犬神スケキヨ~さざれ石

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

その御存在こそが重要

2016-08-28 11:00:33 | 草莽崛起
我が国を考える時、絶対に避けて通れないのが
我々の心の拠り所。

それは『天皇陛下』と御皇室です。

我らが天皇陛下は日本の象徴です。

これは、まぁ、占領憲法に書かれた言葉ではありますが…
私個人としては『上手い事つけた』と考えます。

それまでは天皇陛下を国家元首とか統治者としていましたね。
当然ながら、そうなんです。
しかし、ただそれだけの御存在ではない。
それが象徴ではないか?
そう考えます。

天皇陛下のお気持ち

先ごろ、天皇陛下がご自分のお気持ちを話されましたね。

これは勅語であって、決してビデオメッセージなるアホなものではありません。

また、我々民は「気持ち」ですが、陛下におかれては大御心です。

また『御譲位』が日本国民の関心事でもあります。

マスコミなどは、ハッキリ言えばカスのNHKが訳のわからん『生前退位』などと、日本語にない言葉を使うカス振りを発揮しましたね。
カス以外の何物でもない、全く不敬な言葉です。
国民から金を頂き、クソ報道しかしません。

我々の天皇陛下への不敬は、それそのまま天皇を戴く日本国民への愚弄です。
国民から金を巻き上げながら、その国民を愚弄しているのですね。
NHKは何様のつもりでしょうか?

このクソ報道のおかげで、日本全国が『生前退位』などと不敬な表現が蔓延してしまっています。全く、なんということでしょうか…

先だっての勅語には、実は譲位について陛下は発してはおられません。

しかし、そのお言葉を国民の一人として忖度するならば、それそのままを受け止めたいと考えます。

それは、陛下におかれてはお年を召され、御公務の段取りを忘れることもある。
大病もなさり、体力の衰えを感じもされている。
その中で敗戦後の憲法を守り『象徴天皇』としての役割を果たすことの、体力的な難しさ。

そのお気持ちを話され「国民みんなで考えて欲しい」と仰った訳です。

この勅語を見て解ることがあります。

それは天皇の存在です。

左曲がりの連中が言う様な『天皇主権』などと言うものは、あり得ないという事です。

天皇陛下は「国民みんなで考えて欲しい」と仰ったのです。
つまり、陛下におかれては自分では決めない、国民の決定に従うと仰ったのです。

つまり、天皇と言う存在は勝手に存在してるのでもなく、更に絶対王政でもなく、主権者でもない。

天皇の存在は我々日本国民が育んできた

そういう事です。

ですから陛下は「譲位」については、発言なさっていません。
恐らく、陛下ご自身のお気持ちとしては「譲位」について考えておられ、それを側近や或いは皇太子殿下など身近な方々と話されたと思います。

しかし、陛下ご自身がそれを決めるなんて事はありません。

存在の価値

そもそも天皇とは?

民の幸福を願い祈る存在

それが我が国の皇帝の意味です。

公務をしたり、それは本来の姿ではないのではないか?
ましてや、政治などはしない。
私はそう考えます。

ただただ『私事』を脱し『民こそが大事』と祈り続ける存在こそが天皇陛下だと思います。

我々が日本を見る時、間違いなく『天皇と皇室』を通し見ています。

日本とは何ですか?
そう外国から問われた時にどう応えるか?

日本という国柄を表現する時、色や形や物がある訳ではない。

日本を紹介する時『日の丸』や『君が代』を紹介します。
そして我が国の皇帝『天皇陛下』を紹介する。

そして、問いかけた者は「あぁ、これが日本か」と理解する事が出来る。
それが象徴と言うものです。

同盟国アメリカで、安倍晋三総理が訪米しようとアメリカのマスコミはあまり報道しません。
テキサスの田舎へ言って話しても、日本の総理が誰であるかなんて、ほとんど知りません。

しかし、天皇陛下をはじめ皇室となると、各紙トップ記事で扱います。
その御存在の価値は、我々日本人が考える以上のものであるのは間違いないのです。

世界で、これ以上の存在はないのです。
世界で天皇陛下より上座へ座る者はいません。
世界で民の幸福だけを祈る存在は天皇陛下以外ないのです。
ハッキリ言えば、イギリスのエリザベス女王も、ローマ法王も天皇陛下には平伏し上座を譲らなければならないのです。

これが我々日本人が2000年を超え育んだ『皇帝』であるのは間違いありません。

そして天皇が天皇である最も重要な事は、それは『血統』です。

人柄がどうとか、功績がどうとか、そんなことではありません。
血統が重要なんです。
だから、皇室に生まれた男子は幼少より『天皇』の地位を担う為の教育を受けるのです。

それは、我々民には出来ない生き方をする為です。


アホの左翼は、先だっての勅語を歪曲して「陛下は憲法守れと言っている」とか、全くアホな発言をしています。
こんなものは天皇の政治利用であって、アホな論理そのものです。
天皇不親政の原則すら知らんのでしょう。

