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IMジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

サニー久永さんとの出会い

2012-08-24 09:50:41 | 日記
先日、新宿にて、著名人である、望月俊孝さん、サニー久永さん、飯島敬一さん、クリス岡崎さんによる、カンボジア「夢の学校」チャリティイベント報告会に参加させて頂きました。

4名の方はカンボジアに建てた学校へ視察に行かれました。

たった30数年ほど前にカンボジアではクーデターを恐れて、自国の知識人すべてを殺戮し、学校も本も焼かれ、国の平均年令14才にまで低下し、この国にはほとんど老人がいないそうです。
そのような大変な状況ではありますが、子どもたちは、笑顔で出迎えてくれたそうです。

カンボジアへ行かれた皆さまを見て、素晴らしいと思ったことは、ただ、お金を寄附するということではなく、教育を施す仕組みを作る等、子どもたちの将来を見据えながら活動されている点です。視野の大きさを感じました。

今回は、サニー久永さんについて、ふれさせて頂きたいと思います。久永さんとお話させて頂き、非常に嬉しく思います。

久永さんは柔道整復師、カイロプラクティック、整体等のサロン、治療院を複数開業されていて、本を数十冊も書かれています。また、日本オリンピック委員会強化スタッフトレーナーもされています。

久永さんの人生を変えたのは、学生の頃、難病で寝たきりになっていた叔母を救った、ある一人の医師との出会いでした。

叔母は何度ものさまざまな病院の門を叩き、頼み込んで診てもらっても、いっこうに改善しないままでした。

そんなとき知人から、血液専門の医師であり、また東洋医学や療術にも詳しい一人の医師を紹介してもらいました。その先生は看板ひとつ掲げないまま、口コミだけで大評判を得ている人でした。叔母は、カイロプラティックや鍼、整体、気功などを総合したその先生の治療を、10日に一度の割合で受け続けました。半年ほどすると、治療を終えて帰るときには目の輝きも増し、誰かに支えられなくても歩けるようになっていました。そして一年半ぐらいで、健常者とほぼ同様の生活ができるようになるまで回復しました。

「この先生のような生き方がしたい」
と強く思い、叔母の回復に心が震えるほどの感動を体験しました。自分も手に職をつけ、困っている人や悩んでいる人を助けてあげたい、そして喜んで頂きたいと思い、癒しの業界、手技療法の業界に入ることを決意しました。

学校が終わると、先生のお話を聞きたい一心で、毎日のようにその診療所へ通い続けました。入れ替わり立ち替わり、先生のもとには患者が訪れ、涙を流して回復を喜ぶ人もいれば、「会社は倒産して、身体もボロボロになって・・・」と涙ながらに訴える人もいました。先生は患者の身体の治療とともに、心の治療も行っていたのです。
「いいことにも悪いことにも、すべてに感謝しなさい」
先生は、いつもこうおっしゃっていました。

そして、地元鹿児島の高校を卒業し、親の仕送りを受けず、自らの力で学費を稼ぎながら東京の指圧専門学校に通うため、日経新聞の新聞奨学生の制度を利用することに決めました。作り付けのベッドと作り付けのベッドと畳一畳分の部屋が用意され、朝食と夕食付きで、入学金と学費、それに毎月8万円の給与を稼ぐことができたからです。

深夜2時頃、ようやくウトウトしかけたと思うと、朝刊を運んできたトラックが荷物を降ろす「ドーン、ドーン」という音で目が覚めます。新聞に広告を折り込む作業があるため午後3時には起きる必要があった為、日中は睡眠不足でフラフラで、地に足が着かないような状態でとても苦しい毎日を送りました。
しかし、入学金を奨学金制度で支払ってもらっている為、途中で逃げ出せば借金だけが残ってしまいます。そんななか、同じく新聞を配りながら学校に通っている寮の先輩方の体験談や苦労話を聞いて、「他人にできることなのだから、自分にもできるだろう」と思い直し、奮起しました。

最初は、先輩の後ろを自転車でついていきながら、一人で配るときに順路を忘れても困らないように、新聞の専売所から支給された順路帳に一軒一軒、配達先の名前を書いては順路をメモしていきました。

上京したのが3月10日。4月の専門学校の入学式までは時間がありましたから、朝刊を配り終えてから夕刊の配達までの間、さらには夕刊を配った後も、道を覚えるために、順路帳を片手に自転車で回ることを繰り返しました。

そんな努力の成果が実って、最初は3時間ぐらいかかっていたのが、専門学校の始業式を迎える頃には2時間ぐらいで配り終えることができるようになり、新聞配達をすること自体が楽しくなっていきました。

