with my Cobby

趣味の写真・カメラを中心にした雑記、愛犬Cobbyとの散歩撮を中心にオールドレンズ記事もプラスしてアップしています。

X-T2との3週間...

2019年07月20日 | 02. カメラライフ

​X-T2が手元に来てから雨​​続きの3週間が過ぎました。

その間X-T2が​ずっと散歩のお供となって大活躍、こんなに雨でも楽しく散歩できるとは思いもしませんでした。いちおう手元にあるフィルムの「F3」を除いてデジタル一眼は?すべて防塵・防滴と謳っているんですが、レンズともども安心して雨のなか持ち出しできるのはやはりこのX-T2ですよねえ・・・本当に心強いです。

さてここ3週間のX-T2にて撮ってきた写真で雨の日を中心にいくつかベストショットをまとめておこうと思います。というのは後半出てきますが3種のFUJIFILM用の「マウントアダプター」が揃い、いよいよオールドレンズでも活躍してもらおうという状況になったので、雨もそろそろ落ち着くかなというタイミングで一回まとめておこうという理由です。

写真は時系列で並べてみようと思います、レンズはもちろん1本しかない純正の「XF 35mm F2R WR」で。

まずは雨が上がった直後の散歩にて...

DSCF0021_ajisai.jpg
(f/2, 1/1400, ISO200)

DSCF0078_nozenkazura.jpg
(f/2, 1/90, ISO100, -0.3EV)

初っ端からいい色出します、さすがFUJIFILM...驚きですね。オレンジのきれいなノウゼンカズラですがなぜかISOが100・・・これISOダイヤルのロックが外れているのを気が付かずに指などに引っかかり回ってしまった結果です^^;)。しかしこのカメラ知れば知るほど使う人のことを考えているのでホントびっくりです・・・ロックボタンはSonyのように押しながらではなく『押してロック~押して解除』なのでとても使い勝手が良いです^^。

そして人物を撮ってその肌の質感に驚かされた一枚が(既出ですが)これ...

DSCF0112_akari.jpg
(f/2, 1/60, ISO400, -0.3EV)

まあこの孫がすぐそこにいるようです(笑)。

そして氷川神社のにゃんこもいい感じです、他の写真ではあまり見ることない質感ですかねえ...

DSCF0369_temple cat.jpg
(f/2, 1/110, ISO200)

にゃんこが出たところでうちのCobbyもと思うのですが、まだこのレンズでベストと言えるような一枚がないんです、なんたって雨ばかりだったので(笑)...

DSCF0069_cobby.jpg
(f/4, 1/60, ISO100, -0.3EV)

ASTIAでの一枚なんですが、しっかり(胴体)毛並みのハイライト部分は柔らかくてシャドー部は締りがある一枚でこのフィルムシミュレーションといままでの(D700・α7IIIでの)ピクチャーコントロールとの素性(思想)の違いを思い知らされます。

そして雨の中の写真が続きます...

DSCF0398_nouzenkazura.jpg
(f/2, 1/160, ISO200, -0.3EV)

DSCF0402_hanamizuki.jpg
(f/2.8, 1/110, ISO200)

DSCF0404_himehiougisuisen.jpg
(f/2.8, 1/60, ISO250)

はじめの頃は意識的に『赤』を取り込んでみたんですが飽和することなくとても素直にかつしっかりきれいに出ていますね。そして『緑』がいいですね、ほぼPROVIAで撮ってます。

そして雨のなか傘を差しながらもこんな渋い一枚も撮れますね、あっぱれX-T2...

DSCF0472_kisuge.jpg
(f/2, 1/1250, ISO200, -0.7EV)

今までまず傘を差しながら雨の中なんて随分前のD700での『梅』くらいでそれも急な雨だったので、すぐ退散したくらいですからね。X-T2だと傘がじゃまで撮りづらい時は傘を下に置いてカメラも自分も濡れながら撮影したことが何度もありますからねえ...大きな違いです、カメラマンでYouTuberのイルコ・アレクサンドロフさんも人間は防水だよとよく言っていますからねえ(笑)。

基本はjpegでフィルムシミュレーションを楽しんでますが、中には試験的にRAW現像したものもあります...

