福岡市近郊の状況です。
FM福岡・NHKFMくらいしかFM放送局がなかった時代は、我が家からだと西向きに八木アンテナ(5素子)を向けていれば、良い受信状況でFM放送を楽しめていた。
【送信所】
・FM福岡:福岡市中央区小笹の鴻巣山(3KW)
・NHKFM:福岡市早良区福岡タワー(3KW)
その後、LOVEFMやCROSSFMが開局したので、状況は変化した。
【送信所】
・LOVEFM:九千部山(佐賀県鳥栖市と福岡県筑紫野市にまたがる山)(1KW)
・CROSSFM:福岡市早良区福岡タワー(3KW)
CROSSFMは福岡タワーなので、アンテナ調整は不要だが、LOVEFMが90度ずれた九千部山に開局したので、アンテナのサイドになってしまい、電界強度がいまいち上がらない。
コミュニティFM局として、天神FMと百道にFMMiMIが開局したが、FMMiMiは不祥事があり廃局した。天神FMは放送を行っていますが、我が家では弱くて視聴困難です。FMMiMiは、宗教がらみの番組があったり、怪しさ大爆発だった。さらに金融関係でも問題を起こし、事業継続が出来なくなったようです。FMMiMiでググると、いろいろと出てきます。
地上アナログTVの終焉とともに、拡張FM帯(90MHz台)に既存のAM局が開設しました。
【送信所】
・KBCラジオ:九千部山(1KW)
・RKBラジオ: 同上
西向けの局3局、南向けの局3局になりました。
NBC(長崎放送)の鳥栖中継局が開局しました。(NBCは、長崎と佐賀をサービスエリアとしている)
【送信所】
・NBCラジオ鳥栖中継所:佐賀県鳥栖市(20W)
我が家は、サービスエリア外だが、アンテナ面が北向きにもあるようなので、弱いながらも受信可。電波が弱くなると、「ステレオ」表示が消え、モノラルに自動で切り替わります。
これで、西向けの局3、南向けの局4になりました。FM放送は、全部で7局聞くことができます。我が家のアンテナが向いていない九千部山の中継局は、いまいち電界強度が上がりませんが、ある一定以上の強さがあれば、ステレオで聞けるので良しとしていました。
こないだ、RKBに周波数を合わせたらステレオ表示にならず、ばさばさノイズがひどい状況になりました。KBCはステレオでノイズもなく聞こえています。
初めに、自分のアンテナまわりを疑いました。FM用のアンテナは20年以上もたつので、錆が激しく出ています。取付金具はぼろぼろで、ねじを回すのも大変そうです。給電部を開けてみたところ、劣化はしていますが線は切れてはいません。
FMアンテナの出力は、VHF(FM)/UHFのブースター付き混合器に入れています。FM帯は、SWによりカットするかスルーするか選択できる優れものです。こちらもケースは劣化が激しく、コイルなどは発錆しているのが確認できます。ケミコンが使われているので過酷な設置状況では、これも劣化が懸念されます。VHFのTV放送が終わったいま、このようなV/UHF混合+ブースターという機種は絶滅したので、新規に購入することはできません。
アンテナ系統は劣化しているものの、壊滅的状況ではなさそうです。ケーブル系統も調べましたが、特段大きな問題はありません。しかし、じわーっとアンテナ+ブースターが劣化しており、弱いFM局に影響が出始めているようです。
電界強度を見たいのですが、昨今のFMチューナーはレベルメーター(Sメーター)がついていません。パソコンのUSBに接続するチューナーも、Sメーターはありません。
いろいろと考えましたが、以前USBドングルのワンセグチューナーを広帯域受信機に改造したことを思い出しました。
↓改造記事
https://blog.goo.ne.jp/jf1vxb/e/aef31c0ae062cfa6f3cf2bbd61e2752b
拡張FM帯の、KBCとRKBラジオの電界をみてみましょう。
・KBC:-32dB
・RKB:-42dB
あきらかにもRKBラジオの電界強度が低すぎます。これでは、ステレオではノイズをかみます。
FM福岡をみてみると、-8dBと良好です。右に見えているのはNHKFMで、これも強力です。
【考察】
・FMアンテナとブースターには劣化がみられるが、まだ使えるだろう。
・FM福岡とNHKFMの電界強度は十分なので、アンテナのサイドなっている局に影響が大きく出ている。
・南西にアンテナを向け直し、いいとこどりをしようかな。
取付金具にCRC556を吹きかけて、ペンチで力任せに回したら、なんとか緩みました。
【方向調整後】
・一番の懸案であった、RKBのバサバサノイズは解消した。
-42dB⇒-18dBに大幅アップ
・FM福岡
-8dB⇒-20dBに大幅ダウンしたが、ノイズをかむほどではない。
・NBC鳥栖中継所
-39dB⇒-40dBあまり変わらず。
