6月12日(日)~13日(月)の伊豆・修善寺“のんびり一泊温泉ドライブ”。
今回のドライブは空模様に若干不安があったのだがあちこち廻る予定はなかったので、
「雨の修善寺も情緒があっていいかな」と曇り空の日曜日朝7時過ぎに出発。
途中東名高速足柄SAで休憩した時雲の合間に大きな富士山を見る、
まあこの天気じゃ伊豆からの富士山は無理かなと半分諦めムードで目に焼き付ける。
道は日曜日にしてはスムースに進み、最初の目的地「だるま山高原レストハウス」に予定より30分ほど早い10:30AMに到着。
ここから駿河湾越しに眺める富士山がとても素敵な場所としてブランチ・ポイントとして選んだのだが、到着時には厚い雲に阻まれ近くの小山も見えない状況だった。
しかたなくレストランで早めのお昼をいただいた、鹿の肉を使った「ディア・シチュー」を期待して来たのですが鹿の種類を変更するとかでこの時はメニューから消えていた・・・残念。
修善寺名物のひとつ黒米を使ったカレーなどに舌鼓を打っているとレストランの大きな窓越しに雲の合間を縫って富士山が見えてきた。
食べ終わって展望所から撮った富士山がこちら・・・。
手前の駿河湾に船も浮かんでいるのが見えるほどに視界が回復してきた、ラッキーでした。
視界全開とはいかなかったがお目当ての景色を見られ満足のうちに修善寺へ向かう。
日曜日の割に空いているパーキングに車を止め散策開始だ。
ミシュラン二つ星に輝く修善寺温泉街は石畳の路面やお洒落なお店など小綺麗な街である。
駐車場近くの「ハリストス正教会」をのぞいてから「指月殿」へと歩き始める。
いい雰囲気の坂道を登ると見えてくる指月殿。花しょうぶまつりの期間で街中こうして花しょうぶが見られる。
指月殿は修善寺温泉で暗殺された源頼家の冥福を祈って,母政子が寄進したもので伊豆最古の木造建築とされている。
鎌倉時代初期のものだというから驚きだ、まさに歴史を感じる佇まい。
お堂の中心に置かれた「釈迦如来座像」
2mを越えるこの種のものではやはり伊豆最大だそうだ。
また何も持たないはずの釈迦の手には蓮の花を持つ、禅宗式という珍しい形。
杉などの寄せ木造りだそうだ、顔から胸にかけての金色はとても鮮やか。
指月殿で見かけた花、結実したあと一枚弁のようにスッポリ抜けている花びらが面白い。
花を撮っていたら目の前を変わった色したアゲハチョウがヒラヒラと・・・。
実際は茶色っぽかったのですが、こうしてちょっとピントから外れているとディズニーアニメのファエリー(妖精)が飛んでいるみたいです。
お次はやはりミシュラン二つ星で風情のある桂川沿いに整備された「竹林の小径」。
400m ほどの散策道で見事な孟宗竹が立ち並んでいます。
とてもいい雰囲気で、この時は傘を差すほどではなかったのですが小雨がぱらつき、帰ってしっとりとした「和」を感じることができました。
気持ちよい小径はあっという間に終わってしまいます、修善寺ギャラリーをのぞいて再び来た道を戻ります。温泉街の桂川に架かる橋はきれいな朱色のものが多く、この季節深緑に良くマッチしています。
桂橋を渡り伊豆最古の温泉「独鈷(とっこ)の湯」まで来ました、現在は入浴はできませんが、皆さん足湯として浸かっていましたね。
日曜日のお昼過ぎなのですが、あまり観光客は多くないです、天気のせい?
