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落合博満

 テリー伊藤著「なぜ日本人は落合博満が嫌いか?」(角川ONEテーマ21)を読んだ。
 書店でこの本を見つけた時、「落合はともかくテリーは好きじゃないなあ・・」と買うのを躊躇ってしまった。時々司会をしている朝のワイドショーで見る彼は、いかにも業界の代表といった軽佻浮薄な言動が目立ち、好きではない。しかし、週一で毎日新聞夕刊に連載しているコラムには「なるほど」と頷けることもあるので、ダメもとで読んでみるか、という気になった。
 読んでみると、確かにお説ごもっとも、と思える個所はいくつかあった。

「(落合の)言葉は往々にして、ぶっきらぼうだったり、毒気があって刺激が強すぎたり、そもそも説明が少ないから、わかりにくい。
 だから、誤解もされるし、嫌われる。ふだんは寡黙なのに、いったん口を開くと、その言葉は、かならずだれかを刺激する」(P.78)
「きっと落合本人も、そんな構図はとっくにわかっているはずだ。それでも黙るのはなぜか。
 それは、落合は嫌われることを恐れないからだ。これは、日本人にとって、もっとも難しいことである」(P.34)
「自分が正しいと思ったことは、どんな軋轢が生まれようとも主張する人間。
 周囲との折り合いや刺激なんか気にせず、信念を貫く人間。
 常に有言実行、保険もかけず、退路も断って、勝利を目指す人間。
 そういう人間がいないことが日本の活力を低下させているのだ。そういう人間が、この国には必要だ。
 つまり、いま、日本にいちばん必要なのは「落合力」なのである」(P.111)

 もうここまで来ると、テリーは落合教の信者になったかのようである・・。確かにそうした「落合力」が必要な場面は、たとえ野球でなくともあるのかもしれない。周りの思惑を一切気にせず、己の信じた道を突き進む、そういうエネルギーが必要なことはあるのかもしれない。しかし、そうした人間ばかりになったら、さぞや殺伐たる世の中になるような気がする。肩肘張って己が道のみを突き進んだとしたら、どこにたどり着けるのだろう。後ろを振り返れば自分のパワーに吹き飛ばされた者たちの死屍累々たる荒野、前を見ても誰一人己と道を同じくする者を見つけられない寂寞たる地平・・・。とても私には受け入れられない。
 思うに、「落合力」なるものは、勝負事の世界では必須のものかもしれないし、この世を戦場だと見做すのなら、私たち一人一人が持つべき力なのかもしれない。しかし、私たちが暮らしているのは多種多様な人間の寄り集う複雑怪奇な世界。そんな世界で「落合力」を発揮したりすれば、落合の愛息・フクシくんのようになるのがオチダろう・・。
 しかし、これはあくまでもテリーの勝手な思い入れであり、落合本人の考えを代弁したものではない。本書も途中から、いくらなんでもそれは牽強付会というものだろう、という記述が目立ち、独断過ぎてだんだん読みたくなくなってしまった。それでも我慢して読んでみたのだが、結局は己の思い込みをさも大発見のように書きたてる筆致は変わらず、ざっと読み終えた時は清々としたほどだった・・。
 こんなテリーの作文よりも、実際のインタビューを読んだ方がずっと落合という人物が分かるような気がする。たまたま、セ・リーグ最優秀監督賞の受賞に関するコメントが、19日付の中日スポーツに載っていたので、以下に引用してみる。

「長いと言えば長いような、短いと言えば短いような・・。でも毎年誰か1人はこの賞をもらうワケですから、4年ぶりにもらえて、人に渡すことないなって、思いました。いいものと悪いものがあり、最終的にいい年で終われば良かったんでしょうけど、負けることで全部吹っ飛ぶ、ということをあらためて思い知らされた1年になったなと思います。
 オマエにはまだ完全優勝は早い、もうちょっとがんばりなさい、ということなんでしょう。性格的に全部勝ってしまうと、もう辞めてもいいや、ってなってしまう。もうちょっと野球をやりなさい、っていうことだと思います。選手、応援してくれたドラゴンズファンには申し訳ないですが、負けてよかったのかな、と、また一からがんばりたい、と思います」

 落合監督らしいコメントだ。このコメントを読む人を煙に巻いて喜んでいるようにも思えるが、真情を吐露したものであろう。テリーに言われるまでもなく、落合博満という男は奥が深い。
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定光寺の紅葉

