寄居・少林寺裏の羅漢山に広がる「五百羅漢」と「千体荒神」を撮る。
2/22(金)に低山ハイクで登った「鐘撞堂山」から円良田湖に至る途中に位置する「羅漢山」。
そこには「五百羅漢と千体荒神」が見られます。
***********「五百羅漢と千体荒神」とは(寄居町の説明より引用)*********
碑文によると文亀年間(1500年頃)に、突然天地が振動、暗黒化し、人々の動きが
とれないでいるとき、山中より仏舎利が出現し、一大光明を放ち暗闇を破り、人々の苦難を
救ったといいます。これにより、ここに大洞存○(そんちょう)大和尚が開山し、この奇跡に
深く感銘し釈尊及びその弟子たちの石像建立の悲願を建てられたものですが、機熟さず、
24代大純万明大和尚地元をはじめとして、中山道は深谷宿より江戸に至るまで6年間、
浄財勧請にあたり、天保3年(1832年)この偉業を成し遂げました。
山頂に釈尊をまつり、脇侍文殊、普賢の二菩薩並びに十六羅漢を配し、山麓から山頂まで
510余体の羅漢石仏(山に向かって左側)と千体荒神の石碑(右側、現存960余)は、
その数と保存において関東一と称されています。
なお、乃木源希次(乃木大将の父)寄進による「三宝大荒神」の碑も現存しています。
この千体荒神は、戦時中、戦場の守護神として、現在は選挙のとき、参拝すると当選
間違いなしといわれ、信仰を集めています。
五百羅漢は、孝子孝孫が亡くなった人を追慕し、一心に尊顔を仰ぎ見るとき、必ずその
尊顔の中に亡くなった人の面影を見ることができるといわれています。
羅漢とは、仏教の信者の施しを受ける価値のある人という意味であり、悟りを開いた仏弟子
に対する尊称でもあります。
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上の内容が記された、こちらがその案内板です。
羅漢山頂上は広場のようになっており、
この「釈尊と2体の菩薩と16羅漢像」と四阿があります。
16羅漢はお釈迦様をお守りするようにぐるりとまわりを囲んでおり、
ひとまわりするとその様々なお姿には結構感激します。
みな特徴的な「福耳」をしております。
優しいお顔やこの像などは少し「厳しい」お顔をしておりますね…。
昼食はこちら、
お釈迦様が見えるすぐそばの
四阿で。
山で食べるおにぎりは
どうしてこんなにおいしいのか
不思議です…。
食後、天気が持ちますようにと
願いを込めて・・・、
この四阿の周りのごみを
拾ってきれいにしましたが
なんか気持ちがいいですね。
昼食後いよいよ左回りに下りながらまずは「千体荒神」を拝見させていただきました。
この千体荒神はその文字といい石碑の形といい、
暗い時に歩くとさぞや気味が悪いだろうなあと思えるくらいモノクロっぽい世界ですね。
板には一文字、梵字のようなものが刻まれている、
多くがこのように「大荒神」
この石碑には
セミの抜け殻が・・・、
いつから付いているのでしょうか
セミではないのかな?
不明です(笑)。
太陽がしっかり出ているので、光と影のコントラストが非常に強かったです、
構える方角が限られたりと天気が良いのはありがたいのですが、
カメラではちょっと苦労させられますね…。
やはりこういう感じの石碑がいいですね、
とんがり石碑に「大荒神」の文字、我々世代にはちょっと怖いです。
でも(三宝)荒神はかまど(台所)に祀られる火をつかさどる神という、
荒ぶる神の荒神とは違うようだ。
こうした石碑ではない石像がつづれ織りの道の角に時折顔を見せ、ホッとさせられる。
こうした奥行きを感じる竹林を背景にした場所はとても気持ちが良いです。
下りなもので結構あっという間に少林寺に到着した、
さてここからは待望の「五百羅漢」である。
登りであるから少々時間はかかった、
また右・左をカメラ構えて前進だったので結構躓きかけた、
意外と体力を消耗しましたねえ。
ここからは順路に沿って撮影した羅漢像が続きます・・・。
やはり正面からは
立体感が損なわれますね。
珍しい「龍神」の石碑、
これだけ周りのものから
離れておかれており、
結構目立ちます。
これも正面からとったのですが、何せご覧のように穴が貫通してます、
何が差されていたのか気になりますね・・・。
ユーモアにあふれた羅漢さんもたくさんあります・・・、
こちらの石像は顔が見えないのですが、とてもイキイキとしたものを感じます、
今にも顔を上げて「何かようですか?」と聞かれそう(笑)。
こちらは何を訴えてこしらえたものでしょうか、
見た者も思わず上を見上げてしまいます・・・。
何を握っているのでしょうか、お寿司としか思えません(笑)。
皆凛々しく座ってらっしゃる中で、一人だけ完全に俯せております。
何かストーリー性を感じますね。
ユーモアにあふれた石像を見てくると、
こうしたものも悩んでいるのか寝ているのかわからなくなってきます。
リラックスせよ・・・かな?
この一角は結構高い位置にあります、カメラを持って寄るのが大変(笑)。
若いカップルに出会いました、ちょっと恥ずかしかったです・・・、
なぜって、この下の画を撮るために上の写真のような斜面を半分くらいまで登って
構えていたら足を滑らせ、結構大きな音と共に下まで落ちました。
転んではいないのですが、なんとそのタイミングで「こんにちは」の挨拶です(笑)。
再チャレンジで撮ったのがこの一枚・・・、
結構こうしたきつい体勢の事が多かったですね。
優しいお顔です、
こうした像が
笹や竹藪の中から
お顔を出しているので
シャッターをきる指も
軽くなるくらい
癒されます。
母上、
覚えていらっしゃいますか
あの夏の日
風に飛ばされた
麦わら帽子を
と思わず頭で描いて
しまいました。
見てください、この笑顔。
ついついこちらも笑顔にされてしまいます、
お姿から「噺家」かと思ってしまいます。
ここまで来ると釈尊のある広場までもうすぐです、
登りのキツさというより、カメラを構える体勢が辛かったですね。
膝が笑ってる状態です(笑)。
きれいな青空の下で、素敵なフォトセッションとなりました、
Zeiss 50mmも持ってくれば良かったとちょっと反省です。
(山歩きで荷物は増やしたくないですものね)
今回使用の機材はすべて「D300s + 17-50mm f/2.8(Tamron)」でした。