独鈷の湯目の前にある“独鈷茶屋”さんでお茶しました、こだわりの珈琲とカフェ・オレ。
それと二人で黒米ソフトを・・・甘さ控えめで口に入れた時に若干黒米の風味が。
珈琲は真っ白な陶器の器、カフェ・オレは木の器でそれぞれちょっと大きめお洒落です。
のどが潤ったところで散策再開、修禅寺へ向かいます。
このお寺を「修“禅”寺」といい温泉街エリアのことを「修“善”寺」というそうです、
境内は結構広いです、そして伊豆最古の温泉場修善寺らしく手水舎では龍の口から温泉が出ています。
これには多くの観光客もビックリ。
すぐお隣の「日枝神社」へもお参りします、こちらには立派な杉の木がいっぱいあり、
中でもすごいのがこの「子宝の杉」2本の杉の根元はまさに一つになっており、
それが故に子宝の杉といわれる由縁だろう。
四人の子を授かった我々夫婦はもちろんくぐらなかったが。
梅雨真っ盛りというこの時期、小雨もぱらつくが晴れ間も出たりと
修善寺散策にはもってこいの天気だったかもしれない。
ただ蒸し暑いのでどうしても水気が欲しくなります、
独鈷茶屋のカフェに続き、こんどは和風の「一石庵」へ。
冷たい抹茶などいいかもと思ったが、お冷や代わりにとても美味しい冷茶が出てきたので
最近滅多に飲まなかったコーヒーフロートを二人でいただいた。
テーブルに置かれた花差しも素敵だったが、お盆にのったコーヒーフロートも和のテイストでお洒落。
目の前の桂川と修禅寺を眺めながら美味しくいただきました。
たっぷり3時間ほどの修善寺散策コース最後は独鈷の湯そばにできた足湯「河原湯」へ。
けっこう歩いたのでこの足湯は気持ちよかったですね。
とのんびり浸かっているとようやく観光バスの団体さんがやってきました、日曜日なんですからこれくらい人を見ないとかえって観光地大丈夫かと心配になってきますよね(笑)。
チェックインの時間になったので車に戻り、宿「花小道」へ向かいます。
温泉街の道はほんとに狭い!譲り合いの精神が育ちますね。
修善寺はホテル・旅館が総じて値段が張る、こちらは今はやりの仲居さんがいないタイプで料金を抑えているようだ。
昭和初期の建物を改修して使っているということでとてもレトロな感じが良い。
部屋もゆったりしている。
3階の部屋で、目の前に独鈷の湯だ。左下に見える水路の終点で桂川に小さな滝のように合流しているのが見える。
見た目はいいのだが、夜静かになるとけっこううるさい。窓を閉めても二度ほど起きた(笑)。
チェックインの時「きょうはお客様少ないので内湯も露天も好きな時に貸切でけっこうです」といわれた。ラッキーとばかりに温泉三昧だ。
こちらは内湯も露天も温泉掛け流し、まずは露天「月の湯」から・・・い~い湯だッなと。
風呂を済ませのんびりしてから夕食、カメラを忘れ夕食撮れず(残念)。アユの釜めしをはじめ海・山の料理と和洋折衷の夕食はとても美味しくいただけました。
しかしここで意外なことが判明、なんと宿泊客は私たち夫婦だけ!
食事のまかないもフロントにいた若い責任者のみ、この広い旅館に3人しかいないのだ。
客商売とはいえ私たちだけのためにこうした施設内の照明なども付けておく(一部は消してあった)のは時節柄申し訳なく感じてしまいます。
修善寺のホタルまつりが最終日とあって食後(8時頃)赤蛙公園に行ってみた。
夕方降った雨で路面が少し濡れている、情緒ありだが確かに人は少ない。
昼とはまたひと味違う素敵にライトアップされた「竹林の小径」を抜け公園に着くとけっこう人は集まっていた。
そしてホタルも集まっていたのだ!