新聞配達の仕事で「どんなに大変なことでも、続けていけば苦痛の先には喜びがある」という「継続の法則」が身につきました。

当初は、指圧の専門学校を2年間で卒業したら地元に帰って、難病の叔母を救ってくれた恩師のもとに弟子入りしたいと考えていました。

しかし、卒業を間近に控えたある日、先生は電話で「開業するなら、田舎で単価の低い治療をするよりも、東京でやりなさい」と教えてくれました。つまり、東京で開業しなさいということです。開業するにはどれくらいのお金が必要なのだろう?といろいろ調べていくと、店舗を借りるための保証金、内装費、治療のためのベッド代などで、1000万円はかかるということがわかりました。

新聞配達をしながら学費を稼いで学校に通っていた為、お金を極力使わない生活には慣れていました。その延長線上でお金を貯め続けていけばいいわけで、一千万円と言っても、とくに大変なこととは思いませんでした。

施術の技法を習得するため、午前中は池袋にある日本指圧専門学校に通い、午後は五反田の治療院で働き、それが終わるとさらに夜9時から蒲田の出張マッサージ店で働くという形で、かけ持ちでお金を稼いでいました。

五反田の治療院は、一日に50人もの患者さんが来るほど人気があり、ひと月あたり40~50万円を稼ぐことができました。さらに、治療院の定休日である日曜日にはそのスペースを借りて一人で自費治療をさせてもらうなど、ほとんど休みなしに働きました。そんな生活を2年続けた頃、貯金の額はいつの間にか700万円に達していました。

わずか2年間で700万円もの貯金ができたのは、「開業したい」という明確な目標があったからこそでした。お酒を飲んだり遊びに行ったりということは、ほとんどありませんでした。でもそれは、「楽しいことをやらない」というより、「やりたいことを実現するにはどうすればいいのか」ということを、常に問いかけてセルフコーチングし、一年後二年後の自分自身の姿をイメージしながら前に進んでいった結果なのです。

そして、わすか10ヶ月後には2店舗目をオープンすることができ、6年間で15店舗をオープンすることができました。

私は久永さんのお話を聞いて、堅実に努力することの大切さを学ばせて頂きました。ネット上では明るく、愛溢れた投稿をされていますが、その背景に努力と忍耐が隠れていることを思い知らされました。

久永さんは
「他人が喜ぶ姿を見ることは自分にとってもうれしく、たいへん気持ちのよいことです。他人に喜ばれることを提供することによって、その喜ぶ姿を味わえるということでは、つまり「感謝される」ということです。相手にとって必要なものを与えたり、困っていることを解決することで喜んでもらった結果として、自分もよい影響やよい気を受け、喜びや情報、そしてお金を受け取ることができるのです。」と語られています。

その言葉を聞いて、心が癒され、洗われる感覚がしました。私も久永さんのように、真心を込めて、人と接していきたいと改めて決意させて頂きました。久永さんとの出会いに心から感謝します。(横)


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オンラインの世界

2012-08-23 12:29:54 | 日記
私は以前オンラインゲームをやっていました。
ここ2年くらいは離れてしまいましたが、あの時の楽しさは今でも忘れられません。

現実とは違う環境で様々な人達とPCを介して行動を共にする。
ゲーム好きであった私は、単純にそのシリーズの最新版がオンラインであったが故にやり始めた訳ですが、次第にオンラインの世界へのめり込んでいきました。

最近では、中国や韓国でずっと寝ないでオンラインゲームをプレイした影響で死者が出たというニュースもありました。
オンラインゲームを経験したことがない人には、なんでこういったことになるのかが理解できないと思いますが、一度はオンラインの世界を経験した私が自分なりに原因を分析してみようと思います。


1.現実世界のしがらみに依存しない

子供であろうと大人であろうと、男性であろうと女性であると、とりあえず仲良くやっていきましょうよ!という環境は自分にコンプレックスを持っている人にとってはとても解放的な場所です。
現実世界ではないので、自分がどういう人物であるかも演じることができるので、そこに魅力を感じる人が多いと思います。


2.オンラインのつながりは現実のつながり

インターネットを介していても、PCを介して操作をしている人がいる訳で、約束などもないがしろにできないのがオンラインゲームの特徴です。
みんなで約束の時間に待ち合わせをして、活動を行う。そして、成功や失敗なども体験する。これって現実世界での生活とあまり変わらないんです。
ですので、今は分かりませんが、オフ会と題して現実でも交流をはかり、より強い関係を作っていくということもしていました。


3.ゲームでは容易にそのジャンルのトップになれる

現実でオリンピック代表になった!とかは難しい話ですが、オンラインゲームでは似たような状態に比較的容易になることができます。
例えば、それがPRGであれば、レアで性能が良い装備を手に入れれば他の一人に抜きんでた存在になることができます。更に、そういったアイテムが多くなればなるほどサーバ内での頂点に立つことができる訳です。
そのために、現実単位で3日に1度しか現れないような敵を張り込み、倒す。そういったことが私が経験したゲームでは繰り返されていました。

