中小企業のための「社員が辞めない」会社作り

社員99人以下の会社の人材育成に役立つ情報を発信しています。

第823話 会議は工場

2019年07月14日 | コンサルティング

「99人以下の中小企業の社員が辞めずにイキイキ働くようになる」を実現する人材育成社です。

「ただひたすら長い」「議題からずれている」「発言しない人がいる」会議をめぐる様々な不平不満が会社の中でよく聞かれます。

こうした「ダメな会議」を改善するためにはどうすれば良いのか。様々な書籍やセミナーによると「時間厳守を徹底する」「資料を事前配布する」「ゴールを決めておく」などが有効とされています。

しかし、こうした対策は一時的な効果に終わってしまう場合がほとんどです。

もしあなたの会社がメーカーなら「会議は結論を生産する工場」というポスターを作って会議室に貼っておくと良いでしょう。

工場では作業者が設備を動かして、材料を加工したり組み立てたりして製品に仕上げます。

もし、工場で設備や人が働き、電力や水や油などが消費されて1時間なり2時間なり経過した後、なにひとつ製品ができていないとしたらどうでしょう。

あなたが社長さんなら工場長に何と言いますか?

「クビだ!」くらいは言いたくなるでしょう。

「会議は結論を生産する工場」です。何時間も会議をして結論が出ないとしたら、何時間も稼働したのに製品が1つも作れなかった工場と同じです。

製造業に勤務されている方ならご理解いただけるでしょう。

「いや、いや、結論を出すばかりが会議の目的じゃないよ。情報を共有したり、皆の意思を統一したり、部長が部下の働きぶりを知る場だったり・・・」というご意見を聞いたことがあります。

しかし、それは会議ではありません。別の名称を付けてください。たとえば「情報共有会」「意思統一会」「働きぶり確認会」です。・・・さて、社長さん、この名称についてどんな印象を持たれましたか?

「いかがわしい!」そう思われたあなたは健全です。「会議は工場」のポスターを貼ってみてください。会議の効率は大幅にアップし、意思決定もスムーズになることでしょう。

「情報共有も、意思統一も、働きぶりの確認も、会議の一部だと思うよ。」そう思われた社長さん、すべての会議を「なんでも会」にすることをお勧めします。

しかし、社員が苦労して削減した時間を集めて「なんでも会」で消費する・・・どうなんでしょう。

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