昔子どもたちと裏磐梯のキャンプへ行った時に1~2匹見かけた以来、こんなに数を見たのは初めてだからある種感動の世界だった。
ホタルの撮り方もわからなかったのでとりあえずマニュアルフォーカスで30秒ほどシャッターを開けた、幸い何枚かにこうしてホタルの飛翔跡を撮ることに成功。
ほんときれいでしたねえ。
宿に帰ってから内湯でもうひと風呂、露天も適温だったがこちらの内湯もいい仕事をされていた。
広くはないが、きれいにされており掛け流しなのだから好感が持てる。
のんびり入らせてもらった。
部屋に帰り二人でしばらくTVを観ていたがさすがに早めに就寝タイムだった。
二度ほど川の音に目を覚ましたが、翌朝起きると昨晩上流地域で相当雨がひどかったのか桂川がご覧のとおり、すごい濁流となっていた。でもこの時外は小雨程度。
朝風呂をいただいて8時に朝食、定番美味しいアジの干物とさっぱり系のおかずで二人ともお釜のご飯はすべていただきました。
宿をチェックアウトして向かったのは車で10分ほどの修善寺“虹の郷”、紅葉や梅林なども有名なところだ。
園内にはミニ鉄道が走りイギリス・カナダ風のエリアなどもあるが広いので私たちは「日本庭園」におじゃました。
昨日の雨で緑がとても青々として目に気持ちよかった。
お目当てはこちらの花しょうぶ園、なんか見たような感じと思っていたら明治神宮の菖蒲園に地形が似ているところで始めたらしい、なるほどだった。
いろんな色の花しょうぶがあるがやはりこの紫がいちばん好きだ。雨の雫か朝露かしっとり濡れているのはとても情緒があって良い。
7分咲きということでまだまだ楽しめそうですね。
そばには青やピンクのアジサイもたくさん咲いてます、盛りの時期はとても素敵でしょうね。
花しょうぶや石楠花(しゃくなげ)などを楽しんだあとはとなりの「匠の村」へ。
その中の「彩焔窯」さんへおじゃました。
お目当ては“陶印”、名前などを自分で彫って焼いてもらうという20~30分くらいの体験ができる。
年賀状などに押せる「落款」のように使え楽しいですね、けっこう性格が出るそうです(笑)。
焼き上がって送られてくるのが楽しみ、一人800円弱(送料込み)で楽しめおすすめ。
広い園内を陶印作り体験をしながら歩きお昼時間となったので一路沼津を目指します。
せっかくなので美味しい魚をいただきます。
平日(月曜)といえどけっこうな混雑、幸い待ち時間なく座れました。
妻は近海物のにぎり寿し、私は数限定の“丸天丼(写真手前)”。
けっこうでかい丼にこれでもかというくらい寿司ネタがのってます、うまい!
もちろん名物しらすに桜エビも入ってます、これで1,575円は安いかな。
美味しいお昼ご飯のあとは腹ごなしに「水門びゅうお」を見てきました。
東海地震などによる津波に備え水門が閉じられるということらしい、2階の展望所は見学ができるようになっている。
展望所からはとても良い眺めだ、さすがに雲が多く相模湾も遠目が利かない。
数カ所少し窓が開けられておりとても気持ちの良い風が吹き込んでくる、相模湾に沈む夕陽などここから見たら素敵でしょうねえ。
けっこう風が強く、近くを飛んでいたトビ?など風に向かっている時はほとんど静止状態。
きれいに写真に収まった、カッコイイです。
この方角に大きく富士山が見えるはずなのですが、残念ながらこの日は低い雲で最後まで拝めませんでした。
海からの風に乗ってくるいい香りを楽しみながら午後2時過ぎ沼津IC.へ向け帰路についた。
いつものようにあちこち見ることもなく今回はゆっくりと修善寺中心の温泉ドライブを楽しめ、そして傘も差すことなく(妻の晴れ女の効用?)しっとりした修善寺散策もできいい旅でした。
コメント--------これより以下のコメントは、2013年5月30日以前に-----------
あなたのブログにコメント投稿されたものです。- ごっち [2011年6月19日 7:33]
- 穏やかでよい旅をされましたねー。
1泊2日でたくさん思い出をつくられて。うらやましいです。
ところでお写真とてもお上手ですね。花しょうぶの遠景があるかと思えば、とんびの飛行写真まで。センスですかねえ。
- ジェスロ・タック [2011年6月19日 10:32]
- >ごっちさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。
今更ながら“良い温泉”を追っかけてドライブしておりますが、やはり良質な温泉は裏切りませんので楽しませてもらってます。
また写真はまだまだ下手の横好きで、どちらかといえば「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」で撮ってます(笑)。
ですからお褒めの言葉をいただけるととてもうれしいです。
ぜひまた遊びにいらして下さい、ありがとうございます。
- toritezza [2011年6月19日 17:04]
- こんにちは。
1泊2日の温泉旅行、いいですね~。ただ、天気がいまいちでしたがそれでも風情がありましたね。
特にほたる、見ることができてよかったです。写真もとてもきれいです。ぜひ生で見たいものです。
- ジェスロ・タック [2011年6月19日 23:09]
- >toritezzaさん、こんばんは♪
やはり温泉はいいですよねえ。
それにホタル!感激しました、写真も撮れて良かったです。
撮ったこと無かったのでダメもと気分だったのですが・・・。
ジメジメはしょうがない季節ですが、“小雨の修善寺”小京都は少し大げさですがなかなか情緒がありました。