with my Cobby

趣味の写真・カメラを中心にした雑記、愛犬Cobbyとの散歩撮を中心にオールドレンズ記事もプラスしてアップしています。

Ai Micro-Nikkor 55mm F2.8Sで早咲きの桜散歩...

2024年03月18日 | 00. 愛用カメラ機材

さてさて日によっては暖かいくらいの陽気も出てくるようになって動きやすくなってきました。

今回はそんな早くも春を感じさせてくれる早咲きの桜を近くの公園にある植物園を訪ねての散歩撮となりました。

機材はα7IVに「Ai Micro-Nikkor 55mm F2.8S」を付けてます、このレンズはNikon「ニッコール千夜一夜物語」でも2回に分けて特集されるくらい重要な歴史を持ったレンズのようですね。それはマイクロレンズとして画数の多い日本語文字があればこそ誕生したかの記述など多くのエピソードを持った興味あるものなんですよね...。

光学系構成 : 5群6枚
焦点距離 : 55mm
最短撮影距離 : 0.25m[0.225m:AI オート接写リング PK-13使用時]
絞り羽根枚数 : 7枚
F値 : f/2.8~f/32
フィルター径 : 52mm
マウント : Fマウント
重量 : 約290g

私の持っている「Ai Micro-Nikkor 105mm F2.8S」とは違い開放からシャープな描写と良好なボケ味が自慢のこのレンズ、ハーフマクロとはいえ寄れる標準レンズとして花などには最適なレンズではないでしょうか。開放でも比較的周辺光量も豊富なところもポイント高いです^^。

そんなレンズをα7IVに付けてますが、相変わらずこのカメラに付けると老眼でピント合わせに苦労する私でもファインダーがとても良く見えます(笑)。

そして今回はRAW撮りではなく画質:Jpeg(エクストラファイン)で臨みました、なのでα7IVの<クリエイティブルック>を使いながらの撮影となります。花が多いので基本的には[VV]の使用ですが、対象・条件によっては他を使いましたのでその場合はExifに記してあります...なので全画像がほぼ撮って出しとなります。

まずは色味の素敵だったものから見ていただきます...

[ナズナ]

[寒緋桜]

なんとも気持ち良い発色です、ナズナに見るインフォーカスの草たちがとても良い空気をも醸していますよね。

そして早咲きの桜たちです...

[熱海寒桜 #1]

[熱海寒桜 #2]

ここでの2枚はともに明るい背景となっていますが、[#1]では<VV2>を使っています。そのせいかファインダーで見ても被写体の明るさ不足は感じず、出てきた画も明るく爽やかさを持ち桜も気持ち良い色味を保持してくれました。

逆に[#2]の方は<VV>での一枚ですが、やはりファインダー覗いていても桜の明度不足は明らかでプラス補正をかけざるを得ませんでした。ですが[#1]とは違った逆光気味での美しさを十分に感じさせる味わいを見せてくれます。

[啓翁桜 #1]

[啓翁桜 #2]

曇り空で強風の下の午後5時近い時間帯ということで露出には苦労しますが、どうでしょう光が全体に回る良い状態をうまく取り込んでまさにこのレンズの味のあるボケで被写体を引き立ててくれます。

[Cobby]

最後はいつもの休憩場所でのCobbyです。

Cobbyの立体感・臨場感の素晴らしこと、そして画面全体から感じられる奥行き感も素敵ですよね...Nikkorが目指した「3次元的描写」を否応なしに感じさせてくれるようです^^。
そしてこれでJpeg撮って出しですから<クリエイティブルック>...使えますぞ(笑)。

さていかがでしたでしょうか...FUJIFILMの<<Film Simulation>>ほどではないとはいえ、<クリエイティブルック>によるJpeg撮り、なかなか使えそうで面白いですよね...そしてここまで撮って出しの画像が使えるとは想定外でした(笑)。
惜しむらくはFUJIのように<クリエイティブルック>でのオートブラケティングが可能であればなあということですね、<VV><SH>そして<PT>とか3種類ほど選べてワンシャーッターでブラケティングできれば最高に面白いと思うのですが...いかがでしょうかねえ^^。

今回はα7IVと「Ai Micro-Nikkor 55mm F2.8S」での楽しいJpeg撮りの話題でした...^^。

 

<機材>

カメラ :α7IV
レンズ :Ai Micro-Nikkor 55mm F2.8S


いろんなレンズで「夜の散歩」を撮る...