この3つが複雑(?)に交わり、自分の中での重要度が現実世界を上回ってしまったために、ニュースに出た人は何十時間もゲームを繰り返してしまったのでしょう。

最近は、Second Lifeをはじめ、ゲーム以外でもオンラインの世界を活用しようとする傾向が出てきました。
最近だと、実際にオブジェクトデータを触ると、その感触も再現することもできるみたいです。

私が経験したオンラインゲームの世界が少しずつゲーム目的ではない、より現実に密着した世界になろうとしています。
便利になるのは非常に良いことですが、その世界に依存しすぎて現実に支障をきたしてしまう人が増えてしまわないかというところが今後の課題になっていくんでしょうね。(大)


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新東名

2012-08-22 10:29:33 | 日記
毎年恒例だが、お盆は両親の実家がある岡山県で過ごす。私が住む神奈川県から岡山県までは車で移動するが、渋滞を回避するためとETC割引を利用するために移動は夜間に行うことが多い。徹夜で8時間も運転するとさすがにしんどい。

今年4月に新東名高速道路が開通し、従来の東名高速道路より岡山県までの距離が約10キロ短くなった。数年前には新名神高速道路が開通し、その時は約30キロ短くなり、元々約640キロあった道のりが約600キロになった。我が家にとっては非常に便利になった。

新東名高速道路は、開通前から渋滞緩和の期待が大きかったが、このお盆の結果を見るとかなり効果があったようだ。NEXCO中日本の発表によると、お盆期間中の渋滞発生回数は東名高速道路と新東名高速道路を合わせて前年の47回から2回に減ったということだ。
しかも交通量は、前年9万5800台に比べ、18%増の11万3100台だったという。交通量が増えたにも関わらず渋滞が減っている。期待以上の数字だった。

新東名高速道路が渋滞緩和に効果があると期待されていたのは、その設計に仕組みがあるらしい。以前、渋滞についてこのブログに書いたことがあるが、自然渋滞は上り坂や急カーブの手前で車が減速する動きが原因で発生する。新東名高速道路と東名高速道路で上り坂の勾配とカーブの最小半径を比べてみるとその違いが良くわかる。



渋滞が緩和された反面、良くない傾向もあるようだ。それは、交通違反の数である。新東名高速道路は渋滞が発生しにくい設計にした為、速度を落とすことなく通行できる。その為、速度が出やすいようだ。開通後1カ月間で交通違反数は約2倍に、そのうち速度違反は約3.75倍になったということだ。ただし、交通事故の数は減っているらしい。高速道路の場合、交通事故を減らすには、速度を抑えるよりも渋滞をなくした方が効果が高いということだろうか?

無駄な道路建設が問題となっているが、新東名高速道路について言えば、かなり有効な道路建設と言えるだろう。

(岳)


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スイカ

2012-08-21 09:46:11 | 日記
この季節、葡萄、梨、桃と多くの果物が旬を迎えるが、夏の果物の王様と言えば、やっぱりスイカだろう。前述の果物達は缶詰やスイーツ、その他の加工食品など様々な形で年中楽しむことが出来るが、スイカは夏のこの季節でしか楽しむことが出来ない。

スイカの原産はアフリカのサバンナ地帯や砂漠地帯で、日本に伝わった時期ははっきりしないものの、室町時代以降らしい。中国の西方から伝来した瓜として漢字では西瓜と表現されている。青果市場ではスイカは果物と分類されているが、園芸分野では野菜になる。園芸関係の学会や報告文では、1年生及び多年生の草本になる実が野菜、永年生の樹木になる実が果物と定義されている。この定義から考えると、メロンやイチゴも実は野菜となるが、市場では実際に消費される形態に合わせて分類されているため、果物として分類されているそうだ。

実家が農家だったため、夏場はスイカ採りの手伝いをよくしていた。一定以上の大きさに育ったスイカを蔓をかき分けながら切り取っていく。畑が斜面にあったため、転がらないような場所に収穫したスイカを溜めておき、後でまとめて車に運んでいった。慣れないころは転がしてしまい、斜面の下でコナゴナにしてしまうことも良くあった。

子供の頃からスイカに触れていたため、目利きには多少自信がある。多少好みにより違いはあるものの、スイカの色が濃く、模様がハッキリしているもの、軽く叩いてみて低めの響く音がするものであれば、まず美味しいスイカと見て間違いは無い。ただ余り叩き過ぎると商品を傷つけてしまうので注意して欲しい。我が家では家族全員がスイカ好きのため、夏場は1個まるごと買うことが多い。スイカ選びは、最近めっきり少なくなった家庭内でまかされる重要な仕事の一つとなっている。