DSCF0518_pink_rose_rawedit.jpg
(f/2, 1/3500, ISO200, -1.0EV)

確かに背景の(消去などを含む)整理などやりやすく画質も維持できる感じですが、jpegでの調整でもこの程度までなら全然問題なくできそうです...ですからやればやるほどFUJIFILM・X-T2ではRAWの必要性はまだ感じられません...というよりフィルムシミュレーションの「画が破綻することないその<<思想性>>の楽しみ」の方が勝る感じです。

ただし独創的な画作りをするためにはやはりRAWの優位性がありますから、そうした素材の時は迷わずRAWで撮っておくべきでしょうねえ。

そして2週間が過ぎた頃マウントアダプターが揃ってきました。

DSCF0559_new_adaptors.jpg

すぐにでも使ってみたい標準レンズが前に並んでいます(笑)。

そしてつい最近一番に試したのが中央にある「planar T*1.4/50 ZF」です。またしても雨が途中から降ってきて、このレンズだけは濡らしたくなかったのでたいした枚数は撮れなかったんですが...

DSCF0573_amagaeru.jpg
(f/1.4, 1/3500, ISO200:PROVIA)

開放でも背景の距離と光の状態が(フラット)良かったのかあまり暴れてないです^^。

DSCF0586_sunflower_teddybear.jpg
(f/2, 1/2200, ISO200, +0.3EV:ASTIA)

けして悪くはないのですが、やはりパキッとした画が信条のplanar T*1.4/50 ZFだけにASTIAがしっくりくる画は選ばないと「らしさ」が失せてしまいそうです。FUJIFILMのWebにある「フィルムシミュレーションの世界」で言われるように柔らかくなる傾向にあるオールドレンズにはシャドーが少し締まったASTIAが利くのではという捉え方ですね。

でも雨の中の一枚に少し手を入れると梅雨の「気分」が注入されたおしゃれなイメージができそうです...

DSCF0603_raindrop.jpg
(f/5.6, 1/220, ISO200, -0.7EV:ASTIA)

これはRAWではなくASTIAで撮ったjpegが元画像で、雨で暗くほぼ色がない世界だったものをハイライトにパープル系、そしてシャドーにグリーン系をそれぞれブレンド(セパレート・トーニング)して彩度を調整したものです。

池に映る木の枝先に緑が加わり、ハイライト部となる水面がパープルという色彩で「憂鬱・寂しさ」などを感じられるイメージにしてみました。

ちなみに元画像はこちら...

DSCF0603.jpg 

RAWで遊んだものとしては、蜘蛛の糸がとてもきれいだったのですが雨の中で雫もなく光もなくなんとも寂しい一枚になってしまったものを素材にしてみたのがこちら...

DSCF0505_spider.jpg
(f/4, 1/80, ISO200, -0.7EV:XF 35mm F2R WR)

トリミングだけ施した元画像がこちら...

DSCF0505_spider.jpg

派手な色彩の中に蜘蛛の存在が引き立ちます、ただしゴールを想定して写していない分見たものにイメージを多く与えられていないのが残念というところですね ^^;)。

雨という普段なかなか撮る機会がないものも多くある状況ですから、これからが楽しみです。

とりあえず3週間ではこんなところですかね、XF 35mm F2R WRの良さも理解できたのでこれからいろんなものにチャレンジしてみたいところです。

そしてオールドレンズの楽しみもプラスして...^^。


 ※ カメラ : X-T2

   レンズ :

      XF 35mm F2R WR

      planar T*1.4/50 ZF


Coolpix P7100も頑張ってる?...

2019年07月12日 | 02. カメラライフ

このところテーブルフォトというまではいかないが、いわゆる物撮り的な写真を撮るときにいままではD700を使うことが多かった。だが最近はちょっとしたものは(Coolpix)P7100​...いわゆるコンデジで済ませることが多くなってきた。

そう、Web上で大きくしないで見るくらいだとそれで十分なときが多いからと自分では「めんどくさい」の言い訳のようにして済ませてきました。ところが先日ひさしぶりにD700にお気に入りのplanar T*1.4/50 ZFを付けてX-T2を撮る機会があり、それもP7100で撮ってた途中に切り替えて使った状況ができたんです。