2024年01月15日 | 02. カメラライフ

昨年の話題で恐縮ですがクリスマスシーズンを中心に様々なレンズをα7IVとα7Sで夜の散歩撮をしてみました。レンズとしてはSonyの純正やらオールドレンズなどでとても面白い画を見ることができましたのでちょっと特徴的なものをアップして比較の遊びをしてみようといった目論見です^^。

何といっても意外だったのがほぼ真っ暗な状況で撮った建物での「α7S + オールドレンズ」の味のある描写でした、そしてα7IVの高感度撮影における「α7III」に対するアドバンテージがあまりないんじゃないかというところなどですかねえ^^;)。

どんな違いがでてきたのか...枚数は少ないですが、それぞれのレンズの肝になるような一枚をアップしながら見ていただこうと思います。

まずはスタンダードな組み合わせから...

[α7IV + FE 35mm F1.8]

[Building]

[Cobbyとツリー]

[キラリ☆ふじみ]

旅行やイベントで重宝する一本でのもの、さすがに開放からシャープに出るレンズで明かりさえあればしっかりとした描写を見せてくれます。

ですが最初の一枚に見るISO12800での高感度ではけっこうノイジーです。まあ何と言ってもこの状況はとても暗くて実際の目視ではビルの下半分はほぼ見えてないくらいでしたので暗い空に見るノイズはしょうがないかなと思いますが、それでもカメラをα7Sに変えてのオールドレンズでは驚くほど見事な描写を見せてくれますからなんともです^^;)。

しかしながら「α7III」の時は同様のISO12800でノイズがあってももう少し見られる画像だったように記憶しています...。今回「α7IV」は「α7III」より<高画素+新描画エンジン>になって高感度では低ノイズよりも解像感を優先したというのがうなずけるといえばそうなんですが、私的には「α7III」の方が高感度ではアドバンテージがありそうな気がします。

[α7IV + FE 100mm F2.8 STF GM]

[Cobbyとツリー]

[クリスマスツリー]

このレンズに関しては別格でご覧の通りこうしたイルミネーションに見るボケ玉はまさにワンアンドオンリーなものですよね...まあ好き嫌いの分かれるところだと思います。

私はこの後からでてきますがレモン型の口径食が見られてもオールドの味が好きですねえ^^;)。ただしこのレンズのインフォーカスに見る解像度の高い描写には目を見張ります。

[α7S + XR RIKENON 50mm F2]

[Cobbyとツリー]

[ららぽーと]

この「XR RIKENON 50mm F2」はいつも何かしでかすレンズなんですが、夜はいまひとつかもしれません^^;)。下の少し絞り気味な一枚には昼同様に「精細感ありそうな描写」など見るべきところがありそうですが、なんとも夜には持ち出しは不可かな(笑)。

[α7S + MC ROKKOR-PG 58mm F1.2]

[Building]

[Cobbyとツリー]

[クリスマスツリー]

[キラリ☆ふじみ]

そしてROKKORの御大将「MC ROKKOR-PG 58mm F1.2」です。

さすがの描写なんですが、このレンズだけは今回フィルターを付けてます...