 一週間前に紅葉狩りに行った記事を書いたが、その時の紅葉がイマイチだったため、もう一度出かけたいと思っていた。しかし、同じ場所に行くのも芸がない話なので、近隣でもう一か所紅葉の名所として名前の挙がる定光寺へ行ってみた。ここは、家から15分ほどの所なのだが、どういうわけかあまり行ったことがなかった。もちろん紅葉を見に行くのは昨日が初めてで、どんなにきれいな紅葉が見られるものかと、期待していた。天気も晴れ上がり、絶好の紅葉日和であったから、気持ちのいい時間が過ごせた。
 定光寺と言うのは、「建武3年(1336)に創建された臨済宗妙心寺派の古刹。尾張徳川家の菩提所。初代徳川義直(家康の九男)候はじめ歴代が納骨される。本堂は創建当時の姿をとどめており、春は桜、秋は紅葉の名所としてもよく知られている。国の重文として本堂、源敬公廟、太刀銘助重、太刀銘守家などがある」という由緒正しきお寺である。その沿革について恥ずかしいことに、私は全く知らなかった。土着民たることを自認しながらも、地元についての知識が乏しい、まったく慙愧の至りである・・。

 

 先週行った岩屋堂と比べれば、圧倒的に紅葉の数は少ない。本堂の前に何本かあるだけだが、その何本かの色づき具合が半端ではない。葉の一枚一枚が大きく、「量より質だよ」と訴えているかのようだった。三脚を立て、熱心に写真を撮っている人も多く、紅葉好きには絶好のスポットなのかもしれない。
 だが、私が気に入ったのは、本堂の前を少し上ったところにある、展望台からの眺めだった・・。

  

 中央の写真の奥にぼんやり見えるのは名古屋駅のツインタワーだ。大パノラマとまでは言えないものの、胸のすく絶景だ。青空の下で、壮大なスケールの景観を目にしたら、このところ没頭しているジオラマ作りなど実にちっぽけなものに思えてしまった・・。
 しばらく見惚れていたら、妙にお腹がすいてきた。うまい具合に茶店があって、おでんや甘酒を売っていた。もちろん五平餅やみたらし団子もあったので、妻と二人で二本ずつ食べた。

 

 せっせと作ってくれたおばちゃんには申し訳なかったが、あまりおいしくなかった。先週岩屋堂で食べたものの方がずっとおいしかった・・。
 それは残念だったが、だからと言って、展望台で味わった爽快感を少しも減じるものではなかった。

(PS)
帰り道に立ち寄った定光寺公園。

 
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こういう時に限って・・

 午前10時前に佐川急便の人が大きな荷物を抱えてやって来た。もしかして、と外に出ていったら、「あと二つあります」と言いおいて戻っていった。思った通り、「昭和の鉄道をつくる」だ。全50巻もあるから、2箱で送ると連絡があったから分かるが、あと一箱は何だ?と頭をひねっていたら、佐川の人が戻ってきた。ああ、アクリルけースか、すっかり忘れていた・・。オークションに参加するために必要だった「評価」をもらうために急遽落札したアクリルケースが届いたのだ。と言っても、これは専門の業者が製品をオークションにかけたもののようだから、新品を店から購入したようなものだが・・。まあ、それにしても一度に届くとは奇遇だ。


 こうやって並べてみるとなかなかの見ものだ。すぐに開封したかったが、昨日は中学生の期末試験用の対策プリントを印刷しなければならないため、とても時間に余裕がなかった。毎回、試験の1週間前に配布することにしているので、来週半ばから始まる期末試験に間に合わせるには、どうしても昨日中に印刷せねばならなかった。それでも、わき目もふらずに頑張れば、ひょっとしたら少しくらいは時間ができるかもしれない。そうしたら開封くらいはできるだろうと、それを目的に一心不乱に印刷に励んだ。
 中2の印刷を完了したのは、思っていたよりも早かった。この調子でいけば、15分くらいは空き時間ができるかな、とほくそ笑みながら中1のプリント作りへと進んでいった。だが、そんなに事がうまく行くわけがなかった。それまで快調に動いていた印刷機が、徐々に不調になり始めたのだ。給紙がうまく行かない。一度に何枚もドラムの中に入って行き、すぐに紙詰まりを起こしてしまうようになった。またか・・、と思ったら無性に腹が立ってきた。夏休み中にもこんなことがあって、直してもらったはずなのに、どうしてまたこんなことになってしまうのだ!時間がない時に限って不具合が出る。もう本当にこの機械には腹が立つ!!あれこれ思い出したら、カーッとして来て、思わず事務機器屋に電話してしまった。
 「またリソグラフの調子が悪いんですけど」
 「どんな調子ですか?」
 「以前と同じように、給紙がうまくいかなくて・・。どうしてこう調子が悪いんでしょう?」
 「一度お伺いします」
 「でも、直りますか?」
 「直しますよ」
 「いくら直してもらってもまたすぐに壊れるんだったら、意味ないし・・。換えた方がいいかなあ、と思ったんですけど。いつも忙しい時に壊れるもんですから、腹が立って・・」
 「お気持ちはよく分かりますが、それも含めて明日お伺いします。その時にお話しさせてもらいます」
 「はあ・・、じゃあ、そういうことでお願いします・・」
 結局、もうそれ以上印刷機を使う気がしなかったので、残りはコピー機を使って必要な部数を印刷し終えた。今のコピーは両面コピーもできて便利なものだが、やはり印刷機のスピードの方が圧倒的に速い。印刷は無事し終えることはできたものの、塾バスで生徒を迎えに出発するギリギリの時間となってしまったので、とうとう送られてきた荷物を開封することはできなかった・・、残念!

