2009年3月30日のドライブは小江戸・川越に・・・。
そろそろ桜も見られるかなとお花見気分で妻と四女と3人で出かけた。
家からほぼ道なりで約12㎞走るともうそこは喜多院。
我ながらびっくり、家の前の道が喜多院に一直線だったのだ。
広い駐車場に車をとめて(3時間500円)、いざ喜多院へ・・・。
いきなり境内の桜、桜、桜である。
ここのところの寒の戻りでまだ3~4分咲き止まりであった。
ちょっとまだ寂しいが、天気も良く結構楽しめた。
お参りを済ませ、二重の塔(多宝塔)を見ながらお目当ての書院拝観に。
素晴らしかったのが江戸城紅葉山(皇居)から移築された客殿、書院の入り口と
建物の中の庭にあるしだれ桜である。
すでに見頃の咲き具合、そしてこちらが庭の一本。
外の喧噪とは別世界の穏やかな縁側の日だまりで見るきれいなしだれ桜、癒されますね。
また奥の枯山水もずいぶんと趣がありました、「小堀遠州流枯山水書院式曲水の庭園」というらしい。
「家光誕生の間」や「春日局化粧の間」などひんやりとした屋内をゆっくりと見学して廻った。
この庭の景色は四季折々楽しめそうで、また秋の紅葉時期には来てみたいところ。
近くの中院は帰りの楽しみにとっておき、時の鐘のある蔵通りを目指して出発。
途中通ったのが「大正浪漫夢通り」。
なるほどそれらしき雰囲気はあるが、「多少」程度か?
まあきれいな商店街なので良しとするか・・・。
その名の通り感じの良いカフェもありました、シマノコーヒー「大正館」。
そして通りを抜けるといよいよ「蔵通り」の始まりである。
平日(月曜)の昼時だが結構人が出ていて驚いた、となり町の感覚なのだが
なんとも「観光地」のよう。
そういえば浜木綿子・左とん平コンビのドラマなどでも舞台になって全国区なのかな。
全国区といえばここ小江戸川越を舞台にNHKの連続ドラマ「つばさ」も始まったばかり、
またまた観光名所となるのでしょうか・・・。
などと話しながら歩いていたら着きました「時の鐘」に。
こうしたアングルで見ているといかにも「小江戸」という感じ。
情緒ありますね、人は多いけど。
鐘の下で記念写真を撮って、見上げるとまた良い景色・・・。
青い空にそびえ立つ「時の鐘」、現在は上にあがらず自動で鐘を突いているそうだ。
午前6時、正午、午後3時、午後6時と一日四回鳴らすとか。
ここまで来てもうすぐお昼、人気のうどん屋さんへと向かいます、歩いてすぐの場所。
うんとん処「春夏秋冬」です。
まだできて日が浅いのかずいぶん建物がきれいでした。
天井も高く落ち着いた雰囲気です。
こちらでは三人で「かき揚げめん(1,050円)」をいただきました。
私はそれにおすすめの「角煮丼(210円)」をつけて、妻は黒米のご飯つき(+105円)を。
左の角煮丼もしっかり味が付いていて柔らかで美味しかったが、横のかき揚げがボリューム満点でご当地名産さつま芋はもちろん、イカ・エビに加え玉ねぎ・にんじん・三つ葉など野菜もたっぷり。
うどんも適度なコシがあり、ヘルシーな黒米ご飯と相まってこの昼食は大満足でした。
美味しいお昼のあとは菓子屋横丁へ。
こうした街角にある標識にも味があります。
横丁の名に恥じない小規模な街区でした(笑)。
こちらはすぐ手前の「うなぎっ子」前、私の子供の頃にはどこにもこんな側溝があって、
きれいな水の中ミジンコなどがいっぱいいましたよね。
そしてこのこぢんまりした一角が菓子屋横丁、
狭い路地に数店舗が店先に所狭しと駄菓子などを並べています。
昔懐かしいお菓子の数々・・・。
そして川越ならではの芋を使ったお菓子もたくさん・・・。
妻は懐かしい金魚の形の甘いせんべいを、私はこちらのジャンボふ菓子を購入。
贅沢にも黒糖を使った一番高い左の400円のを一本ゲット(笑)。
このあと妻と私でずっとこのでかいお菓子を抱えて川越の町を歩くことに・・・。
横丁を出てから蔵通りをいろんなお店(店構え)を楽しみながら歩きます。
こちらは「亀屋」、亀どらを買おうか迷いながら見物です。
こちらがNHK連続ドラマの舞台となっている「陶舗やまわ」、陶器やガラス製品を扱っているのですが、ドラマでは外を飾って和菓子屋さんに見立てているようです。
天皇皇后両陛下も訪れたという店内には普段使いの器から作家さんの名品まで色々あります。
陶器などはきれいな色使いとか手触りとか見ているだけでも楽しいですね。
そしてお土産に決定したのが“いも恋”の「右門」。
甘さを抑えた粒あんとガッツリ入ったお芋の美味しそうな誘惑に負けました。
レンジで温めてから食べましたがほんとに美味しかった(1個160円)。
まわりの山芋と餅米を使った生地のもちっとした食感も懐かしくもありおすすめです。
お土産も決まり、そろそろ3時のお茶かな(笑)。
ってことで中院を目指しながら、クレアモールにある甘味処「あかりや」へ。
昔ながらの甘みの店という感じで好感が持てます。
こちらでは妻が通年メニューの「和パフェ(650円)」を。
娘が季節限定の「苺の和パフェ(700円)」を頼みました。
私は白玉ぜんざい(480円)と珈琲(390円)を・・・、
それにあかりやさんのウェブで掲載されていたクイズに答えて抹茶をサービスしてもらいました。
(サービスの抹茶:ちゃんとメニューにあるものですよ)
「小江戸オリエンテーリング」というクイズなのですがこれが非常にマニアックで難問でした。
全部で6問ですが、例えば「氷川神社本殿の見事な彫り物に描かれた江戸時代の職人といえば何の職業か」等々・・・。
ちゃんとチェックして判を押して返してくれます(律儀です)。
さあ美味しいティータイムが済むと最後の訪問地「中院です」。
川越総合高校の前にあり、こちらも桜が楽しめます。
こちらにもしだれ桜がありました、近すぎて見上げる感じです。
庭はそれほど広くなくすぐにひとまわりしてしまいます。
喜多院ほどゆっくり見たわけではないのですが、あっけなく終了。
脇の駐車場の桜の方ががかえって見事に咲いておりました。
まあ最後に見事な咲きっぷりの桜が見られてラッキーでした。
ここからお隣の喜多院までゆっくり散歩しながら駐車場へ戻り帰路につきました。
近場の小江戸川越散策でしたが、こんなにお手軽に観光気分が味わえるとは思ってなかったので満足度は高かったですね。
まさに灯台もと暗しでした。