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IMジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

電力テロ

2010-08-18 07:40:10 | 日記
 これだけ暑いと、電力事情のことが急に気になる。または、電力施設の安全のことが。

 例えば東京、大阪の重要な変電施設を誰かが落雷に見えるように破壊したらどうなるのだろうか。送電ネットワークが順次閉塞するように仕組まれてしまったらどうなるのだろうか。この暑い中、東京を中心とする関東の都県が、大阪を中心にする府県が、あいついで停電になるようなことがあったら。

 自家発電の設備を持っているところは少しの間しのげるだろうが、多くの施設、地下街や中途半端な雑居ビルなどは、軒並み熱がこもって人が居られる状態ではなくなるだろう。アパートや一戸建てなどでも熱中症で倒れる人々が大勢出てくる。救急車が走り回って対応できる状況ではない。受け入れる病院も停電のため使える設備が限られている。そんな時、抗生物質が効かない耐性菌が紛れ込んだりしたら原因が熱中症なのか別の原因なのかわからないうちに多くの犠牲者が出ることになる。ただし、停電しているので市民はテレビを見ることができず、情報は断片的に伝わるだけだ。その放送局も正常に機能しているのは停電していない東北や四国、中国の局だけだ。正しく伝わらない情報は人々を混乱させ、暑い中で無差別な暴挙に出る者も現れるかもしれない。病院や交番などが危険な場所になるだろう。やがて火災が発生し、それでなくとも40度を超える都心の熱気は健常者であっても限界を超えるものになって行く。
 政府はできる限りの手を打つが停電が回復する見通しは立たず、やむを得ず治安維持のため、という名目で非常事態宣言を発するとともに自衛隊の首都圏および関西圏への治安展開を要請する。停電開始から30時間後には、国や県の主要な施設、効率の病院前には戦車ないしは装甲車が止まり、汗だくの自衛官がマシンガンを担いで立つことになる。

 停電開始から48時間で、熱中症あるいは原因不明の症状で亡くなった方は数千人を超え、さらに広がっているように見えるが暑い家の中で発生している事件なので実数が把握できない。

 電力会社の懸命の復旧作業の結果、停電は開始後60時間後、電力供給は完全に復活する。復旧作業の中で、事件はテロであった可能性がささやかれ始め、日本中は、いや世界中が騒然となる。自国で同じテロが起きることを警戒し、各国の電力関連施設はこれまでにない高度な警備態勢で守られることになる。
 あちこちの組織から犯行声明があがり、米国はアフガン増派のいい理由にしようと動き、日本政府を巻き込んで同一歩調を取らせようとする。
 日本国内では自衛隊の必要性を声高に唱える勢力が世論を席巻し、その余波で軍事予算増額に目くじらを立てる野党がいなくなる。

 この熱波テロで犠牲になった者の多くは老人と病人で、最終的には数万人にのぼる。その後何年も事件を追い続けたジャーナリストは、とんでもない情報を聞きつける。事件は、自衛隊の特殊部隊が起こしたものだったかもしれないと。テロでなく、クーデターだったかもしれないのだ。だがさらに調べると、当時の日本政府内部にこの事件を後押ししていた人物がいたらしいことをつかむ。クーデターならまだしも政府の計画的犯罪だったかもしれないという。何のために?一体何が起きたのか?
 このジャーナリストは結局、真実をつかみきれないまま当局によって病院送りになってしまう。

 やたらに暑いと変なことを考えてしまうものである。頭を冷やして、しっかりやろう。


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株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
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コメント (1)
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