5月10日、奥多摩湖畔15kmのウォーキングへ挑戦。
世の中ゴールデンウィークの10日間休み無しの仕事だった。
GW明けに予定していた奥多摩湖行きをやっときた休みの10日(月)に決行した。
朝5:30自宅を出発、車も少なく7時過ぎには湖畔の「水と緑のふれあい館」へ到着。
下の図は小河内ダム側の案内図だが、私は駐車場に車を置きまずは7:48のバスで小河内神社へ向かった。
すぐに小河内ダム側から歩いても良かったのだが、ペースがわからず、小河内神社から乗るバスが1時間に1本あるかないかなので安心してマイペースで歩ける逆コースをとった。
駐車場で用意した軽い朝食をとり、準備をして時間ぴったりに来たバスに乗り込んだ。
バスに乗ること20分弱くらいで到着、時刻は8:03 こから約15kmのウォーキングだ。
バス停の先に見えるドラム缶橋(現在は発泡スチロール製らしい)をガタンガタン音を立てて渡り、広い湖面の上で一人楽しんで来た。
変化のある道を歩いて行く…。
新緑がとても目に鮮やかに映る、とても気持ちがよい。
この道の途中で2匹の「ニホンリス」と出会った。
はじめは真っ茶色で、遠目に鳥かと思いカメラを構えたがどうも違う、
みるみる大きな尻尾を振りながら木の上に登って隠れてしまった。
とてもかわいいリスだった。
東京とは思えない自然を感じながらゆっくり歩を進めると、40分ほどで開けた先にビジターセンターが見えてきた。
(すてきな入江のような場所の左上に屋根が見える)
きれいなツツジがたくさん石垣に咲いてそれはみごとだった。
平日の朝のせいか人影はなく、とても静か。
軒先で一服させてもらい、小休止のあといよいよ「いこいの路」へ…。
センター裏側のレストランの前はこんなきれいな芝の広場とすてきな入江が控えている。
これから暖かくなると子供たちのいい遊び場になりそう。
その横にいこいの路のスタート地点がある。
ここから12kmのコースを進んでいくのである、時刻はちょうど午前9時。
スタート時しばらくはウグイスなど野鳥のさえずりを聞きながら気持ち良い滑り出し。
景色も新鮮、こんな画になる場所もしばしば…。
そしてこれが200m毎に距離を示す標柱、逆コースなのでダムへの残り距離数になる。
40分くらい進んだところで空気が変わった、というかとてもいい匂いがしてきた。
なんとも言いようのない匂いで、少し甘いようないい気分になる匂いだ。
目にした木の名前を記すプレートを撮ったが、この木ではない(笑)。
このあとしばらくこの匂いの中を歩くことに…、とても気持ちがよい。
このあたりから周りが静かになる。
自分の足音しか聞こえない静寂の中、崖下の方から枯れ葉を分け進む音で驚く。
ふと見るとキツネかと思える動物が、写真中央で見つけ撮ったものがこれ。
よく見るとその動物はすでに左上の道に抜けていた。
拡大してみると、なんと「テン」であった。
あのきれいなフサフサした尻尾は今も脳裏に残っている。
テンを見るのも初めてだが、こうした自然の中で出会えるなんてやはり最高だ。
あの匂いと「テン」、何か関係あるのだろうか…。
とにかく静かな中、ずっと一人で歩いていると少し心細くなってくる。
コースは湖畔の道のため、絶えず左に湖で右が山。
狭い道では踏み外すと湖面に真っ逆さまだ、落ちても誰も気付かないだろうなあ…。
コース半分を迎えるころ休憩にちょうどいい四阿やトイレがある「いこいの広場」に着いた。
少し視界も開け、湖を展望できる場所だ、太陽も出て水分補給・トイレとしばしの小休止。
地面にはあちこちにとてもきれいなタンポポがたくさん生えている。
茎が異様に短いのが特徴だが、それにしてもどのタンポポも非常にきれい!驚きだ。
そんななか少し大きめのタンポポにとても小さなバッタの赤ちゃん(?)がとまっていた。
カメラを向けると少しビクッとしたのには笑ったが、こんなの見たのは初めてだ。
妻に湖の写真を携帯でメールしてあげ、後半のスタートを切った。
とにかく緑がきれいだ、緑、緑そしてまた湖面も緑。
ただこのコースの難点は距離が長いのは良しとしても、景色に問題が…。
常に左に見える湖の展望が良くないこと、樹木に阻まれスッキリ見えるところが少ないのだ。
中盤から後半にかけて少し飽きてくる。
そうしたなかでの救いが8ヶ所ほどある沢の存在だ。
飲みはしなかったが、とても冷たくきれいな水がいい音を立てて流れている様は癒される。
下の写真はコース後半の最後の沢で、とてもいい景色と雰囲気だった。
この沢が一番形が整っているというか見ていて気持ちのいい沢で、また野鳥のさえずりが辺り一面に響いており、思わずムービーで残してみた。
この時期随所にツツジが見られ、特にこの最後の方はこんな3色のそろい踏みも見られる。
いやはやお見事。
とてもきれいな淡いピンクのツツジもあり、とても目を楽しませてくれる。
コース終盤で小河内ダムから歩いてきたグループにようやく出会えた、思わず挨拶に力が入ってしまう(笑)。
残り2kmを切るころからやっと湖を楽しみながら歩けるようになる。
やはりどうせ12kmも歩くのならこうした景色を見ながら歩きたいものである。
緑の湖面の微妙な変化も楽しみたいしね。
広々とした奥多摩湖はやはり素晴らしい景色だ。
しかしこの辺まで歩いてくるとさすがに足の運びが悪くなってきた。
これまでの眺望を考えると先にバスで行き、車に向かって帰るしかないという選択は正解のような気がする。
車から歩き始めていたら、途中で引き返していたかもしれない…。
そうしたら「ニホンリス」にも「テン」にも会えず不思議な匂いも嗅ぐことはできなかったのだから。
いよいよダムの取水口も見えてきてゴールも間近。
湖面の表情がとてもすてきな奥多摩湖だ。
こちらがゴール(逆コースだが)。
小河内神社バス停からここまでゆっくり歩くこと4時間半、よく歩いたものだ。
なぜか多少右足に疲れは感じるものの、気分は上々というところ。
せっかくなので小河内ダムの展望塔に行ってみた。
3階の窓から見た湖の反対側、緑と渓流がとてもきれいだ。
ここからも渓流沿いに「むかし道」というコースがあるらしい。
機会があったら挑戦してみたいものだ…。
疲れのせいか,歳のせいか午後1時になろうかというところだがそれほど空腹感がない。
まずは車に戻り、汗をかいたので下着とシャツを着替えリフレッシュ、
そしてあれだけ歩いてきたのだからと近くの「水と緑のふれあい館」へ昼食をとりに…。
こちらの「カタクリの花」というレストランで、カレーなら食欲も出るだろうとカツカレーをいただいてきた。
ボリュームがあり、結構美味しかったが、せっかくいただくならヤマメやニジマスを使った郷土料理などの方がおすすめだろう。
お昼をいただいて一息ついたのち、午後1時半ころ早めに帰路についた。
若干コースに不満はあったが、全体としては気分のいいウォーキングだった。
次はもう少しトレーニングを積んで、多少アップダウンのあるトレッキングに挑戦したいものだ。