この「Blackmist 1/4」です。

なのでCobbyの写りはフィルターの味が生きた一枚になっているんですが、その他の画像ではちょっと味をそいでしまうような光の余計な拡散が見られます。ただしキラリ☆ふじみで見られる明るい部分などの柔らかな描写には...「これだよなあ」とつい膝を叩いてしまいます^^。

加えて一枚目のようなビルの描写に見る臨場感は<ISO25600>とは思えません、開放での強めの周辺減光はあるものの階段の手摺や屋上から下がるパーツなど細部に見る精細感・臨場感のある描写には驚くばかり...さすがROKKOR一番の明るいレンズ・御大将ならではですね^^。α7Sも...侮れませんぞ(笑)。

[α7S + Super-Takumar 28mm F3.5]

[Building]

今回驚かされたものの中の一枚ですが、この暗いレンズでの<ISO25600>の描写です。

この「味」...オールドレンズもなかなかなもんですよねえ。

[α7IV + Super-Takumar 55mm F1.8]

[Building]

[Cobbyとツリー]

[クリスマスツリー]

[マック in ららぽーと]

[遊具:文化の杜公園]

最後は今回夜に使って見直してしまった一本「Super-Takumar 55mm F1.8」です。

普段昼間使っている限りではどちらかというと色味的にあっさりで「軽い」描写が特徴だと思っていたんですが、どうでしょう...これですよ、なかなかなもんですよねえ(笑)。このへんをして「α7IV」の色味は濃いと感じさせるんですかねえ^^;)。

持ち味としての「サークルゴースト」も健在で強い光源があると間違えなく出てきます。ですがそれにも増してそのはっきりくっきりとした描写には驚くばかり。ツリーの前のCobbyの描写やマックの室内には素敵な空気を感じますし、遊具の臨場感も<ISO10000>とは思えません。

さていかがでしたでしょうか...「α7IV」の高感度撮影ではオールドレンズの方が楽しいかも...今回の収穫です^^。

2023年12月 ららぽーと・キラリ☆ふじみほかにて

撮影機材:各画像に記しました


「105mm F2.8 DG DN MACRO | Art」というレンズ...

2023年10月18日 | 00. 愛用カメラ機材

今回は初めてSONYのα7シリーズ用に調達した「SIGMA」のマクロレンズのお話です。

<105mm F2.8 DG DN MACRO | Art>
105mm F2.8 DG DN MACRO | Art

SONY純正の90mmマクロより100gほど重たいのですが、純正同様の使い勝手のAFLボタンや便利な絞りのデクリックスイッチがあり、そして防塵・防滴を誇ります。SONY純正の手ぶれ補正がないのにこのSIGMA的重さですから写りに期待しますよね(笑)。

今までSONYで使うサードパーティといえば<Tamron>か<Voigtlander>がほとんどでしたのでSONYで使う初めてのSIGMAという私的位置づけです。

105mm F2.8 DG DN MACRO | Art 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art

ご覧のようにバランス的には「α7IV」に付けたほうが良さげですが、170gほど軽い「α7S」の機動力の高さもあり一長一短です...ですがどちらにしてもフードを付けるとかなり長めのレンズとなります^^;)。

それでは作例を見ながら美味しいところ・ちょっと不味いところなど記してみたいと思います...

[彼岸花:α7IV使用

105mm F2.8 DG DN MACRO | Art

105mm F2.8 DG DN MACRO | Art

105mm F2.8 DG DN MACRO | Art

105mm F2.8 DG DN MACRO | Art

少し距離を置いた時など中望遠の圧縮感を感じさせますし、前ボケ・後ボケともに素直な方だと思いますが残念ながらというか当然ながらTamron的な柔らかさ・優しさにはちょっととどかないかも...。

かといってSIGMAの「カミソリマクロ」の系譜を継いでいるかと言われると...そうであって、そうでないという感じです。切れ味鋭く頑なにシャープというわけでなくそこはかとない柔らかさを持ち合わせた良さがあります。

私の使っているNIkonのマイクロ「AF-S Micro-Nikkor 60mm F2.8G ED」の<柔らかシャープ>に比べて度合いでいえば若干シャープに寄った写りかなという感じです^^。

色もそこそこ素敵に出してきます、がこれが「α7S」にかかるとまた素敵な画(色・空気)を出してくるんです...

