goo

さらば、エンゼルス!!

 松井秀喜の2010年のシーズンが終了した。私は最終戦をNHK・BSで見た。第21号ホームランも見れたし、試合終了後には松井のインタビューも聞けて、よかった。


インタビューでは今シーズンを振り返り、「残念な1年だった。チームを勝利に導く役割を期待されてきた。そういう意味では力になれなかった」と正直に胸の内を語っていたが、その表情にはどこかふっきれたような雰囲気が漂っていて、久しぶりにいい顔の松井を見た気がした。もちろんシーズン前半の不振を忘れたわけではないだろうし、反省の言葉も述べていたが、それよりもひざの状態が悪化することなく、一年を通してプレーできたこと、シーズン後半には遅ればせながら、勝負強いバッティングを回復できたことなどが安堵感として表れたのではないだろうか。
 それはオールスターゲーム前と後の成績を比べてみれば一目瞭然だ。

 【前】85試合 294打数 打率.252 47打点 10ホームラン 三振68 四球37
 【後】59試合 188打数 打率.309 37打点 11ホームラン 三振30 四球30

後半戦の成績こそ、私の知っている松井の成績であり、前半戦の成績など松井の力をまったく反映していない。しかし、この前半の松井の大不振がそのままエンゼルスのチーム成績に直結してしまったのだから、今シーズンの野球観戦はずいぶんつまらないものになってしまった。いくら後半に松井が復調しても、チームは1位レンジャーズに大差をつけられて低迷し、結局は浮上することなく終わってしまった。松井がメジャーに渡って、これほどまでに興味を失ってしまったシーズンはなかった。やはり優勝を争うチームの中でこそ、松井の勝負強さは生きるのであり、半ば戦意を失ってしまったチームでは、どうしようもない。ここ数年、Yahooブログで日々の松井の成績を記録してきたのだが、今年はついつい滞ってしまい、1週間分をまとめて記録するということも度々だった・・。
 
 しかし、こんな散々なシーズンもやっと終わった。ポストシーズンで松井の暴れる姿を拝めないのは残念だが、まあ、それは来年の楽しみにとっておこう。来シーズンの自らの去就については、「白紙ですね。(日本球界復帰は)今のところ考えていない」と言ったそうだが、後半戦の打撃ができるなら、来年もメジャーで立派にやっていけるように思う。エンゼルスのマイク・ソーシア監督も松井について、「ひざの回復とともに貢献度も上がった。(DHのある)ア・リーグならまだ第一線でやれる」と評したという。シーズン終盤には、左ピッチャーの時には先発から外し、先発させてもチャンスで代打を送ったりし、さらには松井を代打に指名しながら、相手ピッチャーが左腕に代わると代打の代打を送るという、屈辱的な采配を繰り返した監督だけに素直に受け取れないのだが、「4、5年前の迫力はないかもしれないが、バットスピードがあり、ひざの回復具合にもみんなが満足している。走塁も問題はなく、彼にはまだ未来がある」とも、「プロ意識が高く、同僚とも上手に付き合える。(ヤンキースの)ジーターが“最高のチームメートだった”と評価したこと自体、ヒデキの素晴らしさを物語っている」とも語ったという話だから、少しは大目に見てやろうかなあ・・。

 果たして松井は来シーズンどこのユニフォームを着てプレーするのだろうか。エンぜルスのユニフォームは松井には似合っていないと思い続け、今シーズンは最初から最後まで面白くなかった私だが、これでエンゼルスを離れる松井を心機一転新たな気持ちで応援できると思うと嬉しくて堪らない。シーズンの終わりにはソーシア監督の顔も見たくないほどだったから、エンゼルス以外のチームならどこでもいい・・。
 もう今年一年のことは忘れ去って、さあ来年!!と、今は晴れ晴れした気持ちでいる。
 
 頑張れ、松井!!


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする