呉式講習会で、基本の日々を思い出す

雨が降って寒い寒い日曜日、八王子まで「呉式太極拳入門講習会」に。
いつも品川区連でお世話になっている陸 瑶先生の大陸武術協会主催の講習会だ。


陸先生には一昨年に３回ほど、「呉式太極拳講習会」を品川区連でお願いして、その時に初めて呉式を体験。
陳式太極拳との違い、共通点、前提となる言葉の認識の違い等々、たくさんの”目からウロコ”。。
陸先生は足幅も広く、姿勢も低く、何度も繰り返す。。。で、イターイ！気持ちいーい！かなりの運動量～！


今回はまるまる一日をかけて歩法の練習と、入門の８式の套路。
一昨年のことを（かろうじて）身体が少し覚えていたから、なんとかかんとかついて行ける。


肘が上がりやすいことの注意で「尺骨が動くだけですよ。肘は動かないでしょう～！」。
そうそう、そういえば（！）、もう３０年くらい前に拳友会の三代館長から最初に太極拳を習った頃、「”尺骨（と橈骨）を動かすんだ！」とよく言われて、何度も肘の位置、手の形を練習したものだった。


「足幅は、横に一足分。前後に一足半（くらい。）もっと広くてもいい」。
前後の一足半って、意外と広いのヨ。
基本の基本であるこんなことも、同じく最初によく言われたな～。
忘れていたような基本を聞いて、もう一度自分の太極拳を見直す思い。


歩行練習では、「歩くのはネコのように。音しない！熊じゃないヨ！」と叱咤激励（！）の声がとぶ。
おっとっと。。踵をつくときに、ついつい靴の踵の音がする。。。マズイマズイ。。。　
呉式は川の字歩行で、つま先は真っ直ぐのまま。
これで前後一足半でゆっくりゆっくり体重移動しながら進むのって、かなり太腿にキク～ッ！！のである。


（座った時の）太腿の筋肉の動きも説明してくれた。
太腿の筋肉は前に張るのじゃなくて、外にひねるように（膨らむように）なるのだ、と。
「だから腰（お尻）が中に収まって（軸が）ブレないでしょう～」。
これも、そうかそうか！の大納得。
陳式太極拳でも「太腿は内転筋が外に外にと”押し広げていく”」と言われるから、ちょっと見ると膝が外に張ってるよう。
いつも聞いていること、老師たちの姿を見ていてあれっ？と思うことが、得心できた気がする。


陸先生はよく「日本人は極端」と言うが、今回は「太極拳に”絶対”はないです。円だから」。
円には行き着く終点がない。どこまでも繋がっていくのだから、ここが絶対点、というのはない。
アナログの最たるものだ。


デジタルでは黒か白、あっちかこっち、０か１。どっちかはっきりしろ！の世界。
だけど、アナログは、その途中があるのね～。
しかも、途中が大切なのね～。。。。
ワタシは最近よく「仕事は結果がすべて、でも太極拳は途中経過が大事なんですよ～」と言うことがあるのだが、まさに意を得たっ！って感じ。


いつものように、身体の硬い男性陣（と足の弱い女性陣）はいじられ、直され、ヒーヒー、イテテテ、キャッ。。。
でもたっぷりの練習で満足満足！


その夜、タニタの体重計に乗ったら、体脂肪率が16,5に！内蔵脂肪が3,5に！！消費エネルギーが1070kcalに！！！
筋肉量はガガーンの38,5kg！！！！
一瞬だれの数値だ？と勘違いするほど、普段と違うカウントが。
ウ～～～ン。
一日でかなりのシェイプアップになった、ということか。。。。。？（でも太腿は太くなった）
筋肉たっぷり膨らんだ太腿を、経絡ストレッチで戻して戻して、翌日は、また普段通りのまあまあ数値に戻りました。