 だが、塾を終えた後で開封して、第1号の付録である、車両を取り出してみた。

 

 開封して驚いたことは、まったくと言っていいほど新品の状態だったことだ。この車両も手つかずの状態で保存されていたようだ。なんだか貴重品を譲り受けたような気になって、大切に作らねばならない、と改めて思った。頑張るぞ!!


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オークション(2)

 評価を受け取り、入札資格ができたのが木曜日の夜。オークションを早期終了する場合もあると書かれていたので、少しでも早く入札したかったが、さすがに塾の授業中にそんなことはできない。ぐっと我慢して、授業を終え、ブログの記事を書き終え、気分的に一段落できてから、「いざ出陣!!」となった。その時点での最高入札額は26,001円、だいぶ上がってきたな、と思いながらも、ここからちまちまやっていくのも面倒なので、とりあえず30,000円で入札してみて様子を見ようと思った。入札額の欄に30,000と入力したときは少しばかり緊張した。まさかこの金額で落札できるとは思わなったが、これからどうなっていくかが楽しみでもあった。
 しかし、翌朝PCを開いてびっくりした。最高入札者は私のIDになっていたものの、入札額が27,501円となっていた。変だ、昨夜入札したのは30,000円のはずなのに、どうしたことなんだ?訳が分からず、ボーっとしてしまったが、こういう時は妻に尋ねるのが一番だ。
「それは自動入札になっているからだよ。あなたの最高入札額が30,000円なら、30,000円までの範囲で他の人の入札額を少し上回った金額を自動的に入札していく仕組みになってるんだと思う。入札履歴を見ればよく分かるんじゃない?」
なるほど、私が前夜入力した金額は、私が出してもいい最高額であり、いきなりそれが入札金額になるわけではないのだ。他の入札者よりも少し上乗せした金額を入札していけば、最高金額に達する前に落札することだってできるわけだ。なかなか考えられたシステムだなあ、と感心してしまった。そういう視点で、入札履歴を振り返ってみるとなかなか面白い。

 [11月 12日 1時 45分] jukucho19580615 入札。数量: 1 で 26,001
 [11月 12日 1時 45分] jukucho19580615 自動入札。 26,501
 [11月 12日 8時 1分] yq****** 入札。数量: 1 で 26,501
 [11月 12日 8時 1分] jukucho19580615 自動入札。 27,001
 [11月 12日 8時 1分] yq****** 自動入札。 27,001
 [11月 12日 8時 1分] jukucho19580615 自動入札。 27,501

 12日はここまでで、他に入札はなかった。入札の締め切りは14日の午後11時なので、あと2日の攻防。なんとか凌ぎ切りたいと気合を込めた。
 翌13日にも小さな動きがあった。

 [11月 13日 7時 28分] yq****** 入札。数量: 1 で 27,501
 [11月 13日 7時 28分] jukucho19580615 自動入札。 28,001
 [11月 13日 7時 28分] yq****** 自動入札。 28,001
 [11月 13日 7時 28分] jukucho19580615 自動入札。 28,501
 [11月 13日 17時 57分] ko****** 入札。数量: 1 で 28,501
 [11月 13日 17時 57分] jukucho19580615 自動入札。 29,001
 [11月 13日 17時 57分] ko****** 自動入札。 29,001
 [11月 13日 17時 57分] jukucho19580615 自動入札。 29,501

