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「SP」

 劇場版「SP~野望編」を見た。
 何年か前にフジTV系列で放送されたTVドラマは何回か見たことがあり、深夜のTVドラマとしてはかなりいい出来だと思っていた。岡田准一がどこか憂いを秘めた主人公を好演していたことと、「龍馬伝」でお竜さん役を演じている真木よう子という女優の名を初めて初めて知ってなかなかいいなと思ったことが印象に残っていたため、映画化されるのを知った時は必ず見に行こうと思っていた。
 だが、TVドラマでは面白くても、映画化されたらがっかり、というものが少なくない昨今、あまり期待しないで見に行った方がいいだろうな、とは思っていた。なので、「まあ、岡田准一のカッコよさだけが見られればそれでいいか」そんな軽い気持ちで出掛けてみた。


 その点に関して言えば、十分満足できたように思う。特殊な能力を身に付けた岡田准一扮するSP・井上が、要人警護に獅子奮迅の活躍を見せるのだから、彼のファンにはまさに垂涎の映画となっている。私より先にこの映画を見た女子高生は、「岡田くんを見るための映画だから・・」などとさめた物言いをしていたが、男の私から見ても実にカッコいい。なんだか意味深な過去を背負った男の内面までも窺わせるような演技は、ジャニーズの域を超えているように思った。妻もSMAPからV6にシフトした方がいいのに、と余計なお節介まで思うほどカッコよかった・・。(私としては、真木よう子の活躍場面がもうちょっとあったほうが嬉しかったが、まあ、今回は我慢しておこう)


 しかし、この映画には続編があるようだ。一個の完結した映画としては、はっきり言って、訳のわからぬことばかりで、消化不良の感は否めない。ストーリーもドラマの好評に味をしめたスタッフが映画化するために後付けしたような設定が多く、現実感が乏しいように思えてならなかった。その辺りを続編ではすっきりさせてくれるのかな、と期待してしまうが、そうなるとどうしても見に行きたくなってしまう。それも製作者の思惑通りだとすれば、まんまと術中にはまったようで少し悔しいのだが・・。

 この映画は、今まで入場したポイントが貯まっていて、妻と二人無料で見られた。タダで見るのは、奮闘した准一クンには少し申し訳ない気もしたが、それだけに探せばいくつも見つかりそうなアラをこれ以上詮索するのは礼儀に欠けるだろう。なので、「SP」が始まる前に流された「宇宙戦艦ヤマト」の予告編を見ているうちに頭に浮かんできた疑問をいくつか書き留めておくことにする。
 
 ・果たしてアニメのテーマソングは、実写版でも使われるのだろうか?
 ・木村さんは古代進を見事演じきっているのだろうか?
 ・私は「宇宙戦艦ヤマト」のマンガもアニメもまともに見たことがないのだが、実写版を見る前にマンガやアニメを見て予習しておくべきなんだろうか?

 12月1日の封切り前後には、TV各局をフルに使った宣伝活動がまた行われるのだろう・・。また妻がギャーギャー騒ぐだろうな、やっぱり・・。
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