izumishのBody & Soul

~アータマばっかりでも、カーラダばっかりでも、ダ・メ・ヨ ね!~

張 宇氏による「気功概論」その2

2010-05-18 17:08:26 | 太極拳
前回の続き。 
王宗岳の「太極拳論」は読み解くのが難しいが、この講義は同じことを優しく噛み砕いて説明しているので分かりやすいはずだ。

~~~~~~~~~~~~・~~~~~~~~~~~~~~~~
《気功総論》~2
意識も陰と陽に分ける

 第一の形、第二の意のやり方において要求が満たされたら、第三の“気”というのは自然に得ることができる。それをせずに、ただ“気”を得ることだけを追いかけていたら、かえっていろいろな問題が起こる。太極拳の教典にもあるように「意にあれば生き、気にあれば滞る」のである。このように、簡単な形と意識の調節によって、もうすでに脊柱の気、手の回りの気が動き出すという現象が起こってくる。

 動きの中でも意識の問題を考えなければならない。
たとえば、ひとつの手が上に、別の手が下に、という動作があるが、この時は必らず、上に上がる手(力)と同時に下にいく手(力)を考えなくてはならない。そうすれば、ただ単に腕の関節が伸ばせるというだけでなく、同時に脊柱の関節も伸ばすことができる。
 たとえば前後に手を伸ばす時、手が前に行くことだけを考えれば、身体が前に、気が前に片寄ってしまう。その時に考えなくてはいけないのは、前にいく意識と身体は逆の方向ーー後ろへ行く意識を同時に働かさなければいけない。そうすれば後ろに、また外に、張る力が自然に生まれてくる。単純に前だけ考えると、後ろからきた相手に簡単に押されてしまう。太極拳で特に要求される四面八方を支える力、それが同時に働いていないといけない。一方の手に四面八方の総ての方向の力が表現されていなくてはならないのだ。そうすれば、何種類もの力が同時に働いているから、どういう角度から強く押されても弾力性があるということになる。
 第一番目に話してきたのは、“形”と“意”の結合の問題である。

 次は簡単な上下の運動。
この時も二つの意識の結合、”身体が下に動く時は同時に上に引っ張られる力”を考えなくてはならない。また、身体が上に移動する時は逆に尾閭から下に引っ張られる力の意識が必要である。
往々にして練習する時に人が犯す間違いは、陽なら全部が陽、あるいは全部が陰で、片方だけしか表現できていない。太極とは何かというと、陰と陽が結合している。動作も陰と陽に分けなくてはいけないし、意識も陰と陽に分けなくてはいけないということだ。
 形、動作、意識を調節すると、“気”は何も考えなくても、求めなくても、自然に得られるのである。
(次回に続く)

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中村裕介 ROXVOX、6月はこちら 

2010-05-18 15:52:21 | LIVE MARKET
6月はROXVOXで、セブンスアベニューに出演します。

■2010年6月19日(土)中村裕介ROXVOX LIVE at 7th Avenue
~ハマの夜にはブルースがよく似合う~ 
出 演:ROXVOX=中村裕介(vo/g)川勝陽一(p)小川浩史(b)相良宗男(d)
ゲスト:福山竜一(vo/g) 染谷由紀乃(vo)
開 場:18:00
開 演:(第1部)19:00~ (第2部)20:00~
前 売:前売4000円/当日4500円(共にドリンク代+500円)
お問合せ・ご予約は 045-641-2484 7th Avenue(電話予約受付14時~21時)

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太極拳と気功の共通項は

2010-05-17 17:46:47 | 太極拳
太極拳の理論は、王宗岳の「太極拳論」を基としているが、気功と重なる部分も多い。
昭和62年というから、もう20年くらい前に、仲間が北京に行って気功の講義を受講したことがあり、その時のテキストを私にもくれた。
当時は、書いてあることを言葉では理解できても身体で理解できず「ナンノコッチャ?」であったが、今読み返すと大切なことが全部書いてあるのだ(!)
練習は量から質へ、と言われるけれど、身体を通して考えることができるまでには沢山の時間とそれなりの練習量が必要なのだとあらためて痛感する。
参考までに、張 宇氏による「気功概論」を以下に。長いので回を分けて掲載します。
(昭和62年5月28日~30日、北京・燕翔飯店での講習記録(横尾さんの筆記による)を元に構成)

