JSP_Blog

ジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

自分の言葉

2011-04-24 13:37:00 | 日記
 テレビドラマや小説の登場人物のように理路整然とした言葉で話すのはなかなか難しい。
 
 作り物のほうは基本的に一人の人間の頭の中で生まれた、あるストーリーにのっとった言葉が流れるように繋がって行く。いろいろな登場人物が語っているように見えて実際は一人の人の頭の中でシーケンシャルに発生した言葉を再構成しているに過ぎない。
 ところが作り物でないリアルな生活のほうは、各人それぞれが自分の物語を背負って生きている。そのために脈絡があるようで無い。脈絡があるように思える場合は、大概の場合、自分の頭が世界を自分の物語に沿って誤解または錯覚させているのではないかと思う。その上、日常発する言葉は小説やドラマのように作家の大脳内で何度も練り直され文字にされた後でさらに何度も推敲されたあげく役者が練習に練習を重ねて語るように口をついているわけでは無い。
 どこに宿っているかわからないが自分自身という自己の本質というか魂に関係なく小脳あるいは延髄が反射的に語ってしまっている。おおむね自分自身でも何を言っているのかわからない。自分自身はいたって冷静に自分の語っている言葉を聞いている場合がある。「ああ、ああ、また何を言っているんだか」。口のほうは熱心に、しかもしどろもどろになってわけのわからないことを語りながら、魂のほうは半ば幽体離脱気味に自分を見つめてそんな風に思っている。多くの場合語っていることの7~8割程度は、そのまま紙に書くことすらできない、日本語として許容される最低限を下回っているように思える。

 とはいえ全く何も考えていないわけでもないので、たまたま自分の常日頃考えている事象が話題に上がったりすると、ほんの少し大脳に貯蔵されていた思考がセリフとなって消費される場合がある。その部分だけは他の部分と違って妙に印象的にしっかりとした日本語で語られることになる。そんな場合もやけに冷めた自分が「浅いなー」などと自分自身に突っ込みを入れる程度しか意味のある話ができない。
 こんな生活を送っていると、落ち着いてゆっくりと自分の心の中に広がる景色を語ることのできる人たちの姿を見ると驚き感嘆する。
 
 この震災で、語り合う相手を失ってしまった人たちがたくさんいる。それでも心の中で会話を続けて来たのだろう、水を向けられると優しい言葉があふれてくる。心配している周囲の人たちを逆に心配し元気づけようと懸命である。
 それぞれが自分なりの物語の中にいるとしても、その物語はこの国のこの星の新しい未来を作る大きな物語に繋がっていて欲しい。一人一人が語る言葉が、実はしっかり脈絡のある物語の一部として次のシーンに繋げて行けるなら素晴らしい。誰かが叫んだ言葉に誰も何も反応せず、ただ言葉だけが空気中に消えて行くだけ、という世界は寂しい。
 
 若芽の間から差す木漏れ日が春の向こうにすぐ夏が待っていることを思い起こさせる強さで地面を照らす。照らされた地面には蟻が行列を作っていた。鳥の鳴き声に交じって遠くから少年野球チームの試合が行われているらしい声が聞こえる。横浜は平和だ。自分を持ち、しどろもどろでもいいから自分の言葉を語れるように、日本中が世界中が平和なひと時を過ごせるように、考えて生きたいと思う。(三)


monipet
  動物病院の犬猫の見守りをサポート
  病院を離れる夜間でも安心

ASSE/CORPA
  センサー、IoT、ビッグデータを活用して新たな価値を創造
  「できたらいいな」を「できる」に

OSGi対応 ECHONET Lite ミドルウェア
  短納期HEMS開発をサポート!

GuruPlug
  カードサイズ スマートサーバ

株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
  製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

母校

2011-04-22 08:34:23 | 日記
最近は採用担当として、学生さんと接する機会や学校を訪ねるが多い。

つい先日も合同企業説明会として自分の母校へ久しぶりに訪れた。卒業してから訪れたことがなかったため、ほぼ1年ぶりの母校である。

良く食べに行った学食であったり、卒業研究の提出近くに泊まり込んだ研究室など、懐かしい場所が多くあった。1年間ではそこまでは変わらないとは分かりつつも、通っていた頃とほぼ同じ学校に何だか少しうれしい気分になった。