元々ウリ科の植物であるため当然ではあるが、スイカの皮は漬け物として食べると非常に美味しい。実家では味噌漬けにしていたと記憶しているが、ネットを少し調べてみただけで多くのレシピが引っかかる。基本は緑の固い皮を剥いて適当な大きさに切って調味料をに漬けておくだけ。浅漬け、梅漬け、ニンニク醤油漬け、ゆず胡椒漬け、中華漬け、お好み次第でいろいろ楽しむことが出来る。簡単なところではめんつゆに漬けるのもかなり美味しいらしい。

夏の果物の王様スイカも嗜好の多様化により生産量は大きく減っている。ピークは120万トンあったものが最近では56万トンと半分以下に減ってしまった。嗜好の多様化以外の理由としては、核家族化の進行や少子化も大きな理由のようだ。確かにスイカは大勢で食べるもの、子供と一緒に食べるものというイメージがある。最近カットスイカも売られてはいるが、なかなか大人が一人食べている姿をイメージすることは難しい。

スイカの果肉は90%以上が水であるが、その中に含まれるシトルリンやカリウムが疲労回復や利尿作用を促進し、リコピンなどの抗酸化成分が活性酸素を抑えシミなども防いでくれる。スイカはまさに夏場にぴったりの果物である。早くこの暑さから解放されたいと思いつつも、去りゆく夏を惜しみながらスイカを味わいたいと思う。
(菊)


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余韻

2012-08-20 08:26:33 | 日記
 立秋を過ぎて、この暑さ、この日差し。車で並木道を走ると日影の暗さが濃すぎてそこにあるものが何かわからないぐらい光が強い。夏はまだまだ終わりたくないらしい。過ぎ去った夏の余韻を楽しむのは、もう少し先の事になりそうだ。
 
 盛り上がった音や光や熱などは、静まって行く過程で盛り上がった時の記憶が余韻となって心に染み込み感動を強く焼き付ける。静かな間(ま)というのは案外大事なものだ。その間(ま)に気持ちの整理が付き、盛り上がったあるものが本当に終わって、次のあるものへと歩き出す準備ができる。
 
 本来ならオリンピックが終わって日本中が選手たちをねぎらいながら彼らの重ねた努力と挑戦の連続を振り返って、その余韻を楽しむことができた時期だったろうと思う。ところが、いきなり勃発した領土問題が余韻を楽しむ空気を一気にしぼませてしまった。やれやれ、何で今?とげんなりする一方で、何となく冷や冷やする危うさも感じざるを得ない。お祭りの余韻に浸ることも許されない危ない時代に生きていることをつきつけられて、例えは悪いが夏休みも終わりになって急に重たい宿題が残っていたことを突きつけられた少年のようだ。夏休み最後までにあれもやりたいこれもやりたいと思い描いていたのに、もっと早くからやっておかなければならなかった宿題に足を引っ張られて、やりたいことはひとまず棚上げにするしかない。血なまぐさい解決策に近づくことだけは避けて通るよう皆でしっかり考えないといけないだろう。
 
 領土問題とは話が違うが、仕事上のちょっとしたトラブルの場合、トラブルから綺麗に逃げてしまった解決策を取ると、その場はすんなり終わってもお客様との交流はやがて下火になり、知らないうちに商売の糸が切れてしまう、ということが起きることがある。逆に正面からトラブルに向き合い、言うことは言い誠意を尽くす所は誠意を尽くして対応すると、トラブル発生以前よりお客様との縁が強くなる場合もある。いずれにしろトラブル解決には大変な労力を要することは変わらない。トラブル対応は私達がどうありたいと考えているか、その価値観にも大いに関わりのある事柄だ。
 
 価値観と言う意味では、厳しいトレーニングに負けず逃げ出したい気持ちを抑えて、ただひたすら目標に向かって自分を鍛えぬいた者達が集まって過ごした日々の余韻をもっとしっかり味わった方がいい。目の前の辛さに浮き足立ってしまわなかった者達の勇気に心から尊敬の念を抱くべきだろう。今やるべきことに集中し、遠回りをしているのではないかという恐怖に打ち勝って一つ一つ丹念に乗り越えて来た彼らは素晴らしい。
 そんな彼らだからこそ、国を挙げて、いや国を越えてすら、応援したくなる。
 
 今まさに辛い思いをしている人がいるかもしれない。そんな渦中にいる人には辛い状況が永遠に続いてしまうように思えるものだが、そんなことはない。あなたを応援している人は思いのほか、多い。辛さに負けそうになる自分に負けないことだ。時間がかかっても一つ一つクリアしていけば、いずれ出口が見えてくる。余韻に浸るのはその先でいい。出口を抜けた時に自分を応援してくれた人の多さに驚くかもしれない。(三)
 
 
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