[シソ:α7S使用
105mm F2.8 DG DN MACRO | Art

[コムラサキ:α7S使用
105mm F2.8 DG DN MACRO | Art

[カンナ:α7S使用
105mm F2.8 DG DN MACRO | Art

[コキア:α7S使用
105mm F2.8 DG DN MACRO | Art

[Red Rose:α7S使用
105mm F2.8 DG DN MACRO | Art

なかなか良い空気を出してきます。

α7Sらしくよく色を拾ってくれますし、またこのレンズもそれに応えてくれます^^。

まあそれにしてもこのレンズのMFは最近多い「バイワイヤー方式」というものなんですが...私としては従来型のヘリコイドが直接前後の動きを司る方式がタイトなピント合わせが楽で好きなんです...軽めでとても大きな回転角となるこのバイワイヤー式はピントの山がいまひとつ掴みにくく馴染めない感じで慣れるのだろうかと不安になります^^;)。

しかしそれを補うがごとくα7IVに付けるとファインダーが大変見やすいレンズとなるんです...これほんと驚きました、AF・MFどちらにしてもピント拡大を使うことがなかったです^^。

続いて昆虫にいってみましょうか...

[ウラナミシジミ:α7S使用
105mm F2.8 DG DN MACRO | Art

[ホシホウジャク:α7S使用
105mm F2.8 DG DN MACRO | Art

[イチモンジセセリ:α7S使用
105mm F2.8 DG DN MACRO | Art

こうした中望遠マクロあたりから上のような昆虫の撮影がとても楽になりますが、ほんと逃げられずにフォーカシングが行なえます、まあホシホウジャクのようにすばしっこいものはMFで苦労しますが(笑)。

こうした撮影時意外と便利だったのが絞りの「デクリックスイッチ」です、ホシホウジャクの時など連続可変で<f/8>から開放まで開けていたらご覧の背景が見えてきて思わず開放でホシホウジャクを追っかけていました...近接・マクロ域での撮影がとても楽しくなりますね。

そしてAFはHSM(超音波モーター)で素速い方ですが、近接での迷いは多い方だと思います。まあそうしたケースではMFの方が多いので問題ないのですが、AFでのリミッタースイッチが細かく刻んでくれ[FULL・0.5m~∞・0.295m~0.5m]この操作に慣れるとAFの迷いによるストレスも解消していきます^^。

いかがでしたでしょうか...まだまだ本格使用はこれからですが、2台のカメラによるファーストインプレッションとしてはMFでの若干の慣れが必要ですが概ね満足...いやそれ以上にマクロ撮影が楽しくなるレンズがやってきた感じですね^^。

今回は初めて手に入れたα7シリーズで使うSIGMAの105mmマクロレンズの楽しい話題でした...^^。

撮影機材:

α7IV & α7S

105mm F2.8 DG DN MACRO | Art


いま再びの「Distagon T* 1.4/35 ZF.2」の話...

2023年08月09日 | 00. 愛用カメラ機材

随分と前になるが風景をほとんど撮らなくなって手放してしまったレンズがある。

空を撮れば光芒などを見たままの空気感で、水を撮れば質感豊かに素敵な情緒をも添えて、そして木々(緑)を撮れば素晴らしい立体感・臨場感を描写してくれたレンズでした。

ここ最近までに東独製(Jena)を含めZeissレンズが少し集まってみるとそうした素敵な資質を持ったこのレンズが懐かしくなり再び手にすることとなりました^^;)。

Distagon T* 1.4/35 ZF.2

<Carl Zeiss Distagon T* 1.4/35 ZF.2>

光学系構成 : 9群11枚
焦点距離 : 35mm
最短撮影距離 : 0.3m
絞り羽根枚数 : 9枚
F値 : f/1.4~f/16
フィルター径 : 72mm
マウント : Nikon Fマウント
重量 : 830g

Distagon T* 1.4/35 ZF.2

現在ではSONYのミラーレス「α7S」そして「α7IV」が中心ですから[SONY・Zeiss]の「Distagon T* FE 35mm F1.4 ZA」と随分と比較して...中古相場ではほぼ同価格帯だしSONYはAFも効くし、かつ200g軽いので...悩んだのですが、やはりレフ機の師匠D700でも使いたくて写真のCOSINA製に決めました。

