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秋の野


 こんなすすきの原を見ていたら、高田敏子の「秋の野」という詩を思い出した。

    「秋の野」

  落ち葉よ 落ち葉
  あなたではなかったの?
  ゆうべ ひっきりなしに
  私に話しかけていたのは?

  すすきよ すすき
  あなたではなかったの?
  幻の白い手で
  私をここまで 誘ったのは?

  夕陽がいま むこうの丘に
  落ちようとしている

  風よ風 秋の風
  あなたですか?
  あの燃える夕陽の中にまで
  私を誘いつづけるのは


 落ち葉といえば、地面に散り敷かれた銀杏の葉も趣深い・・。


 あとは、燃える夕陽を背に風にそよぐ木々の写真を撮れば、この詩の情景をヴィジュアル化できたかもしれないが、そこまでしたら無風流だろう。詩の情景を映し出すのは、心の中で・・。
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