 授業が終わって、携帯でチェックしたら、もう30,000円近くまでになっていた。これじゃあ、ダメだ、最高入札額を上げなきゃ負けてしまう、よし、35,000円に上げよう。ここまで来たら「もう絶対に落札してやる!」とかなり頭に血が上ってきた。初めは40,000円出すつもりだったから、そこまでは行ってもいいや、とかなり開き直った。

 [11月 13日 18時 15分] jukucho19580615 入札。数量: 1 で 29,501

 13日はこれ以後動きがなかった。さあ、後一日。最後の最後まで気を抜けないなあ、と一週間前のように居眠りだけはしないように、と気持ちを引き締めた。しかし、14日の日曜日、私が授業をしていた間は何も起こらなかった。このまま行けたらいいなあ・・と夕食を食べ終わり、かなり酔いが回ってきて呑気なことを思った。だが、事態はその頃、一気に動き始めていた。

[11月 14日 21時 4分] fu****** 入札。数量: 1 で 29,501
[11月 14日 21時 4分] jukucho19580615 自動入札。 30,002
[11月 14日 21時 4分] fu****** 自動入札。 30,002
[11月 14日 21時 4分] jukucho19580615 自動入札。 30,502
[11月 14日 21時 55分] gi****** 入札。数量: 1 で 30,502
[11月 14日 21時 55分] jukucho19580615 自動入札。 31,002
[11月 14日 21時 55分] gi****** 自動入札。 31,002
[11月 14日 21時 55分] jukucho19580615 自動入札。 31,502

 なんだか目まぐるしく動いていたが、すべて自動入札に任せてあったので、私はまったくタッチしていない。訳が分からぬうちに入札金額がどんどん変わって行って、このままじゃ、35,000円じゃ持ちこたえられないかな、とジリジリし始めた頃、意外なことが起こった。PCの画面に、

おめでとうございます!! あなたが落札しました。
との表示が出ていたのだ。
 やったああ!!落札できたんだ!!
 締め切り時間よりも1時間も早かったが、きっと出品者が私を落札者にしてくれたんだ。ありがとう!!嬉しい!!

 意外にあっけない幕切れだったが、その分楽できたからよかった・・。
 その後は出品者の人ともスムーズにやり取りができ、17日には「昭和の鉄道 全50巻」が我が家に到着する手はずになっている。実に楽しみだ!!
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オークション(1)

 ジオラマでお寺を探していたときに何度も訪ねたTOMYTECのHP。あれこれ物色している間に、ジオラマセットというものを見つけてしまった。「駅前と商店街」「お寺と門前町」「海のある風景」の3種類あって、どれもがいい。「欲しいなあ・・」と思ったものの、定価がそれぞれ、78,750円、89,250円、68,250円とかなりの高額で、おいそれとは手が出せない。それにまだ今のジオラマが完成したわけでもない。だが、見ているうちにどんどん欲しくなってしまい、どこかもっと安く売っている所はないか、とネット上をあちこち彷徨うようになった。すると、もっと面白そうなものが見つかった、講談社の「昭和の鉄道模型をつくる」・・。今私が鋭意製作中の「少年時代」の前に発売されたシリーズで、こちらは全50巻でジオラマセットを完成させる。「なつかしい街並みと、小さな鉄道が、あなたの部屋でよみがえる」というキャッチフレーズが心をそそる。このシリーズが発売された頃にはまるで興味のなかった私が、なんで今になってこんなにもジオラマに心ときめかしているのか不思議な気もするが、今もあるHPを眺めているうちに、これもまた欲しくなってしまった・・。今でも取り寄せができるようだが、1冊あたりが1,500円程だから全50巻で約75,000円ということになる。それなら、TOMYTECのジオラマセットの方が安く買えるかもしれない。う~~ん、どうしよう・・としばらく思い悩んでいた。
 だが、どういう経路でそん考えが浮かんだのか今でははっきりしないが、「オークションだったら安く買えるのではないか?」と閃いた。私はそれまで一度もオークションに参加したことはなかったし、オークションのページを覗いたことさえもなかった。そんな私の頭にオークションが浮かんだのも不思議なことだが、今思えばそれは神の導きだったのかもしれない。と言うのは、Yahoo!オークションで、なんと50巻全部揃ってほぼ新品の「昭和の鉄道模型」がオークションにかけられていたからだ。その時の入札価格は40,000円ほど、これなら本屋から50巻買うよりも35,000円も安い。これは買いだ!と早速入札してみよう、と思って入札方法を妻に尋ねたところ、「ギリギリまで待って入札した方がいいよ」というアドバイスをくれたので、それに従うことにした。しかし・・、締切日が日曜日だったため、酔っ払って転寝をしているうちにオークションが終了してしまい、あえなく失敗・・。己の愚かさを呪うと同時に、また出品されることがあるように祈った。
 すると、やはり神が味方しているのか、火曜日になってまた別の出品を見つけた。

