with my Cobby

趣味の写真・カメラを中心にした雑記、愛犬Cobbyとの散歩撮を中心にオールドレンズ記事もプラスしてアップしています。

いま再びの「Distagon T* 1.4/35 ZF.2」の話...

2023年08月09日 | 00. 愛用カメラ機材

随分と前になるが風景をほとんど撮らなくなって手放してしまったレンズがある。

空を撮れば光芒などを見たままの空気感で、水を撮れば質感豊かに素敵な情緒をも添えて、そして木々(緑)を撮れば素晴らしい立体感・臨場感を描写してくれたレンズでした。

ここ最近までに東独製(Jena)を含めZeissレンズが少し集まってみるとそうした素敵な資質を持ったこのレンズが懐かしくなり再び手にすることとなりました^^;)。

Distagon T* 1.4/35 ZF.2

<Carl Zeiss Distagon T* 1.4/35 ZF.2>

光学系構成 : 9群11枚
焦点距離 : 35mm
最短撮影距離 : 0.3m
絞り羽根枚数 : 9枚
F値 : f/1.4~f/16
フィルター径 : 72mm
マウント : Nikon Fマウント
重量 : 830g

Distagon T* 1.4/35 ZF.2

現在ではSONYのミラーレス「α7S」そして「α7IV」が中心ですから[SONY・Zeiss]の「Distagon T* FE 35mm F1.4 ZA」と随分と比較して...中古相場ではほぼ同価格帯だしSONYはAFも効くし、かつ200g軽いので...悩んだのですが、やはりレフ機の師匠D700でも使いたくて写真のCOSINA製に決めました。

なのでα7シリーズで使うときは上の写真のようにアダプターをかませるためより重たくAFも無しとなりますが、MF(マニュアルフォーカス)が大好きな私としては支障なしなんです...このZeissクラスになると「Zeiss Loxia 2/50」同様にファインダーがとても見やすくピントの山もつかみやすいですからね(笑)。

再び手にしてみればレンズと金属の塊のようでズッシリときますし、ピントリングの相変わらずのシルキーな回し心地は最高でまさに所有欲を満たしてくれるレンズですよねえ。

今回はそんなレンズを久しぶりに師匠D700に付けてCobbyとの散歩撮で使ってその[味」を確認してみました...

 

Distagon T* 1.4/35 ZF.2

建物の背景に太陽が沈みかけている一枚ですが、その建物の年季の入った様子を質感豊かに描写して35mmらしい適度なパースペクティブを感じさせてくれます...絞った一枚ですが詳細に見ても随所に光る立体感はさすがです。

建物を囲む緑などは実際よりグレードが上がったかのような描写で驚きます(笑)。

Distagon T* 1.4/35 ZF.2

そして開放の一枚です...近場のグランドゴルフを楽しむご老人たちがこさえたにわかカラス除けのようですが、錆びた器具などと合わさりまさに「アート」に昇華させてしまったような描写^^。

この色といい空気といい最高なんですが、これが果たして「α7S」「α7IV」でどのように出るのか今から楽しみになってきます。

Distagon T* 1.4/35 ZF.2

そしてCobbyです。

このレンズとD700 ではかつて撮ったCobbyの素敵な画像がたくさんあります。この<f/2~f/2.8>という絞りが彼を撮る時のスイートスポットで背景(距離)によって使い分けていました。

ボケがとてもいいんですよねえ、柔らかく気持ち良い自然な背景から素敵な立体感を醸してCobbyが浮き上がります。

Distagon T* 1.4/35 ZF.2

そして今回久しぶりに使ったCobbyでの開放がめっけもんでした(笑)。

日が沈む直前くらいのほぼ真横から当たる西日を受けてCobbyも木々も素敵なオレンジ色が加わっています。そんな状況をDistagonの開放が素晴らしい一枚をプレゼントしてくれました。
被写体Cobbyまでの距離も良かったですね、渋い臨場感も素敵なら背景の大木、そしてその奥にかけてのボケの中に素晴らしい臨場感を感じさせてくれるような空間描写をしてきます。

「Distagon T* 1.4/35 ZF.2」の開放...やりますね(笑)。

いかがでしたでしょうか...今回は久しぶりにリゲットした素敵な色とコントラストを得られるCarl Zeissレンズの話題でした...^^。

撮影機材:

Nikon D700

Carl Zeiss Distagon T* 1.4/35 ZF.2