さて、懐かしの母校に様子を見に来たわけではないので、その日は後輩たちに向けて我が社の紹介を行った。つい1~2年前までは自分は説明を受ける側の立場で参加していた説明会に今回は会社側として参加し、別の目線で説明会を見ることができた。

会社側という立場から見てみると、説明会とはいえ学生さんにも色々なタイプがいることに気付いた。例えば、我々の説明をまじめに聞いてかなりの量のメモをとっている学生さんや色々な質問をしてくださる学生さんなど、履歴書を見ただけでは分からない一面をみることが出来た。
別に「自分と同じ大学の出身を増やそう」と考えているわけではないが、せっかくお会いすることが出来た学生さん達なので、是非今後につなげていきたい。

また、説明会終了後に学生時代にお世話になった先生方に挨拶を行った。学生時代には学業はもちろん、それ以外の面でもお世話になった先生方に社会人となった姿を見せることができ、これまでの1年間の経験や学生さんの就職状況などのお話をさせていただいた。

また、研究室へ訪問させていただいた際に、説明会でお話した学生さんにお会いすることが出来た。その学生さんに説明会ではあまり話せなかった自分の経験などについてお話しさせていただいた。その結果かは分からないが、その学生さんは我が社に興味を持っていただいたようで、後日エントリーの連絡があった。
やはり、自分のした説明で興味を持っていただけると非常にうれしい。ぜひとも、今後の選考も頑張ってほしい。

今後も採用活動で様々な学生さんに出会う機会があると思うが、多くの学生さんに我が社の魅力を伝えられればいいと思う。




monipet
  動物病院の犬猫の見守りをサポート
  病院を離れる夜間でも安心

ASSE/CORPA
  センサー、IoT、ビッグデータを活用して新たな価値を創造
  「できたらいいな」を「できる」に

OSGi対応 ECHONET Lite ミドルウェア
  短納期HEMS開発をサポート!

GuruPlug
  カードサイズ スマートサーバ

株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
  製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゴールデン・ラッシュ

2011-04-21 11:24:01 | 日記
あと一週間もすればゴールデンウィーク。いつだって、長い休みは嬉しいものだが、今年は少し勝手が違う。あの大震災からひと月余りが経ったが、被災地がまだまだ復旧・復興しない中で、「連休の計画も立てられない」という人が多いようだ。出張中に現地で被災し、ボランティアをして帰ってきた私としても、このゴールデンウィークは、静かに過ごす時間としたい。

そんな中で、週末にNPO活動をしている私のもとには、次から次へと「このゴールデンウィークにボランティアとして現地入りしたいが、どうしたらいいか?」という問い合わせが殺到している。全国各地のNPOやボランティア団体と連絡を取っているが、そうした団体でも100人や200人はすぐに集まるそうで、グループ単位で現地入りするところも多いようだ。バスを仕立てたり、あらかじめ研修やチーム分けをしたりして臨む団体もある。現地に調整のための先乗り部隊を出すといった、現地の手を煩わせない工夫を各々がした上で派遣している。

あまり知られていないことだが、現地では今、ボランティアと被災者の間を取り持つコーディネータが不足していたり、疲弊していたりする。個人で、しかもボランティア未経験の方が、いきなり現地のボランティアセンターに押し寄せることで、コーディネータは危機的な状況に陥るのではないかと懸念せざるを得ない。善意から来る行動であるし、猫の手も借りたいほどの状況だから、「絶対に行くな!」とは言えない。ただもう少し冷静に、そしてより多くの情報を取って行動してほしいと願っている。また、ゴールデンウィーク後にボランティアが極端に減るケースも想定されている。現地では、短期ではなく、長期にわたって活動できるボランティアが喜ばれるのだ。こうした実情がしっかりと伝わらず、「何かしたい!」の一念で、現地に行くことだけを考えている人も少なくない。

こういう現状を、私は密かに「ゴールデン・(ウィーク)・ラッシュ」と呼んでいる。ゴールド・ラッシュの49ersよろしく、「多くの無名の人々が、一つの目的のために、一つところを目指す」からだ。彼らがカリフォルニアの発展の礎となった反面、環境汚染やインディアンの排斥、治安の悪化を招いた。「ボランタリー精神が過去に類を見ないほど発露している」という肯定的側面と、「それによって現地が混乱に陥るかもしれない」という否定的側面が同居する今回と似ていないだろうか。「黄金狂時代」ならぬ「奉仕狂時代」の幕開けなのかもしれない。

