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10月の野球

 10月になって俄然野球が面白くなった。昨年の10月は松井がチャンピオンリングを獲得できるよう必死で応援していた。今年は松井の属するエンゼルスがプレーオフに進出できず、普通なら手持無沙汰な10月を嘆いているはずなのに、どうして松井のいない野球がそんなにも面白いのか。私なりに考えてみたところ、今年の私は野球に飢えていたのだと分かった。松井がメジャー移籍してからほぼ毎日試合を見てきたここ数年と比べ、今年は観戦した試合が激減した。放送された試合が少なかったせいもあるが、それよりも、シーズン前半松井の調子が一向に上がらず、とても試合を最後まで見る気など起こらなかったのが一番の原因だった。とても見てられない・・、そんな打席が続いているうちに、見る気が失せてしまったのだ。
 それでもやっぱり私は野球が好きだ。松井のシーズンが終わり、エンゼルス退団が決定的となって、一区切りがついたこともあるのだろう、ポストシーズンの戦いが無茶苦茶楽しみになった。ほぼ毎日放送された試合はほとんど見た。特にあまりよく知らないナ・リーグの試合が面白く、ジャイアンツのリンスカムとポージーという若きバッテリーに注目するようになり、ワールドシリーズまで勝ち上がった瞬間は、思わず「やった!!」と叫んでしまったほどだ。

 

 と同時にヤンキースがリーグチャンピオンシリーズで敗退したのは、「やはり松井がいなかったせいだ。松井を切り捨てたキャッシュマンGMの大バカ野郎め!!」と快哉を叫んでしまったのも、このポストシーズンのハイライトのひとつであったように思う・・。

 だが、面白いのはメジャーリーグだけではない。日本のプロ野球もクライマックスシリーズにはかなり興奮した。巨人が阪神に連勝して、この勢いで中日にも勝つのかな、と思っていたが、いとも簡単に中日にひねられ、ホームランに頼りすぎるチームの弱さを露呈してしまった。結局は、原と落合の監督としての力量の差が如実に表れた結果なんだろうな、と思う(原の采配には合点がいかない場面がいくつかあった)。そんな拍子抜けのセ・リーグと比べると、パ・リーグは予想もしなかったロッテの奮闘が光った。西武との試合を生中継で見たが、最後まで決して諦めないチームのしたたかさが感じられ、ものすごいチームだなあと感心してしまった。日本シリーズは試合間隔がかなり開いてしまって、CSの勢いをそのまま出せるか心配な気もするが、試合勘さえ戻ればかなりの力を発揮しそうで、土曜からのシリーズが楽しみだ。ただ、地上波TVでの全国中継がかなり少ないというのは残念だ。「中日vsロッテ」では華がないというのは否めないが、見ていれば随所に面白い試合展開がありそうで、折角のシリーズなんだから全国中継すればいいのに、と残念でならない。

 さらに、昨日開かれたドラフトでは、ハンカチくんが日本ハムに指名された。日本ハムには日本一の投手・ダルビッシュがいるだけにハンカチくんにとってはまさに願ってもないチームのように思う。ダルビッシュほどの能力はないにせよ、彼から学ぶべきことは山ほどあるだろう。日ハム残留を決めたダルビッシュにもいい刺激となるかもしれない。
 早稲田からは大石と福井投手もそれぞれ、西武と広島に指名された。息子の同級生としてずっと注目してきた3選手がプロでも活躍できるよう、願ってやまない。がんばれよ!!
 だが、ドラフトで私が一番印象深かったのは、巨人が中央の沢村投手を指名したことだ。150㎞を超える球速を誇る有望な選手であるのはかなり前から知っていたが、「巨人の沢村」が現実のものとなると、感慨深いものがある。巨人の沢村と言えば、沢村栄治、あの伝説の剛速球投手だ。


 そのピッチャーと同じ名字の投手が巨人に誕生する。しかも同じく剛腕だ。これだけでも興奮するには十分だ。だが、さらに一層盛り上げるには、「永久欠番14」を沢村拓一投手に付けさせてはどうだろう。永久に欠番なんだから無理なのは承知しているが、そこを何とかしてくれたら、私としてはワクワクしちゃうんだけどなあ・・。


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