『講談社、週刊ゲージジオラマ製作マガジン「昭和の鉄道模型をつくる」の全50巻揃いです。
 全巻未開封のままです。
 応募するとプレゼントされる特製「パワーユニット」も付属しています。
 知人が毎週、書店に足を運んでコツコツと揃えたものですが、製作する時間がなく、思い切って出品することとしました。
 鉄道模型大好きな方に入札いただき、ぜひ製作・完成をして、昭和の情景を楽しんでいただきたいと思います』

しかも、その時点で入札価格は2万円ちょっと。おお!!これこそまさに願ってもないもの!!と、すぐに入札しようといきり立ったのだが、よく見ると「新規の方は入札ご遠慮ください」と注意書きがあった。えっ??私はこれがオークションデビューだから新規ってこと?じゃあ、入札できないの? えええええ・・、そんなああああ・・・。
 ひょっとしたらお願いすれば許してもらえるかもしれない、と出品者に質問してみたが、実績のない人との取引はできないと断りの返事が来た。もう諦めるしかなかないのかな・・、とがっかりしながら妻に事情を話したところ、「それじゃあ、何か別のオークションで落札して、評価を1ポイントもらえばいいんじゃないの?一回でも落札すれば、新規ではなくなるから」と、絶妙のアドバイスをくれた。「そうか、その手があったか・・」と感心しながら、ジオラマ関係で何かいいものはないか探してみたところ、「昭和の鉄道模型をつくろうにぴったりのアクリルケース」というのを見つけた。大きさを見たら、今製作中の「少年時代」もピッタリ収まる大きさだったので、これなら欲しいな、と入札してみた。そこはたまたま即決価格となっていたので、すぐに私が落札者となることができた。「意外と簡単だな」と思いながら、Yahoo!かんたん決済という方法で入金した。その際、「評価がすぐに欲しいので、よろしくお願いします」と伝言しておいたら、私の意を汲んでくれた出品者からすぐに評価の1ポイントが私のIDの横に付けられた。よかった、これで晴れて「昭和の鉄道」のオークションに参加できる!!




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スポーツの秋

男子ゴルフツアーの太平洋マスターズで石川遼選手が優勝
今季3勝目、通算9勝目をマーク
 
 このメールが届いたのは授業中。これで賞金王にも近づいたな、と簡単な感想を抱いただけだったが、その朝サンデーモーニングで大宅映子が「あの髪型はいやだ」と言っていたのを思い出した。VTRで見た限りでは、左側が短かく、右側が長い変な髪型をしていて、私も「どうしてあんな?」と思ったものだった。あれが遼くんの趣味だったら、ちょっとばかりセンスを疑うな、とゴルフとは関係ないところで文句をつけたくなってしまった。



 しかし、白鵬は強すぎる。初日の相手、栃ノ心とて容易い相手ではなかったはずだが、組み止めて出し投げ一閃であっという間に勝負をつけてしまうのだから、その強さはまさに人知を超えた領域にまで達しているのかもしれない。


 今場所は、双葉山の69連勝を抜くかもしれないと話題を呼んでいるが、TV画面で見る限りはその効果はあまりないように見えた。時折映る観客席はやたら空席が目立ち、相撲人気の陰りを象徴してあまりあるほどだった・・。寂しい限りだが、色々ありすぎたから仕方のないことだろう。

 そうは言っても昨日のメインスポーツはやはり女子バレーだった。連日TBS系列で放送されているのは知っていたが、ここまで一度も観戦することができなかった。前日ブラジルに敗れて決勝進出は逃したものの、3位決定戦でアメリカを下せば、32年ぶりに国際大会でのメダル獲得!と会場はものすごい応援だった。バレーの応援にはいつも驚いてしまうが、昨夜はまた一段と激しくて、かなりの力をチームに与えたことだろう。

 

 TVでは、EXILE が応援部隊の役目を担って頑張っいたが、これが一過性のものではなく、せめて次のオリンピックまでは、責任を持って応援に勤しんでもらいたいと思った。しかし、バレーとEXILE、不思議な取り合わせだ。

 久しぶりにスポーツ中継を堪能した一日だったが、盛りだくさんで面白かった。


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フィカス・アルテシーマ

 紅葉もいいけれど、緑の葉もいい。
 紅葉狩りに行く前に立ち寄ったスーパー、その中の花屋でまたまた鉢植えの観葉植物を買ってしまった。


 高さが1.5mほどの木で、大きな葉の色に特徴がある。濃い緑の周りを薄い黄緑色が囲っている。斑入りのようにも見えるし、元々こういう色合いなのかもしれない。そのコントラストが目を引いて、少し前からそのスーパーに行くたびに、じっと眺めていたものだ。いつもの通りに、値段が下がったら買おうかなと思っていたが、その日はたまたま店員さんが私の呟きを聞きとめてしまったようで、「じゃあ、聞いてみます」と、ヤシの実の時と同じようにオーナーさんに電話で交渉してくれた。
「ちょうどでいいそうです」
という結果の報告、2980円だったものを2000円にしてくれるというのだ。そうまでしてくれるなら買わないわけにはいかない。
「本当に2000円でいいんですか?」
「ええ、いつも買っていただきますから・・」
と言われるほど買っているわけではないが、どうもそんな印象を持たれているらしい。それならこれからも安くしてもらえるかもしれない、などと虫のいいことを思いながら、家に持ち帰って、ヤシの実の隣に並べてみた。ほぼ同じくらい高さで、なかなかいい感じだ。今のところヤシの実も元気そうで何よりだ。


 だが、この木何ていう名なんだろう?うっかり聞き忘れてしまった。鉢に名札のようなものがあるかと調べてみたが、どこにもなかった。さすがに名無しでは不便だろうと思い、ネットで検索してみた。「観葉植物 種類」と入力してググってみたら、案外簡単に同じような画像が見つかった。「フィカス・アルテシーマ」という木なのだそうだ。で、その育て方は・・。

 *科目・・クワ科フィカス属
 *原産地・・ インド、ミャンマー東南アジア熱帯雨林気候区
 *置き場所・・最低気温5度以上は必要です。強光線を好みますが、葉の日焼け(葉やけ)防止ためレースのカーテン等で日差しを少し遮った(遮光)場所で風通しも良くしてあげてください。
 *季節毎の管理と注意点
 【冬~春】 前項に沿った場所で管理します。日当りだけが良くて風通しが悪いと乾燥気味になりやすく葉の表面が薄い膜を張ったようになりツヤが無くなります。乾燥防止の為、霧吹きと葉の表面の埃を濡れタオル等で拭き取ると良いでしょう。エアコン等の温風、冷風に直接当てないようにして下さい。
 【春~秋】 外気温が20度以上になると生育期に入ります。冬の室内管理で弱った植物はこの時期に剪定、切り戻しを施し、最初は半日陰程度の屋外に移動させて水やりと葉水を行い肥料も与えて管理を行います。慣れてくれば日向に移動して下さい。
 【注意点】 一年を通して室内での管理しか出来ない方は出来るだけ自然の環境に近づけてください。又、取り木繁殖や植え替えも適期になります。光線不足になると斑がはっきりしなくなったり、葉茎や葉が間伸び(徒長)した様になります。
 水やりのタイミング・・土の表面が乾いたら鉢底から染み出る程度、タップリと与えて下さい。受皿に溜まった水は根腐れの原因のひとつになりますので捨てて下さい。夏季、屋外で管理するのであれば、受皿は付けずに3日に一度は必ず与えて下さい。
注意:葉が垂れ下がり始めたら水不足気味かも!
 *肥料・・春~秋に緩効性化成肥料(置き肥)を定期的に与えます。又、水替りに3回に1回の割合で液体肥料を併用しても構いません。

 育てやすい植物だそうだから、私でもなんとかなりそうだ。だが、ヤシの実と同じように原産が南の国のようだから、なるべく暖かい温度で育てなければならない。これからどんどん寒くなっていくから、温度管理がうまくできるように工夫が必要だ。難しいなあ・・。
 でも、部屋を緑で埋め尽くすぞ!!
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紅葉狩り ’10

 午前中は雨がぱらついていたものの、お昼近くになったら晴れあがった。これなら紅葉狩りに行けるな、と出掛けることにした。場所は毎年行っている山間の国定公園。まだ少し早いかな、と思ったが、土曜の夜からライトアップが始まり、人出も多くなるだろうから、すいている時に一度出掛けてみても損はないだろうと思ったのだ。
 案の定、人手も少なく、紅葉も今ひとつだったが、所々には真っ赤に色づいた葉も見られ、それなりに楽しめた。

 

 

 

