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IMジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

未知への扉

2011-04-11 12:10:20 | 日記
 青空を背景に桜の花びらが舞う。週末の強風に耐えた満開の桜があちこちで春を彩る。新緑がうっすら木々を黄緑に見せてもいる。どんなに大変なことが起きても、春は生き物に活力を与える。悲しんでばかりはいられないという気持ちにさせる。余震も多いが少しずつインフラが回復し、1ヶ月を過ぎた今、いよいよ本格的に被災しなかった地域の若い人たちが現地に入って活躍できる状況になって来た。春の風のように今、動くべきだろう。本格的な夏が来る前に出来る限り被災地の方々の衛生状態を改善しておきたい。夏になってどんな感染症が流行するかわからない。放射線にやられ、信じられないような疫病にやられる、などという夏は来て欲しくない。
 
 人は長い時間かけてこの世界がどんな作りになっているのか解明して来た。そしてどんな未来が待っているのか少しでも予見できるように、いろいろな学問を発達させてきた。しかし、残念ながら今回の地震では、学問の成果が多くの人の命を守るまでには至らなかった。まだまだ知らないこと、わからないことがたくさんある、ということだ。もっともっと調べ、学び、学問を発達させ、いきなり3万人もの方々がこの世界から姿を消し何十万人もの方々が家を追われてさまよう状況を未然に防ぐことが出来るようにしなければならないだろう。
 
 学問は生き物のように関連性があると思う。理系とか文系とか分けて考える向きもあるが、実際は「興味を持つ」こと「考える」ことという根底で繋がっている。分けることなど出来ないものと思う。何を深く追い求めても深く深く追い求めれば、似たような所に着くのではなかろうか。日本では春は学問の砦である各学校の新学期が始まる季節である。自分に出来ることをする、と言う意味では若い人たちが一生懸命勉強する、というのもまた将来のためにとても大切なことだろう。大地震のメカニズムを解明する新しい手段や津波の被害を防ぐ画期的な方法、そういうものを考え出すための道筋を作ることもまた、瓦礫の撤去を行うことと同じように大きな意味がある。
 
 ちょうど今、20世紀末から今世紀に入り、この100年蓄積した多くの研究の成果がようやく次のステップに飛躍して新しい科学の時代が到来する「夜明け前」の時期にいる、と多くの科学者が語っている。少なくとも、20世紀にはわからなかった、自分達にはこれだけたくさんわからないことがある、という現実を21世紀に入ってわかるまでになった。わからないことの全容がわかるようになって来た、ということは非常に大きい。例えば今まで私が学校で習ってきたこの世界を構成している「原子」に関係するもろもろは、実はこの宇宙のほんの4%程度の構成物でしかなかったことがわかって来ている。この4%の物質を解明するために人類は長い間努力に努力を重ねて来た。そしてようやく21世紀に入って宇宙にはその他の未知の物質がうようよ存在していることがわかってきた。今まで見えなかった世界を見ることが出来る新しい科学技術が今、この春のように花開こうとしている。未知な世界への扉が開きかけている。悲しい現実が目の前には広がっているが、未来のことを考えなければならない時期でもある。わくわくする未来も大変なままの未来も、そこにある。どの未来に向かって進んで行くか、自分達で決めなければならない。(三)


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株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
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