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お好み焼き(2)

 今年の夏は暑くてあまり食欲がわかず、食事を軽くすませてしまうことが多いのは少し前に書いたが、それでは長い夏休み、体力が続かないだろうと心配になる。そこで気が向いたときにはなるべく多く食べるようにしているが、好きな物ならやはりいつものように食べられる。そのいい例が、この前の日曜日に久しぶりに食べたお好み焼きだ。熱くて汗だくになりながらも、平気でぺロッと平らげてしまった。
 2年以上前に「お好み焼き」という記事を書いて、お好み焼きを作る過程を写真にとって載せたことがある。残念なことに、そのお好み焼きを食べた店は今はもうない。美味しいお好み焼きが食べられる店で、本当に長い間通ったものだが、どういうわけだか客足が伸びず、とうとう閉店してしまった。外で食事をするときの大事な選択肢が一つ減ってしまい、寂しいやら不便やらで、嘆くことしばしばだった。もう半年以上になるだろうか、それ以来お好み焼きを食べたことがなかった。
 そんな私の思いが通じたのか、新しいお好み焼き屋が少し前に開店した。チェーン展開している店のようで、あまり味に期待は持てない気がして、行くのをためらっていたが、いざお好み焼きを食べようとしたら市内にはその店ぐらいしか目ぼしいところはない。もし行って不味ければ二度と行かなければいいわけだし、美味しければそれはそれで儲けものだと、一度試してみることにした。
 
 私が注文したのは、「海~~ゴ」という海鮮お好み焼き。名前が軽すぎてどんなものが出てくるのか心配になったが、運ばれた物を見ると、タコ・イカ・エビ・貝柱・明太子などがたっぷり入っていて、美味しそうだ。


 以前通っていた店では、具を先に炒めておき、それをいったん小麦粉の生地の中に戻してから焼き始めたものだが、この店ではそんな面倒なことはしなくてもいいようだ。出された「どんぶりの中で生地と具をグルグルとかき混ぜて、鉄板の上に乗せる。そのままで5分、裏返して5分、もう一度裏返して3分焼けば出来上がり!」などと作り方の説明があったが、それでは余りにオートメーション化されたようで、少しばかり味気ない。途中でかつおを足したり、海苔を入れたり、とあれこれ工夫したほうがおいしいお好み焼きになるのに、と不満に思った。だが、画一化された方法でいつも決まった味を提供できてこそ、チェーン展開が可能なんだとうがった見方もできるので、これはこれで仕方ないことなのかもしれない・・。でもなあ・・。

  

  

 久しぶりに食べたお好み焼きは、それなりに美味しかった。ただ、今の流行なのだろうか、私には生地が柔らかすぎるように感じられた。もちろん、硬いお好み焼きなど美味しくはないが、ある程度さくっと歯ごたえがするほうが、私は好きだ。
 でも、とりあえず一軒選択肢が増えたのは喜ばしいことである。
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