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10月になって

 10月になった。だからと言って私の周りには特別な変化があるわけでもない。ほぼ毎日同じことの繰り返しで少々飽きてくるが、こうした単調な日々を送れることこそが平和な印かもしれないと思って、できる限りその中で楽しみを見つけていこうと思っている。
 だが、少し視野を広げてみると、先月までとは変ったものがいくつかある。まずは、タバコの値段。私はタバコを吸わないので、はっきり言ってどうでもいいことなのだが、喫煙者には厳しい値上げだろう。いくらなんでも一気に1箱100円以上の値上げは厳し過ぎる。3割以上の値上げをするものなんて世の中にそうあるものではない。しかも愛煙家にとっては無くてはならないものであり、法律で禁じられていない喫煙をこれほどまでに邪険にするのはあまりにひど過ぎるように思う。確かにタバコを吸わない身にとって、タバコの煙というものは邪魔で仕方ない。「紫煙」などと美辞で粉飾されても、臭いは髪の毛や服に付くし、煙で鼻や目が痛くなるのだから、まさしく「百害あって一利なし」のものだ。しかし、喫煙者が喫煙コーナーで吸いさえすれば何も問題ないわけだし、なにも価格を高騰させてまで駆逐しようとしなくてもいいのに、とこんな酷薄な値上げを見ていると、ついつい同情したくなる。タバコを吸わない者たちには、煙のない環境が広まるという意味で朗報ではあるが、タバコを吸うのは金持ちの証とでも言いたくなるような時代が到来したのかと思うと、なんとなく釈然としない。
 
 愛知県のFM放送は、今まで、NHK・FM、FM愛知、ZIP-FMとRADIO-i の4局があったのだが、9月30日でRADIO-i が放送を終了してしまった。理由は、不況による広告収入の激減・・。マスコミ全般が広告収入の減少により経営が苦しくなっているのはよく聞くことだが、放送終了を決定した放送局は、テレビ・ラジオを通して県域民放としては初の事態であるらしく、まことに残念である。私がRADIO-i を聞くのはもっぱら車の中だけであったが、DJの落ち着いた語りと選曲の良さでゆったりと落ち着いた気持ちになれ、好きなラジオ局であった。妻も愛聴していて、最終放送日となった9月30日は、ずっとラジオを点けて聴いていたようだ。7:00~24:00の時間帯で行った、17時間にわたる閉局特別番組では、歴代のDJやスタッフたちが生で出演して、10年間の歴史を懐かしみ、閉局を惜しんでいたという。私も塾が終わって帰宅してから、放送終了までを聞いたが、これで終わってしまうのかと思ったら、寂しくなった。
「2000年4月1日から10年6ヶ月にわたってお送りして参りました。これをもちまして当局の放送を全て終了させていただきます。長らくのご声援、本当にありがとうございました」
と12時少し前に閉局を告げた時には、さすがに胸が熱くなった。その後何も音がしなくなり、少しの後にはザーッという音しか聞こえなくなった時には人が亡くなった時のように悲しくなった・・。

 そんなことのあった10月1日、塾舎の階段を上った所にある窓にかけてあったヨシズを外した。西日を避けるためにブラインド代わりに暑い夏中大いに役立ってくれた。だが、日も短くなり、そろそろ外してもいいだろうと思い立って外してみたら塾舎の中が明るくなった。

 

 やはり明るい方が気持ちが清々する。

 そう言えば、中日ドラゴンズも優勝を決めた。落合監督のインタビューを少し聞いたが、少し人間が丸くなったように思った。なんだかんだ言っても、毎年優勝に絡んでいるのだから、落合は優秀な監督なんだろうな、やっぱり・・。

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