JSP_Blog

IMジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

農業研修

2012-10-02 12:33:47 | 日記
企業の大半は新人研修期間は3ヶ月としているところが多いと言われています。
そんな中、弊社では6ヶ月という期間で新人研修を行ってきました。

ちょうど先週が最終週だったのですが、今まで行っていたシステム系とは全く異なる研修を行いました。

何をしたかというと、畑に行き、目隠しをして目的地に向かって歩いてみたり、鍬を使って畝を作ったりという体験型の農業研修です。

最近の若者は(そう言うと自分が年寄りみたいで萎えてきますが)コオロギをゴキブリと勘違いするみたいです。ゴキブリだぁあああ!とコオロギを見て嫌がっていました。

きっと幼少時代から自然と触れ合った経験もあまりないのでしょう。とても新鮮な様子です。

ところで、最近、学生のコミュニケーション不足によって学生を採用したいが、なかなか採用できない!といった企業が増えているようです。ずっと、何でそんな人が増えているんだろうと疑問に思ってきましたが、その答えが今回の農業研修で見えてきた気がします。

携帯電話やPCの普及により、人と人とのやりとりがFace to Faceでなくなった今、何か言葉のやり取りをする際は必要な情報をインターネットで集めてから返事をすることができます。そのため、相手の背景に影響されず、自分のタイミングで送れるためリアルタイムなやりとりに慣れていないのでしょう。

目隠しをして目的地に向かう実習では、最初誰も声を発さずにバイオハザードのゾンビのごとく徘徊することしかできていませんでした。
しかし、一人が声を出し合って連携すれば、より早く目的地に着く事に気づいたのです。その後は、全員で声を出し合い、手をつないで集団となり、まわりの状況を報告しながら目的地に着くことができました。

ここで味を占めたのか、その後の畝作りでも見事に連携して完成させることができました。

我々が幼少時代に当たり前にやってきたこと。それが今では当たり前ではない時代になってしまったようです。

昔だったら、学校は専門的な事を学ぶために通う場所でした。しかし、今の学校で求められているところは専門的な部分ではないような気がするんです。今回の農業研修のようなものを通し、我々が友達と一緒に遊んで学んできた人生的なことを教える場所として学校は存在しないといけないのかもしれませんね。(大)


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侵略者

2012-10-01 08:31:03 | 日記
 ハチやアリの世界では女王という大型のメスが一族に1匹いて周囲に守られながらすごい勢いで子作りをする、ものと思い込んでいた。が、そうでない種がいるらしい。
 そうでないというのは一族に1匹の女王と言う部分である。女王アリが一族に何匹もいる。攻撃的で別の種のアリを完全に絶滅するまで餌にしてしまう。強敵に出会ってかなり大勢の働きアリと女王アリを殺されても、複数いる女王アリの何匹かが生き残ってすぐに一族を復活させてしまう。だから彼らの最も手強い強敵である人間の専門家の手によっても駆除することができない。そんなアリがいる、という話を聞いた。アルゼンチンアリという。
 このアルゼンチンアリ、名前からしてもそんな感じがする通り、日本の在来種では無い。もともと日本にはいなかったアリだ。それが20年ほど前に広島で見つかり、その周辺地域に徐々に勢力を拡大し、わが横浜でも数年前に侵入しているという。元々は広島に水揚げされた輸入木材に住み着いていたものから日本国内に広まって行ったらしい。
 
 このアリのやっかいなところは、普通のアリのように土中に巣を作って住むのではなく、ちょっとしたすき間があればどこにでも入り込んで住み着いてしまうことだ。先日見たテレビニュースでは風呂場の隙間から侵入した何万匹ものアリで真っ黒になった浴槽や、自家用車のトランクとカーペットの隙間に住みついて黒いかたまりになっている映像があった。もちろん誰でも水で流してみたり殺虫剤をかけてみたりするらしいが、何百といる女王の1匹ずつが1日に60個も卵を産んで急速に数を増やすため、すぐにまたもとどおり黒山のアリだかりになってしまう。ある朝普通に生活する場所の一部がアリで埋め尽くされて真っ黒になっていたら、これはかなり恐ろしい。しかも何度追い払っても何日かするとまた同じことが起きるのだから、住人には大変なストレスだ。
 
 南米で生息している分には生態系に適合して進化して来たために大きな問題が無いらしいが、他の地域では、このあまりに強烈な繁殖能力が在来のアリを完全に絶滅に追い込んでしまうことを皮切りに生態系を乱す大きな要因になりかねないという。もちろん農作物への被害を心配する声も大きい。
 
 広島県廿日市市のページhttp://www.city.hatsukaichi.hiroshima.jp/kankyo_seikatsu/argentina/index.html や最初に廿日市市でこのアリを確認したフマキラーのページ http://www.fumakilla.co.jp/argentine/index.html などに対策が書かれているので気になる方は参考にして欲しい。いずれにしても完全な根絶法は現時点で見つかっていない恐ろしい昆虫である。自治体や国のレベルで対策を考えないとこの先何年か後には過疎化が進んで老人だけになった町から、さらに台所や風呂場に真っ黒に住み着いた何万匹ものアリが嫌で逃げ出す状況が生まれ、廃墟の町が生まれることすら考えられる。
 
 すでに小さな地域のことだけ考えていても立ち行かないほど世界は複雑に影響し合っている。温暖化が進み、蚊など昆虫を媒介する伝染病のリスクも高まっている。巨大地震や巨大台風などへの対策や予測情報なども、全地球的な規模で協力しあってはじめて精度が上がるものである。自己中心的な政治と経済にばかり目を奪われていると、またしても「想定外」だったと誰かが説明する嫌な思いをすることになるかもしれない。地球的規模で協力しあわなければ生き残れない時代なのである。(三)
 
 
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