです。
まあ、そんなことも原因で、同居の弟や、弟嫁子さんとは、当然うまくいきません。
弟嫁子さんはご飯は作ってくれるけれども一緒に食べることしない。口をきくのは、母曰く「私に文句を言う時だけ」だそうで、直接かかわるのは弟なんですが、弟も最近はYこさんをもてあまし気味。気味ではなくて、はっきり持てあましております。毎日口喧嘩の応酬だそうで、これは、姪もそれを見てその剣幕に驚いて、私に連絡してきたぐらい、険悪な状態。
と言う訳で、私に「説得」のお役目が。
骨粗鬆症の経過を見る為の整形外科での診察に付き添い、その、待ち時間になんとかかんとか、説得。
と、弟は掛かり付けの内科医に相談をする(その時、私が付き添う)事を促したかったのですが、本人は「今日、整形外科の先生に聞いてみる。(相談してみる)そしたら、隣の神経内科に行けって言うから。」と、言い出して、
「そうだねえ、まずじゃあ、今日、ちょっと聞いてみようか。」と、整形外科の診察で、(ここの先生、関係のないことを話しだす、Yこさんの話を聞いてくれる先生なので)足の診察の時に何気に足のむくみを見せ、
「これはね、Yこさん、整形外科ではなくて、内科の先生に相談してみてください。外科的には関係ないと思いますから。」
Yこさん、ちょっと不満げに「そうですか?これは骨がつながっていないからですよね(もうちゃんと骨はつながっているんですが、本人はつながっていないとずっと主張している)」
「大丈夫ですよ。Yこさん、ちゃんとつながってもう、足の方は完全に治ってますよ。たぶん内科的に何かあるといけないので、内科の先生によく聞いてみてくださいね。」
と、ここで、すかさず小声で「すみません、認知の方も、内科で相談でいいですかね?」
と、先生、深~~く頷きながら「Yこさん。一度、ちゃんと、頭の方も含めて、体全体を○○先生に相談してよく診てもらって、必要があれば検査に回してくれますから。ここでなくて、○○先生に相談した方がいいですよ。その方が、体全体に悪いところがないかわかりますからね。診察は急がなくてもいいですよ。○○先生のところには定期的に行ってますね?その時でいいので、ゆっくり相談してみたらどうですか?」
との、ありがた~~い、先生のお言葉があり、本人も納得でございます。
その後、一緒にランチを取り、帰り路に懸案の銀行に寄ってみたんですが、やはり、BこさんがATMでお金を引き出そうとすると、「10万円以上の出金はこの支払い機では出来ません。お手数ですが、窓口までおいで下さい。」と出ます。
窓口に行かせると、すぐに出金して封に入れたものをくれました。
そのまま、デイに行かせる訳にはいかないので、家に戻って、「時間はあるから、ちゃんと、しまうところに入れてきてよ。診察券や予約券、保険証も、ちゃんとしまってきてよ。」と言ったのですが、即!出てきたので、ちゃんとしまったとは思えないんですけどね。
後で、弟に確認すると、銀行の方から、母親がどうも管理が出来なくなっているようなので、対策した方がいいですよと言われて、ATMからの出金に制限を掛けているようです。
その件はちょっと思い当たることがありまして、一度、私に「通帳が見つからないからよしこ、一緒に探して。」と言われて、弟に探してもらいなと言ったことがありまして、でも、弟には言わずに通帳を再発行してもらったようなのです。
更に、保険証もなくしてしまって再発行しているそうですが、何度言っても、診察が終わるとくしゃっとバックに突っ込んでしまうんですねえ。
しかも、その、バック、ファスナーもホックも皆外したまま、肩からずり落ち、どこからでも取ってください状態。注意すると、軽く肩に紐は掛けるものの、中身が落ちそうなつる下げ方。(本人はファスナーがあるから大丈夫とのたまってます( 一一))
まあ、とにかく、内科医での「認知症の相談」をするために、私が付き添うって事は、なんとかこの時点では承知したのですが…。
当然、このあとも騒動は続くのでありました~~~。