するとその画の違いにやはり当たり前のことですが新鮮な驚きを感じてしまいました・・・というか納得してしまいましたねえ ^^;)。

逆に言えばコンデジも使い方でずいぶんと頑張れるとも言えるんですが・・・。

こちらがCoolpix P7100の画像です、

DSCN2449_softshutter.jpg

三脚を少し離してズームで35mm換算76mmでの一枚です。(P7100のズーム域は24-200mm相当です)絞りを最大のf/8にしています。

ちなみにライト(1灯)や背景紙などの条件は変えていないです。どちらもRAW撮りの後Lightroomにて現像・調整してあります。

そしてこちらがD700+planar T*1.4/50 ZFです。

DSC_4252_nikkor auto 35mm.jpg

D700は50mmなのでカメラ全体が入る近場からf/16まで絞って撮影しています。

少し角度が違うので比較は厳しいのですが、やはりD700のX-T2の方がリッチな質感ですよね。階調が豊かというかグラデーションのかかり具合が桁違いなところでしょうか。

フルサイズと1/1.7インチのセンサーを比べる暴挙と言えますが、それからするとP7100は随分と頑張っているなあと思います。2008年のD700に対し2011年のP7100でコンデジと言えどNikonのフラッグシップモデルでしたからRAW撮影もできて一眼並みの豊富な機能設定が可能です。軍艦部を見ていると写真のX-T2と同じぐらいアナログ的なダイアル・ファンクションキーが用意されています。

また中・望遠域の画像がとても良いんです、家族で行くディズニーランドなどでは大活躍ですから(笑)。

DSCN1949_disney-show.jpg

これは望遠端35mm換算200mmで撮ってます。

DSCN1054_entrance.jpg

これなんかは換算40mm程度で、ISO800・f/3.2・1/4で手持ち撮影です。

今どきの携帯でも撮れる、いや夜でももっときれいに撮れるかもしれませんが、こんなに頑張ってくれているので手放せません(笑)、最後の原色CCDといわれて色味も良いんですよねえ。

DSC_5060_coolpix P7100.jpg

思い起こせばAmazonにて底値で手に入れて(当時2.5万ほど)、家族の写真が綺麗だったので三女に取られ...いま使っている写真のP7100はキタムラの中古で1.5万程度で再度購入した経緯があるカメラです。

もう手に馴染んでるなんてもんじゃ足りないくらい気に入っているカメラです。

壊れるまで使うでしょうねえ...


 ※ カメラ : D700 & P7100

   レンズ : planar T*1.4/50 ZF



やっとX-T2が...

2019年07月03日 | 02. カメラライフ

以​前から使ってみたかったFUJIFILMのミラーレス、2016年登場の「X-T2」をなんとかゲットしてきました。現時点でSonyのα7IIIが中心になった状況で(先日の腕プルプル事件もあり)D700が防湿庫で眠っていることが多くなってしまった。

なにせオールドレンズを楽しむことが多くなってきた環境なのでミラーレスが中心になってくるのは仕方ないのかな。D700への愛着は不変であるゆえ今回X-T2を手に入れるにあたって下取りなどにはもちろん出していない。以前から言っているように、自分的には棺桶にD700を一緒に入れて欲しいくらい同体化しているカメラなのである(笑)。

したがってFUJIFILMの「Film simulation」をある程度高レベルのカメラで体験したいという理由だったので、X-T2でさえあれば不良品(ジャンク)以外ならどんな状態でも良かったので、現在の価格ドットコムなどでの中古市場の相場よりもっと安い品を手に入れました。

α7IIIもマップカメラで昨年暮れに瞬間最安値みたいな価格で手に入れましたが(現在も相場はその価格より2万以上高い)、今回X-T2も同様にいわゆる並品が更に安くなった時点でゲットしました。

もう一つの動機に「雨が降ろうがいい写真を撮る」というものがあったので防塵・防滴で評判の良いX-T2につける標準レンズは高いくせにWR(Water Registant)でないF1.4ではなく、廉価なのにWRの「F2」の方を選んだ。それももちろん中古で同様に並品と同等の価格になった美品をうまく手に入れました。

