goo

定光寺の紅葉

 一週間前に紅葉狩りに行った記事を書いたが、その時の紅葉がイマイチだったため、もう一度出かけたいと思っていた。しかし、同じ場所に行くのも芸がない話なので、近隣でもう一か所紅葉の名所として名前の挙がる定光寺へ行ってみた。ここは、家から15分ほどの所なのだが、どういうわけかあまり行ったことがなかった。もちろん紅葉を見に行くのは昨日が初めてで、どんなにきれいな紅葉が見られるものかと、期待していた。天気も晴れ上がり、絶好の紅葉日和であったから、気持ちのいい時間が過ごせた。
 定光寺と言うのは、「建武3年(1336)に創建された臨済宗妙心寺派の古刹。尾張徳川家の菩提所。初代徳川義直(家康の九男)候はじめ歴代が納骨される。本堂は創建当時の姿をとどめており、春は桜、秋は紅葉の名所としてもよく知られている。国の重文として本堂、源敬公廟、太刀銘助重、太刀銘守家などがある」という由緒正しきお寺である。その沿革について恥ずかしいことに、私は全く知らなかった。土着民たることを自認しながらも、地元についての知識が乏しい、まったく慙愧の至りである・・。

 

 先週行った岩屋堂と比べれば、圧倒的に紅葉の数は少ない。本堂の前に何本かあるだけだが、その何本かの色づき具合が半端ではない。葉の一枚一枚が大きく、「量より質だよ」と訴えているかのようだった。三脚を立て、熱心に写真を撮っている人も多く、紅葉好きには絶好のスポットなのかもしれない。
 だが、私が気に入ったのは、本堂の前を少し上ったところにある、展望台からの眺めだった・・。

  

 中央の写真の奥にぼんやり見えるのは名古屋駅のツインタワーだ。大パノラマとまでは言えないものの、胸のすく絶景だ。青空の下で、壮大なスケールの景観を目にしたら、このところ没頭しているジオラマ作りなど実にちっぽけなものに思えてしまった・・。
 しばらく見惚れていたら、妙にお腹がすいてきた。うまい具合に茶店があって、おでんや甘酒を売っていた。もちろん五平餅やみたらし団子もあったので、妻と二人で二本ずつ食べた。

 

 せっせと作ってくれたおばちゃんには申し訳なかったが、あまりおいしくなかった。先週岩屋堂で食べたものの方がずっとおいしかった・・。
 それは残念だったが、だからと言って、展望台で味わった爽快感を少しも減じるものではなかった。

(PS)
帰り道に立ち寄った定光寺公園。

 
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする