X-T2が手元に来てから雨続きの3週間が過ぎました。
その間X-T2がずっと散歩のお供となって大活躍、こんなに雨でも楽しく散歩できるとは思いもしませんでした。いちおう手元にあるフィルムの「F3」を除いてデジタル一眼は?すべて防塵・防滴と謳っているんですが、レンズともども安心して雨のなか持ち出しできるのはやはりこのX-T2ですよねえ・・・本当に心強いです。
さてここ3週間のX-T2にて撮ってきた写真で雨の日を中心にいくつかベストショットをまとめておこうと思います。というのは後半出てきますが3種のFUJIFILM用の「マウントアダプター」が揃い、いよいよオールドレンズでも活躍してもらおうという状況になったので、雨もそろそろ落ち着くかなというタイミングで一回まとめておこうという理由です。
写真は時系列で並べてみようと思います、レンズはもちろん1本しかない純正の「XF 35mm F2R WR」で。
まずは雨が上がった直後の散歩にて...
初っ端からいい色出します、さすがFUJIFILM...驚きですね。オレンジのきれいなノウゼンカズラですがなぜかISOが100・・・これISOダイヤルのロックが外れているのを気が付かずに指などに引っかかり回ってしまった結果です^^;)。しかしこのカメラ知れば知るほど使う人のことを考えているのでホントびっくりです・・・ロックボタンはSonyのように押しながらではなく『押してロック~押して解除』なのでとても使い勝手が良いです^^。
そして人物を撮ってその肌の質感に驚かされた一枚が(既出ですが)これ...
まあこの孫がすぐそこにいるようです(笑)。
そして氷川神社のにゃんこもいい感じです、他の写真ではあまり見ることない質感ですかねえ...
にゃんこが出たところでうちのCobbyもと思うのですが、まだこのレンズでベストと言えるような一枚がないんです、なんたって雨ばかりだったので(笑)...
ASTIAでの一枚なんですが、しっかり(胴体)毛並みのハイライト部分は柔らかくてシャドー部は締りがある一枚でこのフィルムシミュレーションといままでの(D700・α7IIIでの)ピクチャーコントロールとの素性(思想)の違いを思い知らされます。
そして雨の中の写真が続きます...
はじめの頃は意識的に『赤』を取り込んでみたんですが飽和することなくとても素直にかつしっかりきれいに出ていますね。そして『緑』がいいですね、ほぼPROVIAで撮ってます。
そして雨のなか傘を差しながらもこんな渋い一枚も撮れますね、あっぱれX-T2...
今までまず傘を差しながら雨の中なんて随分前のD700での『梅』くらいでそれも急な雨だったので、すぐ退散したくらいですからね。X-T2だと傘がじゃまで撮りづらい時は傘を下に置いてカメラも自分も濡れながら撮影したことが何度もありますからねえ...大きな違いです、カメラマンでYouTuberのイルコ・アレクサンドロフさんも人間は防水だよとよく言っていますからねえ(笑)。
基本はjpegでフィルムシミュレーションを楽しんでますが、中には試験的にRAW現像したものもあります...
確かに背景の(消去などを含む)整理などやりやすく画質も維持できる感じですが、jpegでの調整でもこの程度までなら全然問題なくできそうです...ですからやればやるほどFUJIFILM・X-T2ではRAWの必要性はまだ感じられません...というよりフィルムシミュレーションの「画が破綻することないその<<思想性>>の楽しみ」の方が勝る感じです。
ただし独創的な画作りをするためにはやはりRAWの優位性がありますから、そうした素材の時は迷わずRAWで撮っておくべきでしょうねえ。
そして2週間が過ぎた頃マウントアダプターが揃ってきました。
すぐにでも使ってみたい標準レンズが前に並んでいます(笑)。
そしてつい最近一番に試したのが中央にある「planar T*1.4/50 ZF」です。またしても雨が途中から降ってきて、このレンズだけは濡らしたくなかったのでたいした枚数は撮れなかったんですが...
(f/1.4, 1/3500, ISO200:PROVIA)
開放でも背景の距離と光の状態が(フラット)良かったのかあまり暴れてないです^^。
(f/2, 1/2200, ISO200, +0.3EV:ASTIA)
けして悪くはないのですが、やはりパキッとした画が信条のplanar T*1.4/50 ZFだけにASTIAがしっくりくる画は選ばないと「らしさ」が失せてしまいそうです。FUJIFILMのWebにある「フィルムシミュレーションの世界」で言われるように柔らかくなる傾向にあるオールドレンズにはシャドーが少し締まったASTIAが利くのではという捉え方ですね。
でも雨の中の一枚に少し手を入れると梅雨の「気分」が注入されたおしゃれなイメージができそうです...
(f/5.6, 1/220, ISO200, -0.7EV:ASTIA)
これはRAWではなくASTIAで撮ったjpegが元画像で、雨で暗くほぼ色がない世界だったものをハイライトにパープル系、そしてシャドーにグリーン系をそれぞれブレンド(セパレート・トーニング)して彩度を調整したものです。
池に映る木の枝先に緑が加わり、ハイライト部となる水面がパープルという色彩で「憂鬱・寂しさ」などを感じられるイメージにしてみました。
ちなみに元画像はこちら...
RAWで遊んだものとしては、蜘蛛の糸がとてもきれいだったのですが雨の中で雫もなく光もなくなんとも寂しい一枚になってしまったものを素材にしてみたのがこちら...
(f/4, 1/80, ISO200, -0.7EV:XF 35mm F2R WR)
トリミングだけ施した元画像がこちら...
派手な色彩の中に蜘蛛の存在が引き立ちます、ただしゴールを想定して写していない分見たものにイメージを多く与えられていないのが残念というところですね ^^;)。
雨という普段なかなか撮る機会がないものも多くある状況ですから、これからが楽しみです。
とりあえず3週間ではこんなところですかね、XF 35mm F2R WRの良さも理解できたのでこれからいろんなものにチャレンジしてみたいところです。
そしてオールドレンズの楽しみもプラスして...^^。
※ カメラ : X-T2
レンズ :
XF 35mm F2R WR
planar T*1.4/50 ZF