 紅葉の下に止められていた車のガラスに一片の色づいた葉。これぞまさしく「もみじマーク」・・・



 などと妻と下らないことを言いながら歩いていたら、桜が咲いていた。

 

 そう言えば一年前に見た四季桜の見事さに触発されて植木屋で買った四季桜の苗、残念なことに虫がついて枯れてしまった。秋の終わりに花見としゃれこんで一杯!というささやかな願いも水泡に帰してしまった・・。本当に残念だ。
 毎年、感嘆のため息を吐く水鏡も紅葉がイマイチだと映りも悪くて、くすんでしまっていた。これもまた、残念だった・・。


 しかし、帰り際に買って食べたみたらし団子と五平団子(五平餅を串団子状にしたもの)は美味しかった。意外なほどと言っては店に失礼だろうが、たれの味が良く、思わぬ拾い物をした気分になった。

 
 でも、やっぱりこれじゃあ物足りない。来週もう一度行ってみようかなあ・・。
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2012 センター試験

 センター試験まで残すところ2か月余りとなった。我が塾の高3生も、かなり気合が入って来てピリピリした雰囲気が漂うようになった。「そう思いつめるなよ」と助言することもしばしばだが、そうは簡単に行かないのが受験生の常だ。これからの2ヶ月間、どうやって心の平静さを保たせるか、私の腕の見せどころでもある。
 だが、高3生は今やまな板の上の鯉のようなものだから、開き直って勉強することもできるだろうが、高2生ではそうはいかない。特に2012年度からセンター試験に変更点が幾つかあるものだから、何をどうやって受験科目に選んだらいいのかがよく分からないようで、ここ最近よく質問される。学校でも説明会などが開かれているようだが、ポイントが少しずれていて、不明なままだと文句を言う生徒が多いので、私なりに調べたことを以下にまとめておきたい。
 まずは河合塾のHPにあった説明を拝借してくると、

 『文部科学省から、2012 年度から地歴・公民と理科の科目選択が弾力化されることが発表された。現在、地歴と公民は別時間帯で実施されているが、これを同一時間帯にまとめて地歴・公民から2科目選択する仕組みに改める。また、公民の出題科目には従来からの3科目に加えて「倫理、政治・経済」を新設する。理科は、現在3グループに分けて実施しているが、科目選択の制約なく2科目選択できる仕組みになる
 1.地歴・公民における変更
①科目選択の弾力化
(現行)地歴・公民の試験時間は別れており、各教科1科目ずつ選択可能
(改正後)地歴・公民から最大2科目の選択可能
②新科目「倫理・政治・経済」の設置
(現行)公民の出題科目は「現代社会」「倫理」「政治・経済」の3科目
(改正後)上記3科目に加えて「倫理・政治・経済」が新設され、出題科目は4科目に
 2.理科における変更
(現行)理科6科目を2科目ずつグループ化し、各グループから1科目、最大3科目まで選択可能
  ※物理、化学、生物から2科目選択可能とする措置だが、地学等との組合せに制約がある。
(改正後)グループ制を廃止し、理科6科目の中から最大2科目の選択可能
  ※組合せに制限がなくなる。』

 簡単に言えば、社会と理科に変更がある(他の科目に大きな変更点はない)のだが、上の説明を読んだだけではよく分からない。なので具体的な例を挙げて説明してみる。

 例えば社会を2科目選択しなければならない文系の受験生の場合、現行では「地歴(日本史・世界史・地理)」から1科目と「公民(政経・倫理・現代社会)」から1科目を選択することが一般的だったが、2012年からは、「公民」3科目が統合された「倫理 政経」が新設され、「日本史・世界史・地理・倫理 政経」の4科目から2科目選択することになる。(「現代社会」もあるが、単位数が少ないので、大学によっては選択できないことも多くなりそうだ)。ということは「日本史」「世界史」の2科目で受験することが可能になるわけだが、その反面、比較的短期間で仕上げることが可能だった「現代社会」が大学によっては選択できなくなるのは、社会の学習にさほど時間を割けない理系の受験生にとっては負担が増えそうな変更だと言えるだろう。
 また、今までは理科を、①「理科総合B」「生物Ⅰ」、②「理科総合A」「化学Ⅰ」、③「物理Ⅰ」「地学Ⅰ」の3グループに分けて、各グループから1教科ずつ受験することができたのを、グループ制を廃止して6科目の中から2科目を選択する方法に変更される。これにより理科の選択可能科目数は3科目から2科目に減少するが、現行のグループ制では制約があった科目の組合せに制限がなくなるため、センター試験で理科3科目を必須とする一部国公立大の医学科では、必然的に入試科目の変更を迫られることになった。(1科目受験する文系の受験生には、あまり関係がないが・・)