なのでα7シリーズで使うときは上の写真のようにアダプターをかませるためより重たくAFも無しとなりますが、MF(マニュアルフォーカス)が大好きな私としては支障なしなんです...このZeissクラスになると「Zeiss Loxia 2/50」同様にファインダーがとても見やすくピントの山もつかみやすいですからね(笑)。

再び手にしてみればレンズと金属の塊のようでズッシリときますし、ピントリングの相変わらずのシルキーな回し心地は最高でまさに所有欲を満たしてくれるレンズですよねえ。

今回はそんなレンズを久しぶりに師匠D700に付けてCobbyとの散歩撮で使ってその[味」を確認してみました...

 

Distagon T* 1.4/35 ZF.2

建物の背景に太陽が沈みかけている一枚ですが、その建物の年季の入った様子を質感豊かに描写して35mmらしい適度なパースペクティブを感じさせてくれます...絞った一枚ですが詳細に見ても随所に光る立体感はさすがです。

建物を囲む緑などは実際よりグレードが上がったかのような描写で驚きます(笑)。

Distagon T* 1.4/35 ZF.2

そして開放の一枚です...近場のグランドゴルフを楽しむご老人たちがこさえたにわかカラス除けのようですが、錆びた器具などと合わさりまさに「アート」に昇華させてしまったような描写^^。

この色といい空気といい最高なんですが、これが果たして「α7S」「α7IV」でどのように出るのか今から楽しみになってきます。

Distagon T* 1.4/35 ZF.2

そしてCobbyです。

このレンズとD700 ではかつて撮ったCobbyの素敵な画像がたくさんあります。この<f/2~f/2.8>という絞りが彼を撮る時のスイートスポットで背景(距離)によって使い分けていました。

ボケがとてもいいんですよねえ、柔らかく気持ち良い自然な背景から素敵な立体感を醸してCobbyが浮き上がります。

Distagon T* 1.4/35 ZF.2

そして今回久しぶりに使ったCobbyでの開放がめっけもんでした(笑)。

日が沈む直前くらいのほぼ真横から当たる西日を受けてCobbyも木々も素敵なオレンジ色が加わっています。そんな状況をDistagonの開放が素晴らしい一枚をプレゼントしてくれました。
被写体Cobbyまでの距離も良かったですね、渋い臨場感も素敵なら背景の大木、そしてその奥にかけてのボケの中に素晴らしい臨場感を感じさせてくれるような空間描写をしてきます。

「Distagon T* 1.4/35 ZF.2」の開放...やりますね(笑)。

いかがでしたでしょうか...今回は久しぶりにリゲットした素敵な色とコントラストを得られるCarl Zeissレンズの話題でした...^^。

撮影機材:

Nikon D700

Carl Zeiss Distagon T* 1.4/35 ZF.2


Sony “Beyond Basic"の「α7IV」を導入しました...

2023年05月06日 | 00. 愛用カメラ機材

このところオールドレンズに関しては「α7S」がとても使いやすく好きな描写を演出してくれており大満足な毎日となっていますが、今回はSony純正レンズなどの使い勝手が良かった「α7III」が懐かしくいろいろ迷った結果、高画素機の「α7RII」と「α7IV」を入れ替えたお話です。

久しぶりの現行機種の導入となります(笑)...

軍艦部が少し変わりました、リアダイアル(L&R)として表に出てきたのは良いのですが「モードダイアル」が2段になって下に[静止画・動画・S&Q]のセレクトダイアルが加わったため少し高さが増しました。「α7III」までのスッキリとした軍艦部と比べ若干ボテッとした感じになりましたね^^;)。

重量は658g(バッテリー・カード含む)で「α7III」の650gとほぼ一緒、やはり私としてはこの辺がミラーレスの重さとしては限界ですかね。そして重要なバッテリーが[NP-FZ100]でスタミナ十分かと思ったのですが、新開発のセンサー(3,300万画素)やBIONZ XRの採用のためか撮影可能枚数が「III」の610枚から520枚(ファインダー使用)と100枚程度減少しているのは仕方ないところか...まあそれでも「α7S」などと比べれば雲泥の差ですが、もうちょっとSONY・技術陣には頑張って欲しかったですね^^;)。

