いよいよ日曜日、天気良し。
α7IIIに「smc Pentax M 135mm F3.5」を付けてCobbyと散歩に出ます。このレンズフードが引き出し式になっているんですが、ほんの気休め程度の役割しか果たしていない感じです。
先端を引っ張ると2cm位出てきますが、やはり心もとないですね...49mmねじ込み式のフードでも探しますかね。
さてきょうは梅でこのレンズのテストするつもりで出たんですが、なんと日当たりの良い場所で河津桜がすでに咲きだしていました・・・びっくりです。まずはご近所の庭の梅から順番にどんな画が出てきているのか見ていきます...
[ご近所の庭の梅 #1]
けっこう繊細な描写もできるみたいです、この細い枝などの質感などいいですね。近接した背景の枝などはちょっとうるさいですが、まあ良くも悪くもなく普通ですかね。
[ご近所の庭の梅 #2]
空を背景にどんなレンズでもそこそこ綺麗に撮れそうなアングルですが、気になったのは空の色ですね。あまり空の青がきれいに出てくれません、ちょっと残念です。RAWによる現像はいつものとおりで、ホワイトバランスの確認から明度・コントラスト関係を好みに調整してます。
下鶴馬氷川神社では極端な後ボケと前ボケのテストを...
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まあ変な癖みたいなのはないようです。それでも最短撮影距離が1.5mというレンズは初めてです・・・寄れませんねえ(笑)。ちょっとアングルを決めるのに戸惑います、慣れるまで少し時間かかりそうです。
途中で遠景も撮ってみたんですが、まあ普通...なんとも面白くない普通です。景色にはあまり向いていないというのは遠からずあたっているようです ^^;)。
[来迎寺の観音様]
まあ現像時にピクチャーコントロールなどを駆使すればそれなりにいじれますが、ニュートラルで撮って出てくるRAW画像の空はまあこんなもんです。現像時にこの辺で「このレンズの空の色は・・・」と感じたので後半は「カメラ景色」にしたりと少しいじっているものもあります。
[小さな公園脇の花 #1]
このくらいの小さめの花だとアングル決めるの大変です(笑)。出来上がりはスポットあたっているように仕上げましたが、けっこういじってます。せめてAi Micro-Nikkor 105mm F2.8Sくらい寄れると切り撮りが楽なんですが...
[小さな公園脇の花 #2]
こうしたアングルではかえって標準レンズのほうがいいかもです。でもこうした場合の色はとても素直できれいに出ています。
そして咲き始めていた...
[河津桜 #1]
河津桜は土手の低いところに植えてあるので花の位置が近いのは良いのですが、まあこの写真は土手の斜面に仰向けに寝るようにして撮りました1.5mはきつい(笑)。
[河津桜 #2]
こうして見るとSuper-Takmarとまではいかないですがボケは汚くならずそこそこですね、色の出方も河津桜らしい濃い目のピンクがしっかり出ています。
さて本命の山崎公園へ...
[山崎公園の梅 #1]
紅梅はあまり状態の良い花が少なくて背景に使うくらいした撮ってないのですが、こういう光の使い方をすると先の梅の細い枝同様に繊細というか爽やかさを感じる写りをしてくれます。
[山崎公園の梅 #2]
このレンズ一番の関心した描写がこの太陽に背を向けた梅の花びらの美しさです。質感がとても良くて少し湿り気を感じさせるような感触というか・・・きょうは直射光が多かったので、この写りを目にすると自然光の下で撮りたくなりますね^^。
[山崎公園の梅 #3]
こうした色も含めメリハリのある画は「カメラ景色」にしたりといじってます、そこそこ見れますよね。
[山崎公園の梅 #4]
いじりだすと止まりません(笑)。
日陰で暗くなった背中合わせに咲く梅が面白くて撮ったものですが、撮って出しはとても見られませんが花を明るく持ち上げてハイライトの彩度(緑)を木があまり不自然に変色しないよう注意して調整してます・・・そういう意味では遊べます(笑)。
[山崎公園の梅 #5]
こちらはまさに『ボケ』と遊ぶ一枚です。こうした小さな花一輪とぼけを絡めるのは難しいですね、それを痛感するのが次の一枚です^^。
[山崎公園の梅 #6]
Ai Micro-Nikkor 105mm F2.8S付けていたら「しめた!」と思うであろうシチュエーションです。先端の花を切り撮りたいのですが、最短ですととても中途半端なアングルになってしまい面白くないので下がって画面構成しました・・・とても悔しい一枚です(笑)。
[山崎公園の梅 #7]
山崎公園の梅の最後はこの一枚。最短撮影距離で撮ってます、紅梅のきれいなボケとのコラボです・・・これは少々訓練が必要ですね、寄れなければどう切り撮るかこの<M 135/3.5>のために「構図の訓練」再びです(笑)。
[ケアセンターの梅 #1]
こちらはいつも花がたくさん咲いてくれる梅の木です、まだ本番ではないのですがすでに花はご覧のようにわんさか咲いていました・・・まあ無難な一枚です。
[ケアセンターの梅 #2]
ひとたび裏へ回るとこれです、梅一輪一輪が素敵に描写されます。
そして...
[ケアセンターの梅 #3]
これがニュートラルで撮ったRAW画像ほぼそのままです。うまく光を捉えるとこれですね。質感描写も素晴らしく手を加える気が起きませんでした。直射光でも反段絞ったf/4くらいで使い方次第というところでしょうか。この一枚は本日の大きな収穫です。
そして最後は番外編...
[畑の真ん中の梅 #1]
これがまた白梅なのかどうか分かりづらい色なんです、少し黄色みを帯びて日も傾きかけてきてますのでよけい黄色く見えますね。メリハリは現像で出しました・・・でも素材としては良いみたいです。
[畑の真ん中の梅 #2]
やはり黄色いですね、ツボミの一つ一つにメリハリがある色合いです。
この梅の横で作業をしていたお百姓さんがとても画になりそうだったのでシャッター切らせていただいたものが...
同じPentaxのSuper-Takmarと比べると空はいまひとつですが、特徴的な木と赤いセーターがアクセント・・・いいバランスです^^。
そしてこれが開放でのこのレンズのボケ加減です...
単純な話で<ボケ量=焦点距離÷F値>というものがあります。このレンズの場合はこの計算でいくと約38.6ですね、そして下の画像がSP AF90mm F2.8 Di MACRO 1:1のものですが、こちらは約32.1なんですがこの違いです。
ピント位置までの距離が少し違いすぎるので(なにしろ寄れますので:笑)だいぶボケている感じですが、本来こちらのほうがボケ量は少ないのにかなりボケる感じですよね。奥のフェンスの消え入る状況と白いボケ幅がとても大きいです。今度同じ距離感で撮ってみたいものです^^。
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まあボケなどに変な癖などはないのですが、この最短撮影距離1.5mmを乗り切るには少し時間がかかりそうです。でも美味しいところもすでにいくつか見つけましたのでまずはそこから攻めていこうかと思います。
そうそうこのレンズの現像時気になったのはけっこうパープルフリンジが出ます、ソフトで消えますが気になりますね。でもそれくらいです。同じようなレンズが何本もあってもしょうがないですが、こうしてまた悩むレンズが増えてくれるのは大歓迎です(笑)。
しばらくは精進しましょう...
※ カメラ : α7III
レンズ : smc Pentax M 135mm F3.5