DSCN2424_cover.jpg

どうでしょうか...並品で「スレ・キズあり」だったんですが、見つけることが困難なほどきれいです。レンズもとてもコンパクトなんですが、X-T2の方がそれを上回るほどコンパクトなのでそれを感じさせません(笑)。同じミラーレスのα7IIIを使っていてもそのコンパクトさには驚くばかり、D700と比べるとピークデザインのストラップで斜めがけしているとカメラを付けていないんじゃないかと思うほど(笑)。

もうすでに二日も雨の中で持ち出しています^^。α7IIIも防塵・防滴に配慮されてはいるようですが、レンズも対応しているものがほぼ無いので怖いですが、これは筋金入りと言っていいアイテムなので全然気になりません。とは言えレンズに水滴など着くと画に影響しますので、そのうち少し高目ですが撥水性の高いマルミのプロテクトフィルター(43mm)でも仕入れようかと思っています。

フィルム・シミュレーションを楽しみたいのでこのX-T2では基本的にJpegでの撮影になります。これって慣れるまでに少し時間かかりますね、今までRAW現像ありきの撮影方法だったので、このカメラで撮った写真は少し暗めになってしまいます...Lightroomの手を借りることがけっこうありました^^;)。

まずは基本の「PROVIA」でスタートです。

DSCF0007_armond.jpg

まず驚かされたのは当たり前のように「色」、素直ですねえ。これ花を見てから実になるまでずっと『アーモンド』だと思っていた例の木です...実が育ってくると写真のようにまん丸になってきました。なんと『桃』でした、アーモンドの実はもっとラグビーボールのような形なんです・・・トホホ。

調べると桃とアーモンドの花はとても良く似ているのだそうです・・・そうですよね~、けっこう花の形・色を調べて「アーモンド」だと思っていたんですから(笑)。

さて本題です^^、フィルム・シミュレーションの選択により色の出方の違いも見てみたいですよね。

< PROVIA >...以下全て開放(f/2)です

DSCF0014_provia.jpg

< Velvia >

DSCF0012_velvia.jpg

< Classic Crome >

DSCF0013_classic crome.jpg

好みでどれを使っても構わないという画が出てくるところが凄いですね。

曇り空でも素敵な色合いです(PROVIA)...

DSCF0041_flowers.jpg

Cobbyいかがなものかと(ASTIA/ソフト)...

DSCF0069_cobby.jpg

「フィルム・シミュレーションの世界」に書いてあるとおり「ソフト」といってもアンダー部分はけっこう締まってます。これ、開放付近で柔らかくなるオールドレンズに使ってみると良いとありましたので、是非試してみたいですね。

小雨の中撮った玄関先のレンガ敷きの間から生えていたきれいな花を撮ってみたのがこれ(PROVIA)...

DSCF0051_flower on the brick.jpg

光が少ない中での雰囲気がとても良く出ていますね。

そしてなんといっても驚いたのが「人の肌」。噂にはずいぶんと聞いていたのだが、これほどまでとは(PROVIA)...

DSCF0112_akari.jpg

これは小雨のなかCobbyの散歩へ出る直前に窓からの明かりだけで何も考えずに食事中の孫を撮ったものです。帰ってからPCで見て「何だこれは!」と思いました(笑)。素敵なそして自然な色合いですよねえ、この肌色はNikon、そしてSonyでも未体験ゾーンです^^。

その小雨の中撮った遠景はいつものキラリ☆ふじみ(PROVIA)...

DSCF0099_kirari.jpg

雨の暗さと建物の濡れ具合(色)もいい感じです、手前の池を雨がバシャバシャと叩いています。傘を差してはいますが、邪魔なときは雨に濡れながら撮ってました。カメラを気にしなくていいのは最高です^^。

(PROVIA)...

DSCF0108_raindrop.jpg

こんな写真がこれからたくさん撮れますから、今まで考えつかなかったような写真が手に入りそうですね。

(PROVIA)...

DSCF0178_cobby.jpg

こんな「濡れネズミ」になったCobbyはちょっと可愛そうかな、でも本人濡れるのはX-T2同様に全然気にしてませんからねえ(笑)。

(PROVIA)...