~~~~~~~~~~・~~~~~~~~~
《気功総論》~1                           張 宇

 気功(特に動功)を練習する場合のいくつかの段階について話したいと思います。
 第一番目は“形”、二番目は意念の“意”、第三番目が“気”、第四番目が“神”です。
 気功を練習する場合に、外形は非常に重要な問題になります。しかし、その外形は、単純に形だけば整えばいいというものではなく、第二番目の意念?“意”と密接な関係があります。これを分けて考えることはできません。
 たとえば、ここに「站椿功」があります。外形はただ単純なものですが、中に意識の問題があります。「站椿功」の時に要求されるのは「含胸抜背」。しかし、単純に胸を含んで背中を抜かなければいけないかと、それだけを意識してやると硬直した状態になってしまいます。この場合は、意念が重すぎるという問題があります。含胸については、以前、先生の一人はこういいました。「胸を張らないことが含胸である」。しかし、それでは足りないところがあります。それは何かというと、下顎を僅かに引くということです。しかし、顎を下に強く押し付けて限度を超えると、これはまた間違いになります。
 ここで気づくことは、意識が非常に重要であることです。意識の上で一番重要なことは、過ぎてもいけないし足りなくてもいけない、ということです。
 
 面白いことに、気功、太極拳の中で使われる意識は、同時に二つの方向性を持つことです。その動作は外形としては陰陽に分ける。左右、上下ということです。しかし、意識もやはり陰と陽に分けなくてはいけないのです。ひとつの意識だけを考えた場合、片手落ちになってしまいます。
 ここでも「站椿功」を使って示してみます。
 下顎を引いてから百会、頭の頂点が引っ張られる感じになります。頭頂を上に伸ばすということ以外に、また必要なのは、百会穴から、バネとかゴムのようなものが上に伸ばされていて、それが引っ張られた感じになる、そういう意識が必要になってきます。しかしここで問題になるのは、ただそれだけの力を考えると、気がすべて上に浮いてしまいます。例えば腰の部分で分けると、腰から上は上に引っ張る力が働き、また、腰から下は特に尾閭を中心にして下に沈む、そういう力を考えなくてはいけません。脊柱に上下の二つの方向の力が働き、その時に初めて筋骨を引き伸すことができます。
(次回に続く)

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うめブログ

2010-05-16 13:37:50 | インポート
横浜エアジン・うめもと氏のブログhttp://umemotomusica.jugem.jp/
 

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逗子の「閑」がホームページ公開!

2010-05-16 13:32:26 | アート・文化
「ブログを始めたよ~!」とあちこち知らせていたら、逗子で「閑」という店をやっている友人から
『ビックリ!!!
私のホームページも今日公開です!!!
http://www.kan.zushi.ne.jp/ 』とメール返信が。

逗子の雑貨屋「閑(かん)」は、逗子駅から歩いて15分の住宅地の中という不便な立地に関わらず、知る人ぞ知る人気の店。
オーナーのメグちゃんは誰でもが感嘆する、芯の通ったシンプルできれいな人である。
ワタシが大学を卒業して『流行通信』というファション雑誌に勤務したばかりの頃、コシノジュンコのアトリエに行ってはアシスタントデザイナーをしていたメグちゃんともよく遊んだなぁ。。。。
 
手仕事を大切にするメグちゃんは、およそデジタルとは遠い人ではあったがホームページ公開とは!!
でも、お店に行けない人にとってはHPはとっても便利で嬉しい。
「閑」の器はどれもとってもとっても美しい。
デザインと機能が真に一致していて、しかも、人の手の暖かさがあるものばかり。 
マイペースで、無理をしないで、もう25年近く続けてきたメグちゃんの姿勢には、教えられることが多い。

「閑」は毎年「衣展」を開いているが、5月14日(金)からは埼玉県飯能市の「名栗の杜」で開催中。
HPを合わせて是非チェックを!
名栗の杜 http://nagurinomori.com/index.html 

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