・十分に聞こえていたCROSSFMがノイズをかむようになった。この局は、福岡タワーで3KWの出力で放送しています。同じところから送信しているNHKFMも弱くはなりましたが、ノイズをかむほどではありません。
↓電界強度が低下したFM福岡
【CROSSFM対策】
CROSSFMは福岡では福岡タワーですが、北九州は八幡東区の皿倉山に送信所があります。我が家から北九州方面は山があり、見通しはありません。ためしに皿倉山局を受信したところ、なんと福岡タワーより強く受信できます。見通し無し、さらにアンテナもバック(完全にバックではない)になるのに、ステレオで受信できます。ちょうどアンテナのサイドローブの甘いところで受信しているのかもしれません。
【結論】
・最初はFM局が少なく、ビームを絞ってマルチパスの影響を排除し、いい音でFM放送を楽しみたいと思ったが、時代が変わりFM多局化時代になったら、そうもいかなくなった。
・FMの5素子アンテナは、ビームパターンがシャープであり、あちこちに送信所がある場合、使いづらい。
・アンテナをモーターで回せれば理想だが、設置場所・金銭的にそうは容易にできないので、2~3素子くらいの八木の方が使い勝手がいいかも。
・現状の設備で楽しむなら、アンテナを中間方向に向けて、どれもそこそこ受信できるのが妥協点と思います。しかしながら中途半端で、どこの局にも向いていないアンテナは、マルチパスの影響を受ける恐れが高く、あまりいい状態とはいえません。(そこそこ使えているから、いいか)
【その他】
ア〇ゾンなどのネット通販では、中華製の格安FMアンテナが売られています。海外製品だと、対応周波数が87.5~108MHzとなっているものが多く、日本のFM帯(76~95MHz)には完全には一致していません。(特に低い周波数で、ゲインが低下する)それでも、強電界地区では使える場合が多いのですが、日本メーカーのアンテナを使う方が無難です。
--------------------------------------------------------
追記
CROSSFMですが、北九州皿倉山からの電波はマルチパスがあり、音質が劣化します。5素子アンテナを少しだけ西に戻して、福岡タワーからの電波を受信することにしました。少し戻しただけで、タワーからの電波は良好になり、皿倉山の電波はノイズをかむほど減衰します。かなり、ビームパターンがシャープなことが分かります。CROSSFMが改善し、その他の局も極端な劣化はみられないので、これにて調整完了とします。
FM福岡・NHKFMくらいしかFM放送局がなかった時代は、我が家からだと西向きに八木アンテナ(5素子)を向けていれば、良い受信状況でFM放送を楽しめていた。
【送信所】
・FM福岡:福岡市中央区小笹の鴻巣山(3KW)
・NHKFM:福岡市早良区福岡タワー(3KW)
その後、LOVEFMやCROSSFMが開局したので、状況は変化した。
【送信所】
・LOVEFM:九千部山(佐賀県鳥栖市と福岡県筑紫野市にまたがる山)(1KW)
・CROSSFM:福岡市早良区福岡タワー(3KW)
CROSSFMは福岡タワーなので、アンテナ調整は不要だが、LOVEFMが90度ずれた九千部山に開局したので、アンテナのサイドになってしまい、電界強度がいまいち上がらない。
コミュニティFM局として、天神FMと百道にFMMiMIが開局したが、FMMiMiは不祥事があり廃局した。天神FMは放送を行っていますが、我が家では弱くて視聴困難です。FMMiMiは、宗教がらみの番組があったり、怪しさ大爆発だった。さらに金融関係でも問題を起こし、事業継続が出来なくなったようです。FMMiMiでググると、いろいろと出てきます。
地上アナログTVの終焉とともに、拡張FM帯(90MHz台)に既存のAM局が開設しました。
【送信所】
・KBCラジオ:九千部山(1KW)
・RKBラジオ: 同上
西向けの局3局、南向けの局3局になりました。
NBC(長崎放送)の鳥栖中継局が開局しました。(NBCは、長崎と佐賀をサービスエリアとしている)
【送信所】
・NBCラジオ鳥栖中継所:佐賀県鳥栖市(20W)
我が家は、サービスエリア外だが、アンテナ面が北向きにもあるようなので、弱いながらも受信可。電波が弱くなると、「ステレオ」表示が消え、モノラルに自動で切り替わります。
これで、西向けの局3、南向けの局4になりました。FM放送は、全部で7局聞くことができます。我が家のアンテナが向いていない九千部山の中継局は、いまいち電界強度が上がりませんが、ある一定以上の強さがあれば、ステレオで聞けるので良しとしていました。
こないだ、RKBに周波数を合わせたらステレオ表示にならず、ばさばさノイズがひどい状況になりました。KBCはステレオでノイズもなく聞こえています。
初めに、自分のアンテナまわりを疑いました。FM用のアンテナは20年以上もたつので、錆が激しく出ています。取付金具はぼろぼろで、ねじを回すのも大変そうです。給電部を開けてみたところ、劣化はしていますが線は切れてはいません。