DSCF0168_moss.jpg

色がきれいなのでこんな世界を突き詰めても見たくなりますね、あまり撮らなかったアングルです。

オールドレンズを付けて見る楽しみもあり、ますます充実してきましたね^^...。


 ※ カメラ : FUJIFILM X-T2

   レンズ : XF 35mm F2 R RW​



カラスムギに見る標準レンズの違い...

2019年07月01日 | 02. カメラライフ

変なタイトルである。

『カラスムギ』...最近になってようやく名前がわかった川辺で見かける草なのである。

どうやら牧草として国内に導入されたものが野生化したらしいのだが、我が地元江川周辺では​5月末ごろまでそれは土手を覆い尽くす勢いであった。

DSC04002_kaerimichi.jpg

面白いものでたくさん生えている場所というのが日当たりの良い側面ということ。写真で見ると川の左側の土手には生えていないが、その反対側は右側と同じように群生している...東南に面している側であることが分かる。

さてきょうは「カラスムギ」についてのウンチクを述べるためのブログではない(笑)。このカラスムギというのが花を咲かせ実をつけるあたりからの姿がなんとも(私的には)美しいのである。

ちょうどその時期にいくつかのオールドレンズ、それもほぼ全て標準レンズと呼ばれる50mm相当のものを安かったので立て続けに仕入れていたので、その美しい姿を撮り比べていたのである。

それぞれのレンズの開放での描写を比べているので写真を並べると何となくその特徴がわかると思います。

それではさっそく始めましょう...

まずは「Minolta MC ROKKOR-PG 50mm F1.4」から

DSC03354_karasumugi.jpg

このレンズの描写でとても気に入っているものです。オールドらしく柔らかな描写ですが、周辺減光が浮き上がらせてくれている「穂」のベールのかかったような、いや画像の上から触ってみたくなるような滑らかさを感じさせる素敵な写りはこのレンズの味を期待させてくれます。

次に貧者ズミクロンと言われた「RICOH XR RIKENON 50mm F2」です。

DSC03417_karasumugi.jpg

どうですか、ROKKORを見てからこちらを見るとたくさんの穂のシャープな描写だけでなく細い幹・枝までもが繊細に描かれているかのようですよね。f/2始まりということで開放からシャープな画を描くレンズなのですが、そう見せるといっても良いかもですね。今どきの明るいレンズなら全体的にシャキッとした画を吐き出すでしょう、でもこのレンズの味は精細感がある中にオールドらしいボケ味と周辺減光が独特な雰囲気を作ってくれるところなんでしょうね。

そして最後は私的標準レンズのリファレンス的存在である「planar T*1.4/50」です...

DSC03965_karasumugi.jpg

「え、あれッ」と思うかもしれませんね、比較する写真に見えませんよね(笑)。実はこのplanar T*1.4/50 ZFを持ち出した日は強風で他のレンズのような画が撮れなかったんです。なんとか写し止めようと日差しも強めでゆうに1/6000秒を超えていたのでサイレントシャッターで粘って撮った一枚です。ブレていない穂を見る限りplanarの開放らしい全体的な柔らかさの中に芯のある描写というかさすが気持ちよさを感じさせる写りです。

planar T*1.4/50の素敵なところはこの強風下でのうねりを表現したときの描写にも見られます...

DSC03978_karasumugi.jpg 

サイレントシャッターで揺れる穂を追いかけながらシャッターを切り続けたうちの一枚ですが、まさに「風」を捉えたような一枚だと思います。その激しい動きの中で捉え写し止めた穂などはその模様もしっかり再現されてます。そして背景の渦を巻くようなボケの中に描かれる穂の動き、風の強さを嫌というほど感じさせてくれます。

こういうのもやってみるもんですねえ、また違った写真の世界を垣間見た気分です(笑)。

どうでしょうか、今回はたまたま50mmばかりでしたがずいぶんと違った描写が楽しめますよね。ROKKORはバブルボケも楽しめますし、同じROKKORでも55mm F2では開放だけでノスタルジックからシャープなものまで行けちゃいます^^、planar T*1.4/50は言わずもがなのオールマイティで現代レンズの必要を感じさせません。

こんなことばかりやっているので最近AFの恩恵を少しもありがたく感じなくなってしまいました(笑)。

「チープ・リッチ」の沼にズブズブとはまりだしているきょうこのごろでした...^^。


 ※ カメラ : α7III(すべて)