「自分のできることを見つけよう」というフレーズがメディアで踊る中、「自分にできることを見つけなければならない」と考えてしまいがちだが、そうではない。ビジネスでも、普段のオフィスでも同じで、「ゴミが落ちていたら拾って捨てる」とか、「エレベータでボタンを押して待っていられる」とか、「大きな声で挨拶できる」とか、誰でもできる基本的なことができない人は、作業ができても仕事はできない。ボランティアもまた同じなのだ。東京でできることだって、いっぱいある。それを見つけるたびに、始めに言ったことが嘘になり、他人のことは言えなくなってしまうから、始末が悪い。
「さぁ、この連休も、被災地のために頑張らなきゃな!」といった調子になってしまうのだから。

 「いざ行かん!」 心優しき 人がいて 東北(きた)の桜は 乱れ咲くらん
(啓)


monipet
  動物病院の犬猫の見守りをサポート
  病院を離れる夜間でも安心

ASSE/CORPA
  センサー、IoT、ビッグデータを活用して新たな価値を創造
  「できたらいいな」を「できる」に

OSGi対応 ECHONET Lite ミドルウェア
  短納期HEMS開発をサポート!

GuruPlug
  カードサイズ スマートサーバ

株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
  製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ストレス解消

2011-04-20 10:01:48 | 日記
現代は、ストレス社会と言われる。うまくストレスを解消できないと精神的な病気になってしまう。
ストレスの原因は人それぞれだと思うが、ストレスを解消する方法は共通しているのではないかと思う。
私にとってのそれは、

1.体を動かして汗をかくこと。
2.大きな声を出すこと。
3.声を出して笑うこと。
4.泣くこと。

である。

最近、このストレス解消がうまくできない人が多いように思う。特に社会人で一人暮らしの人にこの傾向が強いと思う。平日は遅くまで仕事をして、帰って寝るだけの生活。休日は、食事以外は家から一歩も出ずにだらだら寝て過ごす。気づいたらまた次の平日がやってくる。。。。

かつて私もこういう生活を経験したことがある。当時を思い返せばかなりストレスが溜まっていたような気がする。運良く私には、たまに飲みに連れ出してくれる先輩がいた為、馬鹿な話で大笑いして、病気になる前にストレスを解消できていた。

私が思うストレス解消方法は、一人でも出来ないことはないが、やはり人とのコミュニケーションから生まれるのが自然だと思う。嫌いな人と一緒にいても逆効果かもしれないが、家族や友人とのコミュニケーションから生まれるそれは、ストレス解消に大きな効果があると私は思う。一人暮らしで家にこもっていると話をする相手がいない為、行動や感情が表に出にくくなってくる。顔も固まってしまって、他人から見ると表情のない人という印象になってしまう。こんな人をたまに見かける。

昔の日本は大家族が多く、逆に一日中誰とも話さないことが不可能な状況が当たり前であったように思う。笑いやたまには喧嘩もして家中に賑やかな感情が溢れていた。きっと精神的な病気になる人は少なかったのではないだろうか?

私は、家族とのコミュニケーションを大切にしている。今の私のストレス解消は、家族とのコミュニケーションから生まれるものがほとんどだと思う。数年前に家を建てたが、家を探しているときに感じたことがあった。それは、最近の建売の家では、各部屋が独立しすぎていてコミュニケーションが生まれにくいのではないか?ということである。何件か建売物件を見学した後、結局注文住宅に決めた。このとき決めたコンセプトは『常に家族を身近に感じられる家』だった。家族とのコミュニケーションを大切にしたかったのである。

少し我が家の構造を紹介しよう。
まず、我が家には『玄関ホール』がない。玄関を入るとすぐにリビングだ。従って、2階へ上がる階段もリビングにある。玄関ホールという空間が無駄だと思ったのと、子供達が帰宅したとき、「ただいま」も言わずに自分の部屋に直行してしまうのを避けたかった。これには、欠点がある。それは、宅急便などの訪問があったときにリビングが丸見えということだ。常に部屋はきれいにしておかなければならないし、寝間着のままリビングでゆっくりしていられない。
次に、我が家には『大きな吹き抜け』がある。この吹き抜けからは2階の廊下と各部屋のドアがすべて見渡せる。1階のリビングから家族の動きがすべて把握できるのだ。これにも欠点がある。空間が分けられていない為、冷暖房が効きづらい。

かなり癖のある家だが、家族とのコミュニケーションはうまくいっている。そして、家族とのコミュニケーションが私のストレスを解消してくれている。

(岳)


monipet
  動物病院の犬猫の見守りをサポート
  病院を離れる夜間でも安心

ASSE/CORPA
  センサー、IoT、ビッグデータを活用して新たな価値を創造
  「できたらいいな」を「できる」に

OSGi対応 ECHONET Lite ミドルウェア
  短納期HEMS開発をサポート!

