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コンパウンド

 日曜日の午前中、バス2台の給油をした。私と妻が1台ずつ運転してスタンドまで行ったところ、どちらのバスも窓ガラスが汚れているのに気付いた。ここ最近はセルフスタンドばかり利用しているから、窓拭きなどのサービスが受けられず、汚れたままになっているのに気付かなかった。バスはどちらも普段私以外の者が運転しているので、給油の時くらいしかチェックができない。全ての車の状態を把握しておくのが私の務めなのに、このていたらくでは職務怠慢だと指弾されても仕方ない。家に戻って早速洗車することにした。
 とは言え、さすがに暑い。いくら冷たい水道水を使っての洗車でも、照りつける日差しをまともに受けていれば、あっという間に汗だくになってしまう。半分も終わらぬうちにへばってしまった。それでも何とか1台洗車し終えて、残りのもう1台は昼ご飯を食べてからにしよう、と決めて「やな」まで出掛けていった。
 
 家に戻ってきても暑さは相変わらずだったが、決めたことは果たさねばならない。「やるぞ!」と己を鼓舞して洗車し始めたところ、バスの横手に大きな擦り痕が残っているのに気づいた。少し前に、ある運転手が車庫入れに失敗して、「バスの横を柱で擦っちゃいました」との報告は聞いていたものの、何も処置せぬままに来てしまっていた。改めてじっと見ると、思っていたより擦った痕が大きいので、さすがにこのままにしておくわけにはいかない、できるだけのことはやってみようと、コンパウンドでボディーを磨くことにした。

 

 コンパウンドというのは、「主につや出しなどに使われる粉末状の研磨材」のことであり、車体の表面についた擦り痕くらいなら落とす効果を持っている。だが、当然のことながら、塗装が削り落ちてしまった所や凹んだ箇所を元に戻したりはできない。今まで何度か世話になっているため、その効果は実証済みだが、最近は使っていなかった。ふたを開けたら、コンパウンドが乾燥してひび割れてしまっていた。果たして使えるかな、と心配しながらも、雑巾にこすり付けてバスのボディーをゴシゴシ磨いていった。すると、コンパウンドの質は落ちていなかったようだ、擦り痕が少しずつなくなってくる。もちろん凹みは解消できないが、腕がだるくなるまで根気よく続けていったら、表面についていた擦り痕はかなりきれいに取れてしまった。

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 このバスは、塾バス3台のうちで一番新しいものだけになるべく傷を付けてほしくないが、「車にはいくらキズがついても構わないから、とにかく安全運転をするように」と常々運転する者たちに言い聞かせてあるので、これくらいのキズなど気にしてなどいられない。
 もちろん私の手に負えないような大きな傷痕は付けないよう細心の注意はしてもらわなければならないが・・。
 

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