天皇陛下は、それは先の大戦前の明治憲法であろうと、現憲法であろうと守られます。
昭和天皇陛下にしても、大戦前の明治憲法つまり大日本帝国憲法を遵守されました。
敗戦後には現憲法を遵守されました。

つまり、現憲法なら現憲法、改正したなら改正憲法を遵守される
そういう事です。

天皇陛下はその時の憲法を遵守されるのであって、敗戦後に出来た憲法を遵守せずに、明治憲法を遵守されることはありませんでした。
憲法が変われば、変わった憲法を遵守される。

そんな事は当たり前で「朕はこの憲法は嫌いだ」なんて言い出したら、それは絶対王政と言うもので、我が国の理念にありません。
この辺りの論理性の無さこそが左翼が如何にアホで、文脈の摘み食いをしているかの際たるものです。

また「陛下も人間だから、ご自分で決める権利がある。陛下のお気持ちを汲み上げなければいけない」とか、よく聞きます。

これも完全な間違いです。

天皇陛下をはじめ皇室の方々には、我々平民の様に人権はありません。
だから尊い後存在なのです。

天皇陛下に職業選択の自由はありません。
居住の自由もない。
食事を選ぶ自由もありません。
何よりも言論の自由はありません。

選挙権も被選挙権もありません。

生きる以外の自由は、ほぼありません。

その生きる事も民の為に祈り生きるのです。

その生き方を育んできたのは、何より我々日本の民なのです。

ではどうするのか?

そこで、陛下のお気持ちを忖度して我々国民はどうするのか?
陛下のお気持ちをどう考えるのか?

それを議論せねばなりません。

確かに80歳を超えられて、殆ど休みすらない御公務と祭祀が年間に数多あるのです。
あまりにも忙しいですね。

だからと言って、単純に『譲位』を考えて良いのか?という疑問が私にはあります。

例えば摂政の宮を置く事も一つでしょう。
しかし、これには問題もあります。
皇室典範には摂政は、天皇が重篤な状態でなければ置く事は出来ません。
ならば、皇室典範を改正するのか?

これは大正天皇陛下がご健康を損なわれ、当時の皇太子殿下、後の昭和天皇が摂政となられた、けれど実は大正天皇におかれては『公務』を果す御意志がおありになったのです。
その為に、親子の確執が少なからずあり、昭和天皇も随分悩まれたようです。

その為に、昭和天皇が癌により病床に伏せられても摂政を置かなかったとも言われています。

更に今上陛下におかれては、昭和天皇が病床に伏せられていた時期、更に御崩御なされた時には社会的停滞を生んでしまったことへの懸念も御示しになられました。

そこで、我々国民は陛下にどうして頂くかを考えねばなりません。

現在、皇太子殿下に御譲位なさると、次の皇太子がいなくなります。
皇室典範では、天皇の子と決まりがあります。
皇太子殿下には男子がおりませんから、皇太子がいない状態になります。
それをどうするのか?
これは、新たに『皇太弟』というものを設ける事で、皇太子不在は避けられるかもしれません。
弟君であらせられる秋篠宮殿下に『皇太弟』という御立場を引き受けて頂くことになります。

しかし、御譲位をするとなると憲法も皇室典範も改正しなければなりません。

これは「陛下が仰るから…」と、憲法や法改正をすることになります。
それは絶対王政となり天皇不親政の原則を破る事になります。

我々は違う議論もせねばなりません。

譲位をしない

その選択です。

私個人の考えは『譲位』しないという考えです。

例えば、陛下は象徴天皇としての在り方について話されてていました。
体の衰えから、公務に支障をきたし象徴天皇としての仕事が出来なくなると。

例えば、ご健康を損なわれて病床に伏せられたら公務が出来なくなる。
その様なご心配がお有りになる訳です。

しかし、そもそも、ワザワザ陛下のお出ましを仰がねばならん『御公務』がどれだけあるのか?
と、いうことです。
よくよく精査し、本当に必要なものだけに絞り込む事で御負担を減らす事も出来ます。

更に、例え病床に伏せられていたからとて、公務が出来なくなったからとて天皇の価値が変わるのでしょうか?

例えば、病床に伏せられておられた昭和天皇陛下は長雨を見て「米は大丈夫か?」と仰られた。
病の床にあっても、私を脱し民の食を心配されるのです。
その様なお方の価値が、一体何で変わるのか?

常に私を脱し『民の為』に祈り生き『あなたが大事』という生き方を御示しになり、民の様な人権を持たずに生きる御存在が、公務が出来ぬからとその価値が変わる筈はありません。

我々が議論すべきこと、それは

「陛下はあの様に仰られているが、さてどうするべきか」

そこが議論のスタートです。

御譲位頂くことと、この御存在のまま居て頂くことを同じテーブルで議論しなければなりません。