α7IV

そしてこのグリップがとても良くなりました、「α7III」より確実に深くなり握りやすくなってます。シャッターフィーリングはさすがに「R」などの「コッ」という軽い小さなものとはちょっと違い「α7III」以来の「コトッ」というような、それでもより静かになった感じで悪くないですね...逆に電子先幕シャッター[OFF]では軽快なシャッター音で撮ってるなあと感じさせてくれます...私はこちらの方が好き(笑)。

α7IV

今回一番「α7III」より良いなあと思ったのがファインダー、今どきこのクラスで約369万ドットというのは普通かなと思いますが、とても見やすくなりました。
そして「α7SIII」同様のバリアングル液晶が採用されましたね、私は静止画中心でチルト液晶の方が好きなんですが初代一眼レフのNikon D5000でまる3年間このバリアングルでしたので不便さは感じません...使わない時は液晶裏返して保管できますしね^^;)。

そして肝心の「α7IV」が吐き出す画ですよね。
「III」での時折見せるマゼンタが気になる点はけっこう巷で認識されていたようで、私も特にオールドレンズを使う時に強く感じていました。この点が今回一番気になっていたんですが、新型のセンサー&画像処理エンジン から出てくる画はそうした「色」の心配を払拭してくれました^^。

加えて「クリエイティブスタイル」に代わり新たに登場したカラープロファイル<クリエイティブルック>がポイント高いです。
スタンダードの[ST]やヴィヴィッドの[VV]&[VV2]そして白黒の[BW]を含め全10種類、これが実際使ってみるとけっこう的を得た使えるプロファイルなんですよねえ。
なので「X-T1」などではないですが、Jpeg一発撮りもありかなと思ったりします、ほんと楽しめますね。

RAW現像ではメディアなどはこうしたプロファイルはメーカーの色味の特質もあるのでメーカーの用意した現像ソフト(Sonyは「Imaging Edge」)を使った方が良いと言いますが、今回Lightroom Classicで用意されたSony用のカラープロファイル(「カメラ VV」など)がとても良くできていて「Imaging Edge」で適用した見た目・色味と各プロファイルがほぼ一緒なんです。
RAW撮りを基本としている私としては現像時この<(Adobe版)クリエイティブルック>を使うことで調整不要でそのままJpegへ落とすことも多くなりました...これは使えます^^。

ただしここまで使ってきて唯一の不満は「α7IIIの抜けの良さ」が好みだったかなというところですかね。
「α7S」ではないですがこの「α7IV」は良い意味で色に厚みが出てきたかなと思います、なのである意味「抜けの良さ」の質が変わってきた感じなんですね。
私は「α7III」の比較的に薄味の(爽やかな)色味の中での「抜けの良さ」がけっこう好きでしたからねえ...これから「α7IV」が手に馴染んできたらどうなるかが楽しみです。

でもまあ色味に不安のないところはまずもって安心で現像時の「時短」が示す通り、自分なりの思った画がファインダーから現像時の出力されるJpegまで自分の作画意図がしっかりキープできそうで...素敵ですよねえ。

[APO-LANTHER 50mm F2]
f/2.2:Adobe vivid使用

[APO-LANTHER 50mm F2]
f/2:Adobe VV適用

[FE 100mm F2.8 STF GM]
T5.6

[FE 100mm F2.8 STF GM]
T5.6

[Ai Micro-Nikkor 105mm F2.8S]
f/2.8

[MC ROKKOR-PG 58mm F1.2]
f/1.2:Adobe VV適用

[MC ROKKOR-PG 58mm F1.2]
f/4:Adobe SH適用

以上「α7IV」による作例でした、楽しみはこれから続きます...^^。

2023/05/06 自宅にて
「α7IV」撮影機材:Nikon D700 + AF-S Micro-Nikkor 60mm F2.8G ED
作例は「α7IV」+記載のレンズ