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ガソリン

 ガソリンの値段が高い。なんとなくは知っていたが、どれくらい高いものかさほど気にもしてなかった。塾生をバスで送迎しているため、ガソリンが今1ℓいくらするかくらいは把握しておいて当然なのに、はっきりとは知らなかった。というのも、ガソリンは掛売りで買っており、一か月ごとに請求書を作ってもらって、そこに書いてある金額をまとめて払っているだけだからだ。もう20年近くもずっと月ごとに支払う金額に注目するだけで、細かな明細はほとんど見たことがない。しかも、昨年の夏から、それまでは少し離れたスタンドまで行っていたのを、家の近くのスタンドも利用するようになったため、1軒あたりの請求書の金額が見かけ上は少なくなり、情けないことに、2軒合わせて支払っている金額の多さに気づかないで来てしまったようだ。
 それが今月のはじめにガソリン代を払おうと2軒の請求書の金額を見たら、今まで見たことのない額が書かれていた。2軒合わせたら、とんでもないような額になってしまう。さすがにびっくりして請求書を細かく見なおしてみた。先月は夏休みで一日中走り回っていたため、ガソリンの消費が普段よりも多いのは当たり前だ。しかし、驚いたのが1ℓあたりの単価だ。1軒は137円、もう1軒は128円だったのが月の途中で136円に変わっている。びっくりした。ガソリンて今こんなに高いのか、全く知らなかった・・・
 これはすごいことだと、今年の1月の同じスタンド(136円の方)の請求書を探してみたところ、121円と書いてあった。8ヶ月余りの間に、15円も値上がりしている。パーセントに直すと12.5%も上昇したことになる。と言ってもよく分からない、そこで、満タンに50ℓ入れたとすると、1月は6050円だったのが、8月になると6800円になり、満タン1回で、750円も値上がりしたことになる。私の家では、塾のバスだけでも、1ヶ月で合計10回近く給油するから7500円、さらに自家用車の給油まで考えれば、1万円以上の負担増になる。おお、すごい!何がすごいって、金額もさることながら、こんなに支出の多寡を計算までして調べたことなんて初めてなのだ。いつもどんぶり勘定ばかりで、お金がないないと文句ばかり言っている人間にしては上出来だ。
 これを妻に報告すると、「何言ってるの、今頃。まだ上がってるんじゃないの?」と脅したので、少々心配になって給油がてら現在のガソリン価格を調べてきた。


おい、おい、本当だ。今現在は1ℓ=144円だ!赤字で小さく書いてあるように、私は会員割引がきくだろうから、142円。先月よりも5円上昇したことになる。う~ん、これは困った・・・いくら何でも高すぎる。バスの送迎は原則的に無料でやってきているため、ガソリン価格の高騰は実に痛い。

 しかし、どうしてこんなに上がるのだろう。中東情勢が不安定で原油の輸出が減っているのだろうか。それともアメリカあたりが買い占めているのだろうか。中国の産業が発展を続け石油の消費量が増え、原油の生産が追いつかないのだろうか?などと、素人考えを並べてみても仕方ない。きっと私などでは理解できない複合的な要素が絡んでいるのだろう。
 ちょっと調べてみたら、日本のガソリンの小売価格には、原油価格や精製・輸送コスト、国内石油元売り会社やスタンドの利益分だけでなく、原油を輸入する際にかかる関税や石油税、ガソリン税なども含まれていることが分かった。それは、1ℓ=130円で試算してみると、税金分は約62円にもなるという。なんと半分近くが税金だ、これはたまったものじゃない.
 消費税など目に見える税金の増税もきついが、こうした隠れた税金というものも私たちは相当負担しているのだろう。「増税をいう前に、公的機関の無駄遣いを減らせよ」と、税金の問題で腹が立ってくると叫びたくなる。
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