GuruPlug
  カードサイズ スマートサーバ

株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
  製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

プツン!?

2011-04-19 08:45:08 | 日記
家に帰ってやりたいことが多すぎて困る。

テレビが見たい。我が家はずっとテレビが点いている。
本が読みたい。物語を消費しているだけだが、これも大好きだ。
ゲームがしたい。ニンテンドー3DSも衝動買いした。
子供達と遊びたい。ただじゃれているだけで楽しい。
飲みに行きたい。安くて旨い店を常に探している。

その時その瞬間に思いついたことをするので、計画性など皆無だ。
これに最近はiPadやAndroid携帯いじりが加わって、何だかひっちゃかめっちゃかだ。

だが、だんだんiPadを触っている時間が増えているのは認識している。
youtube、電子書籍、ゲーム、店舗検索、かなり多くの事をiPadで行える。
便利になったものだ。今もこうしてiPadでブログを書いている。

2週間以上前の話だが、ブログ初登場に当たって練習をしておこうと思い立ち、数日前から書くことの訓練を初めていた。
ちょっとした空き時間に短いコメントの様な記事を書き、1回読み直してすぐ削除。
帰宅の電車を待っている時間でちょっと書いてすぐ削除。
書いた記事を保存して置いても良いのだが、
後から使いまわそうなんてそんなことせんわい!と勝手に決め込んでいた。

その日もお客様先から新横浜まで約1時間ほどの行程を移動する電車の中で、さて今回は本格的に書いてみるかと鼻息を荒くして書き出した。なかなか順調である。バックの上にiPadを置きソフトウェアキーボードをビジバシ指が叩く、隣に人が座ったので迷惑にならないように片手でiPadを持つ姿勢に変更だ、それでも画面上には次々と文字が浮かび上がる。

おっ、この駅が終点だ、計画停電の影響で相互乗り入れはしていない。ちょうど目の前の方が立ちあがり降車していった。すぐさまiPadを取り出し再開する。選んだテーマが良かったのか、途中で手が止まっていたことをものともせずにまた画面上には文字が並び始めた。3行程度の1ブロックで大体150文字位はあるはず、7ブロックあるから1000文字は超えてる計算だ。原稿用紙で2枚半、多分もう少し書けているはずだ。

ちょっと、もしかしたら、これは、このまま一気に原稿を1つ書き上げちゃうんじゃない?!あとは最後の締めくくりを書いて終わりだし、(ペタペタペタ)、、、

プツン!?

ん?んんん?!画面が黒い。。

どひゃー!アプリが落ちてるんですけどー!
再起動しても全く今までの形跡がないんですけどー!

大ショック!
大大大ショック!!

電車の中だ。本人は努めて平気な顔を装ったが、
周囲に居た方々の目には、急に顔面蒼白になり暗ーい雰囲気に包まれた男が映ったことだろう。

今だから冷静に振り返ることができるが、
その時の心境は、書いた原稿が諦めきれない訳ではない。また同じテーマで書けば良いだけだ。
辛いのは何かを作り上げた時の想いや感情が全て無くなってしまった様な感覚だ。

これからクラウド化が進みあらゆる情報コンテンツは、インターネットの先のどこか、に保存されることだろう。きっと世界のあらゆる人が私と同じ体験をする日も近い。
その時、想定外の事態にならないように声を大にして言っておきたい。

バックアップ超重要!!

(の)

monipet
  動物病院の犬猫の見守りをサポート
  病院を離れる夜間でも安心

ASSE/CORPA
  センサー、IoT、ビッグデータを活用して新たな価値を創造
  「できたらいいな」を「できる」に

OSGi対応 ECHONET Lite ミドルウェア
  短納期HEMS開発をサポート!

GuruPlug
  カードサイズ スマートサーバ

株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
  製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする