4/11ごごのつづき...
『皆吉』さんで美味しいほうとうをいただいた昼食の後はいつも夏場に美味しい桃を食べに来ている女性陣がまだその桃の「花」を見たこと無いということでスマホで当たりをつけて走り出した。凄いですねえ、私にはできない芸当です。まず下調べをしてからでないと行けない性分なので(笑)。
釈迦堂遺跡博物館のそばが良いかということで行ってみたのだが、どうやら盆地を広く眺めるには良いが規模的に「桃源郷」という程の規模ではなかった(^^;)。
だが彼女たちの博物館まわりのきれいな桜などを見てその場をさっさと引き払う潔さには眼を見張るばかりである・・・(笑)。
それではと二番目のさくらを目指して向かったのがこちら、慈雲寺である。
こぢんまりしたお寺なのだがひときわ大きな桜が目に入ってきた。とても立派である、また先程見てきた神代桜とは違いしだれた繊細な様子も素晴らしい。
青空の下だったらどれだけ・・・と思うとこの日だけ雨なのが否応なしに悔やまれる…予定なしに訪れた2箇所の桜がどちらも見頃の満開なのであるから(笑)。
ウバヒガンの変種で、樹齢は三百三十年程と言われ枝をよく四方に垂らしていて、糸が垂れるような形から「イトザクラ」と言われるらしいが、まさに素晴らしい姿である。
枝垂れる様はどこから見ても素晴らしく、
雨のなか傘を差しながらの撮影はただでさえD700で重たく少々つらいのだが、時間を忘れる程の素晴らしさだった。花もこれでもかというくらいたくさんついています。
素晴らしい枝ぶりを披露している極めつけの一枚...
枝ぶりと枝垂れ具合が最高でした…慈雲寺のイトザクラ。(滞在:約40分)
寺を出ると少し変わった花を発見、
「桜?それとも桃?」などと話していると、そばでおみやげを売っている親父さんがやって来てニヤッとしながら「アーモンドの花だよ」と教えてくれた。そう言われてTVで見たスペイン・イビザ島の記憶が蘇ってきた、フィニキア人が西アジアから持ち込んだアーモンド、その花が桜に似ていたっけなあと^^。
そのおじさんとてもサービスが良くて「あいにくの雨だけど脚立があるから写真撮っていくかい?」と言って2つの背の高い脚立が立ててある方を指差した。そう言われて脚立から見える方角をよく見るとお寺の少し高くなった塀から大きな枝垂れ桜が見えていた。これは撮らねばね~、さっそくお願いして登らせていただきました。
先程の大きなイトザクラは奥のガスの中に霞んでいますが、手前の少し小ぶりの枝垂れ桜は少し怪しげな雰囲気で雨と靄の中で幻想的な姿を見せていましたねえ。
この慈雲寺も素晴らしいイトザクラとともに記憶に残るお寺でした…。
さてお次は彼女たちが楽しみにしていた「桃パフェ」かなと思いきや、地元のスーパーへ買い出しときました。ここでしか手にはいらないような食材を見るんだとか、これはもう「はは~、参りました」としか言いようがないです(笑)。
ところが行ってみればスーパーの周りは桃畑だらけ。他のお三方が買い物に行っている間私は傘を差して写真を撮りに歩き回っていました。
スーパーのまわりを囲むように広々とした桃畑が広がっていました、これが桃の花です...
少し小さめの可愛い花ですね、桜とは微妙に違った濃いめのピンク。こんなに大量に見たのは初めてです。さすが山梨は日本一の桃の里、笛吹市です。
地元名産の食材からきょうの夕飯のおかずといって鶏肉までしこたま仕入れて戻ってきた女性陣と合流してようやくお楽しみの「桃パフェ」のようです^^。車で少し走って着いたのが知る人ぞ知る「Peach Cafe なかにし」です。
敷地内にたくさんの桃の木がありました、というより桃園が経営するカフェのようで桃が実る夏場は採りたての桃を使ってお客さんへ提供するようです。
いい雰囲気のお店です...
お店の内装やインテリアも落ち着いた雰囲気で素敵でしたよ。
こちらの桃パフェはボリュームがあるらしくいちごパフェと合わせてオーダーしてシェアするようです、珈琲のメニューは少ないのですが何故かここは美味しそうな気配がしたので季節限定の「さくら」というものをチョイスしてみました。
これが大当たり!
一口飲んでびっくり、ここ何年か飲んだことのない美味しさ。9年前の九州は高千穂の「カフェ・石の蔵」で飲んだ湧水珈琲を初めて飲んだ時の美味しささえも上回る素晴らしい印象。聞けば神奈川の優秀な焙煎士の方に頼んでいる特製ブレンドだという、まろやかでまさに珈琲の「甘さ」をこれほど実感できるものを飲んだことがないというくらい美味しかったですね。またもや新たな珈琲の基準が私の中で生まれました。
そこへ運ばれてきたパフェたちのの美しいこと…
桃パフェ | |
| いちごパフェ(小) |
桃パフェは少し固めの桃がとびきり美味しく、できれば一人で食べたかったくらい(笑)。
これはいいお店を教えてもらったと話が盛り上がり、うちの女子に言わせればこの桃パフェ(確か1,000~1,200円だった)、銀座千疋屋で食べると2,800円位するらしい。そんな話が聞こえたのかこちらの女将さんが「つい先程まで千疋屋の方が皆さんと同じ桃パフェといちごパフェを食べに来ていたんですよ」と教えてくれた。やはりここは桃の聖地なんでしょうねえ、ほんと美味しかったです。あの珈琲も500円では安すぎ、800円でも私ならオーダーします(笑)。
さて我が家のドライブならこの「Peach Cafe なかにし」さんで良い締めができたねと帰路に着くところなんですが、今回の同行者は一日目一杯行動する派の人間で、このあとは桃畑を見ながら浸かれる日帰り温泉に行くという…素晴らしいバイタリティなんです(笑)。
今まで見たどこよりも素敵な広い桃畑の中を進みその名も「ももの里温泉」へ向かいました。
(ももの里温泉HPから)
風呂からも広間からも広い桃畑が見えて素敵なところでした。(3時間)620円の料金をまさに無駄なく使って、午後4時半から3時間たっぷりと温泉浸かって広間で運転してくれてる女子が疲れを癒やすべく小休止をとり、とっぷりと日が暮れて桃の木も見えなくなった8時前にようやく中央高速へ・・・おかげで前日寝ていない私でさえ帰りの車では随分と体が軽くなってました(笑)。
10時過ぎに自宅へ帰り、もちろんバタンキュー。でも桜といい桃といい食べ物といいそして温泉といい充実した一日でした。