 と書き出してみて、私もやっと完全に理解ができたから、もし上の説明を読んでも不明な点があれば、どしどし質問してもらいたい。
 とは言え、どんな組み合わせで受験できるかは、各大学によって異なるだろうから、各大学の発表をしっかり確認する必要がある。受験勉強は、志望校に必要な受験科目をきちんと把握することから始まるのだから・・。
 


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半年ぶり・・

 娘が、名古屋で研修があるとかで、家に戻ってきた。火曜に来て、水曜日は終日家でのんびりした後、木曜からの研修に出席して、それが終わったらそのまま赴任地に戻っていくのだそうだ。GWに赴任先へ出掛けて以来の帰郷だから、半年ぶりに顔を見たことになる。と言っても、大学時代も同じようなペースでしか帰ってこなかったから、特別久しぶりという気もしない。それでも半年ぶりに見た顔は元気そうで、少しばかりふっくらしたような気もして、慣れぬ毎日で疲れがたまってはいないかと心配していただけに、安心した。話しぶりも学生時代の威勢のよさは影をひそめ、どことなく落ち着いた雰囲気が感じられるのも、社会人としての自覚のなせる技かもしれない。この半年で成長したのか、といつまで経っても未熟なままである親としては、少々面映ゆさも感じてしまう・・。
 では、私はいったいこの半年間何をしてきたのだろう。取り立てて変わったこともなかったが、その分毎日を楽しんできたかもしれない。それは家族が増えたことに拠るかもしれない。ネコのチョボと熱帯魚は、娘と初対面だった。魚は誰がどうなろうと知ったことではないだろうが、チョボは初めて娘を見たとき、緊張で体が強張ってしまった。「人みしりだから」と妻が評するように、娘に慣れるまでに少しばかり時間がかかった。ただ、何と言ってもネコ好きな娘だけあって、抱っこしたりなでたりすることで、いつの間にか大の仲良しになってしまった。
「久しぶりだなあ、子猫が家にいるのは・・」
と、娘は嬉しそうだったが、数えたみたら5年以上は家に猫がいなかった。そんなにブランクがあったのは不思議な気もするが、それだけ前のネコのトラが死んだのが、妻には辛かったようだ。
「私が頑なにネコを飼うのを拒んでいたものねえ・・」
と妻が述懐したように、どうしても新しいネコを飼うことに同意しなかった。じゃあ、何故このチョボを飼うことには了承したのだろう。
 もちろん農協でチョボの姿を見た時、あまりにガリガリで哀れを催させるのに足るほどだったのが一番の理由なのかもしれないが、妻の心にチョボが入り込む空白があったことも忘れてはいけないだろう。娘が社会人となり、息子も東京で就職が決まり、子供たちが戻ってこないことが決まって以来、私の心にもぽっかり穴が空いてしまったように感じることがよくあり、うら寂しい気持ちになることさえある。「いくら自分たちの生き方は自分たちで決めろ」などとカッコいいことを言ったところで、いざずっと離れて暮らさねばならないことが決まってしまうと、寂しさが募ってきて仕方なかった。妻も、分かったようなことを言いながらも、本音のところは寂しくないはずがない。(酔っ払うと妙に絡んでくるし・・)
 そんな頃に、弱弱しい子ネコを見たのだから、簡単に母性本能がくすぐられてしまったのだろう。その証拠に、初めはあまり乗り気ではなかった熱帯魚も、今では一匹ごと、種類ごとに呼び名を付けて、暇があると楽しそうな顔をしながらじっと水槽を眺めている。私にしても同じことで、このところ水質が良好になったせいか、元気に泳ぎ回っている魚たちに目を奪われてしまうことも度々だ。じっと水槽を眺めながら、一匹一匹が元気そうな様子でいるのを確認すると、ホッとする。よく考えれば狭い水槽の中でしか生きられない魚たちは可哀そうなものだが、元気でいてくれると我がことのように嬉しくなる。魚たちもなんとなく甘えてくるように見えるし、段々子供のようになてきたのかもしれない・・。

 娘が家にいた2晩、妻の機嫌は最高潮だった。私の心だって常よりは弾んでいた。父も嬉しくて酒量が増えてしまったようだ・・。ああ、今度はいつまた会えるんだろう?お正月には帰ってくるんだろうか?
 
 それはともかく、元気で楽しい毎日を過ごしてくれよ!!寒くなるから、無理はするなよ!!
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