おかえりなさい!60mmマクロ 「Ai AF Micro-Nikkor 60mm F2.8D」
かなり前に新型のGレンズの下取りに出してしまったものだ。Gレンズも写りは良かったのだがFX及びDXを使っているときでもその出番を「Tamron 90mm マクロ(いわゆるタムキュー)」に奪われてしまい結局GレンズもDistagon T*1.4/35購入時の下取りになってしまった経緯がある。Ai AF Micro-Nikkor 60mm F2.8DはD300s使用時にとてもお世話になったレンズで(やはり35mm換算90mm相当)、当然のように花を撮る楽しさを教えてもらったレンズだ。
(2013/04/13:D300s) | (2014/04/19:D700) |
ライティングを含め物撮りなどが面白くなってきた状況であの質感描写が得意な60mmマクロ(Dタイプ)への郷愁がふつふつと湧いてきたのである(笑)。
確かに「Ai Micro-Nikkor 55mm F2.8S」もシャープで質感描写もとても良いレンズではあるが、画角だけでなく描画については微妙に違って(言葉では難しいが)細部に亘って緻密に、そしてより立体感を増した写りをしてくれる感じだ。
何気ない風景・スナップでもそのあたりがはっきり出てくると思う…
(下の写真はすべてα7II使用)
コスモスの種を集める男性もそしてその背景の住宅もしっかりと描いてくれる。
毎年きれいな白い花を披露するハナミズキのある家だ、雰囲気の良い窓との距離感もとてもしっかりと描写してくれます。
午後遅く傾いた陽の光の雰囲気もしっかり捕らえてます、この葉の質感と色具合もとても好きですねえ。
そしてマクロレンズお得意のシチュエーションでは実力をいかんなく発揮してくれます。
とても小さな花のシベや花びらの質感もとても良いです。α7IIとの相性も良い感じですね。
(α7IIでの)色の出方もしっかり私の思った通り素直に出てくれて私の好みです、ボケ方もタムキューほどの柔らかさはなくどちらかと言うと男性的?、でも嫌味のない素直なタッチだと思います。最初に使ったときから感じていたのだが、このレンズ金属を撮った時の質感が最高でそれ故に『男性的』というイメージを持っていたのかもしれません。
そして金属を撮ったらまさにピカイチという実感に嘘はなかったですね、Heliar 40mm を撮ったものですがみごとな描写です。シルバーの金属の質感といい黒のアルミのキャップなど手触りまで伝わってきそうです(この写真を含め最近の物撮りはすべてグレーカードを使用していますが、効果絶大ですね。RAW現像がとても楽で重宝しております)。
D700・α7IIどちらのカメラでもイメージをしっかり画にしてくれて頼り甲斐のあるレンズになりそうです。