FMアンテナの出力は、VHF(FM)/UHFのブースター付き混合器に入れています。FM帯は、SWによりカットするかスルーするか選択できる優れものです。こちらもケースは劣化が激しく、コイルなどは発錆しているのが確認できます。ケミコンが使われているので過酷な設置状況では、これも劣化が懸念されます。VHFのTV放送が終わったいま、このようなV/UHF混合+ブースターという機種は絶滅したので、新規に購入することはできません。
アンテナ系統は劣化しているものの、壊滅的状況ではなさそうです。ケーブル系統も調べましたが、特段大きな問題はありません。しかし、じわーっとアンテナ+ブースターが劣化しており、弱いFM局に影響が出始めているようです。
電界強度を見たいのですが、昨今のFMチューナーはレベルメーター(Sメーター)がついていません。パソコンのUSBに接続するチューナーも、Sメーターはありません。
いろいろと考えましたが、以前USBドングルのワンセグチューナーを広帯域受信機に改造したことを思い出しました。
↓改造記事
https://blog.goo.ne.jp/jf1vxb/e/aef31c0ae062cfa6f3cf2bbd61e2752b
拡張FM帯の、KBCとRKBラジオの電界をみてみましょう。
・KBC:-32dB
・RKB:-42dB
あきらかにもRKBラジオの電界強度が低すぎます。これでは、ステレオではノイズをかみます。
FM福岡をみてみると、-8dBと良好です。右に見えているのはNHKFMで、これも強力です。
【考察】
・FMアンテナとブースターには劣化がみられるが、まだ使えるだろう。
・FM福岡とNHKFMの電界強度は十分なので、アンテナのサイドなっている局に影響が大きく出ている。
・南西にアンテナを向け直し、いいとこどりをしようかな。
取付金具にCRC556を吹きかけて、ペンチで力任せに回したら、なんとか緩みました。
【方向調整後】
・一番の懸案であった、RKBのバサバサノイズは解消した。
-42dB⇒-18dBに大幅アップ
・FM福岡
-8dB⇒-20dBに大幅ダウンしたが、ノイズをかむほどではない。
・NBC鳥栖中継所
-39dB⇒-40dBあまり変わらず。
・十分に聞こえていたCROSSFMがノイズをかむようになった。この局は、福岡タワーで3KWの出力で放送しています。同じところから送信しているNHKFMも弱くはなりましたが、ノイズをかむほどではありません。
↓電界強度が低下したFM福岡
【CROSSFM対策】
CROSSFMは福岡では福岡タワーですが、北九州は八幡東区の皿倉山に送信所があります。我が家から北九州方面は山があり、見通しはありません。ためしに皿倉山局を受信したところ、なんと福岡タワーより強く受信できます。見通し無し、さらにアンテナもバック(完全にバックではない)になるのに、ステレオで受信できます。ちょうどアンテナのサイドローブの甘いところで受信しているのかもしれません。
【結論】
・最初はFM局が少なく、ビームを絞ってマルチパスの影響を排除し、いい音でFM放送を楽しみたいと思ったが、時代が変わりFM多局化時代になったら、そうもいかなくなった。
・FMの5素子アンテナは、ビームパターンがシャープであり、あちこちに送信所がある場合、使いづらい。
・アンテナをモーターで回せれば理想だが、設置場所・金銭的にそうは容易にできないので、2~3素子くらいの八木の方が使い勝手がいいかも。
・現状の設備で楽しむなら、アンテナを中間方向に向けて、どれもそこそこ受信できるのが妥協点と思います。しかしながら中途半端で、どこの局にも向いていないアンテナは、マルチパスの影響を受ける恐れが高く、あまりいい状態とはいえません。(そこそこ使えているから、いいか)
【その他】
ア〇ゾンなどのネット通販では、中華製の格安FMアンテナが売られています。海外製品だと、対応周波数が87.5~108MHzとなっているものが多く、日本のFM帯(76~95MHz)には完全には一致していません。(特に低い周波数で、ゲインが低下する)それでも、強電界地区では使える場合が多いのですが、日本メーカーのアンテナを使う方が無難です。
--------------------------------------------------------
追記
CROSSFMですが、北九州皿倉山からの電波はマルチパスがあり、音質が劣化します。5素子アンテナを少しだけ西に戻して、福岡タワーからの電波を受信することにしました。少し戻しただけで、タワーからの電波は良好になり、皿倉山の電波はノイズをかむほど減衰します。かなり、ビームパターンがシャープなことが分かります。CROSSFMが改善し、その他の局も極端な劣化はみられないので、これにて調整完了とします。